キッズダンス教室 GROOVE BOX(グルーブボックス)のレッスンの一こま。
4月も第3週に入り、今振付けているダンスも踊りきりの段階にはいりました。
代表の「ふーさん」も、昨年11月の発表会の後から、メンバーたちの意識付けもあって「『なんとなくできた。』じゃなくてきっちりそろえるべきところはそろえてみよう!私の振り付けをよく見て。」ということを強調するようになりました。
逆に言えば、それだけメンバーがおどれるようになって来たと言う事ですね。
昨日も最終のチェックの段階に入り、メンバーは一生懸命ふーさんの形と鏡に映った自分の姿を見比べながら調整していました。
そんな中、「今日のレッスンの最後に、「ふーさん」に本気で挑戦してみようというメンバーは、「ふーさん」と一緒におどってみる?希望者は、後でいってください。」と提案しました。
GROOVE BOXに来る子供たちは、ほとんどがダンスが好きで、「ふーさんのようにおどりたい!」と思って入会してきます。それはそれでありがたいことです。
でも、「いつまでもそのままではだめなんじゃないか?本気で追いつこうという意識付けをそろそろしてゆかないと。」という意見がミーティングでも出ていました。
結果として「追いついた。追い越した。」そのこと自体はさほど問題ではないですが、その意識を持たせてあげたいというテーマからの発案でした。
正直、「誰か手を上げるかな?」と心配もしましたが、「誰か、挑戦する?」と聞いたら、4人の6年生が手をあげました。
4人ともよくおどれるメンバーですが、その中の一人は、数年前はステージになると超緊張して、ガチガチになりまともに話すことも出来なくなる子でした。
そんなメンバーが、手を上げることができたこと自体が成長といえます。
でも、そこでほめてしまえば意味がないので、「これは挑戦だから、後で他のメンバーに評価してもらうよ。」と告げてモーティベーションをあげさせ、さースタート!
結果は?
「ふーさんのほうが動きが大きかった。」
「ふーさんのほうが、動きにメリハリがあった。」
「ふーさんのほうが背が高いのに、低くなるところは、ふーさんが一番低かった。」
予想通り、「ふーさん」に返り討ちにあってしまいました。
「残念やけど、まだまだやな。今日言われたことをしかり頭に入れて、本気で次の発表会までに追いつくことを目標にしてください。なんとなくを、繰り返していても、いつまでたっても追いつけないよ。」と告げて終了。
さて、この4人はどれほど本気でやってくれるでしょうか?それは、彼女たちしだいです。
一方で、評価する側のメンバーも今までは、人のダンスを見ても、「良かった。」「かっこよかった。」などと抽象的なコメントしか出せなかったのが、ようやく具体的なコメントが出るようになりました。
これも成長です。
レッスンが終了してから・・・。
高校生メンバー2名が私のところにやってきて「小6の挑戦が終わったら、次は私たちが挑戦しようと思っていたのに、PEPPEさんが終了しちゃった。」と、クレーム(?)をつけてきました。
「そんな気配は、ちゃんと感じてたわ。わかってたけどなァ。」と内心ニヤニヤしつつ、
「お前ら、高校生やろ!小学生に先に先を越されていること自体が気に食わんわ!最初に手をあげていたら、当然挑戦させてあげたのに。残念!!」と笑い飛ばしてあげました。
そういわれた高校生。妙に納得顔で引き下がってゆきました。
クレームをつけることができるようになったのも成長。そして私のコメントに高校生として納得できたのも成長です。
子供たちと接する現場では、成長のしるしがそこらじゅうに記されてゆきます。
こちらもそれを見逃さないよう、テンションを張って現場に臨まなければいけないと改めて思う一日でした。
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