法律事務所とキッズダンス教室・ヨガ教室

一見何のつながりもない分野をこなす私、尾埜 圭司からの情報発信。
みんな人とのご縁を紡ぐ仕事です。

古色大和路 ー入江泰吉の心象風景/入江 泰吉  

2014-11-22 | Weblog

書店散策の折、目に入ってきた。

秋の夕暮れの法隆寺。
ススキにピントが合い、法隆寺の五重塔は、ぼんやりと景色の中に。
渋いオレンジ色の空。
懐かしい、そう思わされる表紙。

帯には、「入江泰吉没後20年特別企画」とある。

入江泰吉さんのお名前は、亡き父、尾埜 善司の書架から知った。
何冊かの写真集。
その記憶と目の前の表紙がリンクした。

実家の数多い父の書籍が並んだ書架が、私のリンク元の一つ。
実学書はほとんどないが、文化は多岐に及ぶ。

無意識的だったけど、父の書架はリンク元なんだと最近意識した。

亡くなる一年ほど前、私の家に来る機会があり、書棚を眺め、「大体一緒やな。」と告げた父。
何がしかの嬉しい気持ちになった記憶があるが、縦も横も遠く及ばない。

「大和路」とは、もちろん奈良が中心。

奈良には菩提寺があり、先祖の墓もあるため小さい頃からちょこちょこ行った。
数年前から、ご縁も広がり、縁のある土地。

独特の空気感がある。

フェイスブックで交流させていただいているTさん。
奈良にお住まい。 

「入江さんの撮られた頃とは、同じ位置に立っても、木々の重なりや、土塀の美しさ等は、変わっていまいましたね。大池から望む薬師寺東塔の風景も、すっかり鮮やかになって、胸締め付けられるような寂寥感は、少なくなくなったように思います。2月堂裏の土壁も、美しすぎるように感じています。 」

繊細な方です。

写真集には、当然ながら60年代、70年代の景色が多く切り取られている。
懐かしいという景色は、逆に言うと今はもう見れないということ。
だから、タイトルも「古色」。 

近鉄電車、平城駅から徒歩10分くらいにあるお墓の周りは、小さい頃からほとんど変わらない。
少なくなった、ホッとできる場所。 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。