京都のパタゴニアで開催された、サーファーでパタゴニアで唯一の日本人女性アンバサダーの岡崎友子さん(http://windmaildiary.blogspot.jp/)のイベントに参加した。
10代の頃から、波と風を追い求め世界を巡られている日本の女性トップサーファー。
現在は、拠点をマウイに置かれ、世界を巡っておられるとか。
前腕筋、上腕二頭筋、三頭筋がすごく発達され、無駄のない体つきはまさにトップ・プロ。
お話は、柔らかい言葉を使われ、ゆったりした雰囲気で進みました。
自然を愛すること、人が生きるということ、など深い話をさりげなく、しかし覚悟を持って自らの立ち位置を明確にしながら話されている感じがしました。
お話の中で、今や伝説のサーファーともいえるジェリー・ロペス氏の話が出ました。
ハワイで育った氏は、トップ・サーファーであるとともにヨガにも目覚められ、確か今はオレゴンに住まわれているはず。
氏の書かれた、「SURF IS WHERE YOU FIND IT」(美術出版社 2010)は、仲良くさせていただいているアーティストで、サーファーの松田 大児さんより勧められ、カミサンの方が愛読しています。
「シンプルな言葉で自身を語られたいい本だなー。」と思っていたのですが、この本の翻訳に岡崎友子さんが関わっていらっしゃったことを、この日知りました。
岡崎さん曰く、
「世界を転戦していたとき、オレゴンでジェリー・ロペスに会うことができた。私はうれしくなり、彼に世界の波について、色々質問攻めにした。どのの波がいい、あそこにも行きたい、色々な思いが巡った。帰る時に、T−シャツにサインをねだると、彼は、『 SURF IS WHERE YOU FIND IT 』と添えてくれた。あなたが出会うところがサーフ、というような意味で、私は自分の質問が恥ずかしくなった。」と。
その、T−シャツに書かれたメッセージが、この本のタイトル。
さらに、岡崎さん曰く、
「ジェリー・ロペスの言葉は、シンプルなんだけど、すごく味わいがあって、奥が深い。それをどうやって日本語で伝えるのか。今までの中の翻訳で一番苦労した。」と。
言葉に対する誠実さ。
小説ではなく、こういったエッセー的なものは、文章の意味を正確に汲み取るには、本人を良く知らなければならず、「翻訳」するのは大変なんだと思います。
人との出会いが本の出会いに繋がり、さらに翻訳者に繋がった。
面白い出会いでした。