pacyの危ない天使(矢沢永吉ブログ・クレイジーケンバンドブログ・グルメブログ)

2005年4月3日~自由・気ままに好き勝手な事を綴っております(笑)

今年で何年目だぁ???

半島へ、ふたたび

2009年07月05日 | アホな北朝鮮
北朝鮮拉致被害者の蓮池薫さん(51)が先月24日に発売した本、
「半島へ、ふたたび」。絶対にこの本は品切れ・増刷になると思ったので、
事前に日本橋・丸善にして予約。
発売日に取りに行って、読破しました

まず内容は

帰国後7年で初めて、拉致された時の状況や北朝鮮での暮らしぶりを語った
この本。言葉を選ぶように振り返った「北」での生活は、家族のために
望郷の思いも封印、ただ、必死に生きたというもの。
 
 2002年10月15日、一時帰国の形で24年ぶりに故国の地を踏んだ夜、
東京・赤坂のホテルから見た景色が今も胸に残るという。
マスコミのカメラを避けるため閉じていたカーテンを、深夜、妻の祐木子さん(53)と
そっと開けた。眼前には、輝くばかりの夜景。前日に見た平壌の暗い夜との落差に
「拉致の記憶がよみがえった」と。

 それは突然だった。祐木子さんと新潟・柏崎の海岸を歩いていた1978年
7月31日夜。男たちに袋に押し込まれ、ボートで連れ去られた。
殴られ腫れた目に柏崎の街の灯がにじんだ。「優しい光でした。が、2日後に着いた
北朝鮮で見たのは、アパートの窓からこぼれる裸電球の暗い光。
その差に、ああ、全く違う所に連れて来られたんだと」
 「日本に帰りたい」という思いは、80年に結婚、やがて2人の子供が生まれたのを
機に消し去った。「子供が少しでもまともに暮らせるようにするので精いっぱい」
だったという。
 とはいえ、時には心が揺れた。韓国人歌手キム・ヨンジャさんが平壌で朝鮮半島
の統一を祈る「イムジン河」を歌った時のこと。鳥ならば空を飛び、南北を分断
する川を越えられるのに、という歌詞に、望郷の念で涙腺がゆるんだ。
自分もギターを手に、何度も「イムジン河」を口ずさんでは心を慰めた。
「でも(北朝鮮の人は)南北の統一を願っているとしか思わなかったでしょう」

 誰にも理解してもらえぬ孤独――。平壌で公衆電話を見つけ、思わず受話器を
取り、ダイヤルを回した時にも感じたことだった。「もちろん、かける相手は
いないし、日本に通じるはずもない。なのに、私が秘密の電話をしていたと
密告されてしまった」
 
 生きることに努力が必要だった。米の作柄が悪ければ、配られる穀物の9割が
雑穀になる。冬場の貴重な食料のキムチは、一家4人で毎年1・4トン漬けた。
停電が続けば山で薪を拾った。
 だから帰国後は、何にでもチャレンジできるのがうれしかった。
市役所に勤めたが、05年5月には韓国小説「孤将」を訳して翻訳家デビュー。
新たな道を選んだ背景には、子供たちへの思いがある。「私は韓国語ができる。
『北』での暮らしを空白にせず、負も生かす道があると教えたかった。
『北』で生まれた自分を否定するな、とも」。誇らしげな父の顔になった。
 
 拉致問題への世間の関心が低くなっていることに不安を覚える。
どうすれば世論を喚起できるか・・・・。


新潮社から配信されていた蓮池さんのブログはブックマークに入れて
時々閲覧していたのだが、この本はそのブログに加筆したもの。
本の中でも韓国へ取材に行った際の北朝鮮との違いなどが
綴られているのだが、さすがにまだ北朝鮮での生活面で言えないことは
絶対にあるはず。特に拉致の情報でもおおぴらに言ってしまうと逆手に
北朝鮮に利用されるだけなので、それはそれでしょうがないことだけど。

ほんと拉致問題は年々国民の意識・関心が低迷している。
なんとかならないものか・・・。


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2 コメント

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Unknown (バーテル)
2009-08-21 11:44:49
この蓮池さんのブログ確か韓国旅行でのレポートが後半主で読んでいましたよ。本になったこと知らなかったです。

ちと本屋にてチェックしてきます。
情報ありがとうございました。
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バーテル様 (pacy)
2009-08-22 09:22:30
ブログ読まれてましたか・・、蓮池さんって結構文章力ありますよね本も大変読みやすいし

でもまだ言えない事たくさんあるんだろうな・・と本を読んでて感じました
返信する

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