法律事務所とキッズダンス教室・ヨガ教室

一見何のつながりもない分野をこなす私、尾埜 圭司からの情報発信。
みんな人とのご縁を紡ぐ仕事です。

中川 一政さん 「書の本」「門前小僧」求龍堂

2014-11-04 | Weblog

京都の古書市で目に止まった。
先日、アーティストの松田 大児さんと奈良散策の折、古書店で「中川一挿画」(中央公論美術出版:1971)をかなり気合いを入れて買ったばかり。
大佛次郎さんの「天皇の世紀」という長編の挿画集だった。

 

「門前小僧ー中川一政水墨・岩彩」 (求龍堂 1973)

「書の本」(求龍堂 1974)

 

中川一政さんは、1893年の生まれで、1991年にお亡くなりになっているから、97歳とご長命だったようです。
実は、今年松田 大児さんに随筆を勧めていただいた時は、お名前を知っている程度。
「画にもかけない」は、大変面白かった。

「それから大切なことは画をかく時の姿勢です。腹に力が入っていますか。手先でかかぬ事。これが画きと職人のちがいになります。」

中川 一政さんは、洋画家、歌人、随筆家などと紹介され、多才な人であったようです。
書も書かれ、すごく迫ってくる書を書かれます。 

 

 

梁塵秘抄の中の一文、惹きつけられました。

この歳になって得たご縁。
美術館へも行ってみたい。 

 


岡崎 友子さん ー雑誌coyote から

2014-11-01 | Weblog

coyote という雑誌を眺めていた。

「特集:ハワイ・ローカルヒーロへの旅」というタイトルに惹きつけられて、バックナンバーで購入した。

 

 

 

雑誌の中で、 ジェリー・ロペスさんに関する記事とともに、レイアード・ハミルトンさんに関する記事があった。
「大波が来た時一番近くに」というタイトルで、競技サーフィンスタイルではない、生き方と絡めたサーフィンスタイルが、テンポのいい文章で書かれていた。
素人の私が、ぐいぐい引き込まれていった。

簡潔にしてテンポのある文章。
ハミルトンさんの考えやスタイルが、カッコ書きも含み随所に出てくるが、書き手との信頼関係も強くうかがわれる。



「いい文章だなー。」と思って戻ってみると、「文:岡崎友子」とあった。

パタゴニアのアンバサダーとして活躍されている彼女に最初に興味を持ったのはカミサン。
京都のパタゴニアで公演があると知り、参加したがっていたが仕事の調整がつかず、代わりに私が聴きに行かせていただいたことは、前に書かせていただいた。

勝手に男性の文章だと思い込んで読んでいたけれど、さすがに岡崎さんだと思った。

素敵な書き手でもあるんだな。 

 


奈良のご縁      ー旅館松前 柳井尚美さん、松田大児さん

2014-10-20 | Weblog

我が家の菩提寺と墓は、奈良にある。
3年前に父、尾埜善司が亡くなってからは、奈良とのご縁が深くなっている。


この日は、臨済宗円覚寺派前管長 足立大進老大師猊の講話をうかがいに、奈良の「旅館 松前」へ。
「旅館、松前」の柳井尚美さん。

 一度サロンでご挨拶程度の面識でしたが、9月にお訪ねすることができ、ご縁をいただきました。
その折、老師の講話があるとお誘いいただいていたもの。

優しいオーラの中に、ぐっとくる目の力。
素敵な時間をいただき、自分を省みる機会をいただきました。

柳井さんは、書もなされ、9月にお目にかかった頃を境に、何かが変わられたご様子。
積極的に色々と取り組み始められました。 

そのあとは、講話にいらっしゃっていた、アーティストの松田大児さんと奈良散策。
少なくなった、しょうゆ味のみたらし団子をいただき、元興寺でゆっくりお話し。



中川一政、熊谷守一、などの生き方、大児さんのスタンスなど、のんびりとした時間の中で話ができました。

気づけば、奈良の夕暮れ。
のんびりと暮れてゆく、いい時間でした。 

 

 


ヨガ・スタジオ Shanti-Shanti      練習

2014-10-14 | Weblog

ヨガ、アーサナはそれぞれ意味があり、形だけを追うものではない。
自分と向き合うもの。
しかし、それぞれには正しい形がある。 

毎週火曜日は、The Studio F-link でのレッスン。
レッスン終了後、基本的にチェックの日。

 


2014-10-12 | Weblog

朝夕は、めっきり涼しくなり、夕焼けも綺麗に広がり始めました。
秋。
世の中は、連休。 

 


国立新美術館 オルセー美術館展

2014-10-10 | Weblog

国立新美術館

http://www.nact.jp

 

東京でのイベントの帰りによりました。
乃木坂駅直結ですが、改札を出てすぐに、すごい人。
東京、突出している。
木曜日の平日、当然ながら年齢層は高い。

 

印象派の誕生 ー描くことの自由ー というサブタイトル。

当時の先端。批判されながらも、自分の感性に従って、それを貫かれた人たち。

エドゥアール・マネの「笛を吹く少年」が前面に押し出された企画。
何ともいえない、浮き上がった少年。
見入ってしまう。

ジャン=フランソワ・ミレーの「晩鐘」

この季節にぴったりの色彩。
キュレータのセレクションか、絵の背景の何ともいえないブルーともよくマッチして、見入ってしまう。

祈りを捧げる二人のエネルギーがこちらにも伝わってくるような。
姿勢をしっかりと描写するデッサン力はとてもすごいと、素人でもわかる。 

今回、個人的にはこの二枚に時間の大半を使った。

 

黒川紀章さん設計の、国立新美術館。
局面と直線の一体化。 

 


ミッフィー OR うさこちゃん?

2014-10-07 | Weblog

ディック・ブルーナーの世界/パラダイス・イン・ヒクトグラムス(今江祥智 翻訳/1992 駸々堂出版)

 

子供の頃、父の読み聞かせで、よく読んでもらった絵本。

今は、ミッフィーというが、当時は、「うさこちゃん」だったはず。
Facebook でも、少し前にこの話で盛り上がっていた。
年代で違うようです。

 

父の親友、今江祥智さんが翻訳をされているのが目に留まり、Amazonで購入した。

ディック・ブルーナーといえば、「うさこちゃん」シリーズしか知らないに等しかったが、当然のことながら色々描かれている。


 


日本にはない独特のカラー。
オレンジやグリーンが印象的な、よく知る「うさこちゃん」シリーズの明るい感じとはまた異なる、「ブラック・ベア」シリーズ。
少しワイルドな中にもコミカルな感じは、独特の世界。

 

原文はどのようなものかわからないが、今江さんらしい文体で、どんどん進む。

父の、「ディック・ブルーナー作 いしいももこ訳」。
タイトルの後にいつも言っていた、この言葉がよみがえる。 

思い出とともにある本。


「二枚の絵」(毎日新聞社 2000年)

2014-10-06 | Weblog

おそらくは、亡き父、尾埜 善司の書架にあったもの。

50人の各界著名人が、二枚の絵を選び比較しながら、絵に隠された物語を読み解いてゆく。

とある。


比較の視点、比較によって見えてくるものは何かにつけてある。

平山郁夫画伯や、和田誠さん、丸谷才一さんなど好きな方の選も入っていて、興味深く眺めていた。



中に、永田生慈さん(葛飾北斎美術館館長とある)の選ばれた、

①小林清親 開化之東京両国橋之図

②ジェイムス・ホイッスラー 青と金のノクターン

があった。

ホイッスラーは名前だけは知っている程度、小林清親に至っては全く知らないが、すごく目に飛び込んで来た。
絵自体に引きつけられた。

そして、選者のおっしゃる通り、2枚の絵はよく似ている。
時代も国も違うのに。

選者は、背景に浮世絵の影響があると指摘される。

確かに。

何れにしても、すごく引きつけられた。 


ヨガ・スタジオ Shanti-Shanti  イベント

2014-10-05 | Weblog

10月5日(日曜日)

 

ヨガスタジオ Shanti-Shanti でイベント。

「ヨガと食、そして人」

☆ヨガ・スタジオ Shanti-Shanti 主宰 尾埜 富美代

☆panification 中川 美沙

☆herebe et danza 北島 邦子

 


それぞれの分野で、思いを持って頑張る3人の女性。
その3人が、一つの『場所』に集まりました。

 


南淡路の夕焼け

2014-10-04 | Weblog

10月4日

 

ZEN法律事務所の顧問先、P社の別荘にお誘い頂き、いいロケーションでほっこり。

夕焼けがまた、とても奇麗でした。

神宿る淡路島か。

台風前の美か。


mahana バルコニー・ヨガ

2014-10-04 | Weblog

ヨガスタジオ Shanti-Shanti 代表の尾埜富美代と、あがるヨガ 主宰の松本あゆみ さんのコラボレーション「mahana」。

日曜日、青空の下でのバルコニー・ヨガ。

 

「こんなにちゃんと呼吸をしたのは久しぶりのような気がする。」とは、参加者の1人。

コラボでなければできない活動を広げてゆきましょう。


大阪農林会館にて

2014-09-18 | Weblog

9月18日

ZEN法律事務所のセミナーの仕事が終わって、ぶらりと立ち寄った、「大阪農林会館」。

http://www.osaka-norin.com

 

味のあるビルが少なくなり、もてはやされてしばらくが立ちますが、やはりいい感じです。

こういった場所を仕事場にできればという気持ちは、どこかにあります。

 

 

最上階までエレベーターで上がり、階段を使ってワンフロアーずつ見て歩きました。

明日の夢を語る文房具店のスタッフ、定年で退職し、第二のやりたいことを始めた先輩の古道具屋のオーナー。

ストーリーもいっぱい詰まったビルでした。


奈良町 旅館松前

2014-09-15 | Weblog

9月15日

 

以前、奈良の京終で開かれたセミナーで初めてお目にかかった、旅館松前の柳井尚美さんにお目にかかってきました。

http://www.matsumae.co.jp

彼岸には少し早いのですが、亡き父の月命日ということもあり、墓参りをかねての奈良巡り。

欲張ったため、旅館に着いた時には、7時を回っていて、大変失礼な時間。
奈良は、日が暮れると、ちゃんと街が暗くなります。 

本来なら、かなり忙しい時間でしょうが、たまたま隣で映画祭が開催されていて、当日のお客様はアメリカ人の映画プロデューサー等だったため、柳井さんに時間をとっていただけました。

聞けば、宿泊客の8割は、外国の方だとか。


館内の狂言の稽古場にもなっている部屋の立派な鏡板を見せていただき、色々お話を聞かせていただけました。

色々な状況が例外的に重なり、初対面に近いにも関わらず、かなりリラックスした雰囲気でずいぶんな時間が経ちました。
お話しする中で、柳井さんが今、何かが変わる時期にお会いしたと感じました。

ずっと書に携わっておられ、自らを「墨遊び人」と称される柳井さん。

繊細な感性を持たれ、日本文化を伝えられている方。

いい出会いの一日となりました。

 


広島県呉市倉橋町「鹿老渡(カロート)2014

2014-08-18 | Weblog

妻の田舎。

年に一度の墓参り。

今年も静かにカロートは私たちを待っていた。

倉橋町の中でも一番奥に位置するのが、鹿老渡。
村を1周するのに、15分とはかからない。

しかし、サキの小高いところに神社、反対の小高い場所には菩提寺とお墓。
区画整理がしっかり行き届いた、気品ある小さな村。

初盆には、死者を弔う、「ニジョーロー」。
神輿が死者の家の前で泊まり、にぎやかに弔う。

ゆったりしたリズムの盆踊りを淡々と踊る姿が印象的だった、義理の祖母、
元気いっぱいで早逝した義父も、見送った。 

 

お盆のど真ん中を過ぎているので、人影もほとんどない昼下がり。 

村の世話役の親戚に聞くと、今では青年団も組めない状態で、「いつまで、二ジョーローができるのか?」
過疎が進んでいる。 

遊びに来てくださいではすまない状況に、打つ手もない。


パタゴニア アンバサーダー岡崎 友子さん

2014-08-05 | Weblog

 

京都のパタゴニアで開催された、サーファーでパタゴニアで唯一の日本人女性アンバサダーの岡崎友子さん(http://windmaildiary.blogspot.jp/)のイベントに参加した。

 

 

10代の頃から、波と風を追い求め世界を巡られている日本の女性トップサーファー。

現在は、拠点をマウイに置かれ、世界を巡っておられるとか。

前腕筋、上腕二頭筋、三頭筋がすごく発達され、無駄のない体つきはまさにトップ・プロ。

 

 

 

お話は、柔らかい言葉を使われ、ゆったりした雰囲気で進みました。

自然を愛すること、人が生きるということ、など深い話をさりげなく、しかし覚悟を持って自らの立ち位置を明確にしながら話されている感じがしました。

お話の中で、今や伝説のサーファーともいえるジェリー・ロペス氏の話が出ました。
ハワイで育った氏は、トップ・サーファーであるとともにヨガにも目覚められ、確か今はオレゴンに住まわれているはず。


氏の書かれた、「SURF IS WHERE YOU FIND IT」(美術出版社 2010)は、仲良くさせていただいているアーティストで、サーファーの松田 大児さんより勧められ、カミサンの方が愛読しています。

「シンプルな言葉で自身を語られたいい本だなー。」と思っていたのですが、この本の翻訳に岡崎友子さんが関わっていらっしゃったことを、この日知りました。

岡崎さん曰く、

「世界を転戦していたとき、オレゴンでジェリー・ロペスに会うことができた。私はうれしくなり、彼に世界の波について、色々質問攻めにした。どのの波がいい、あそこにも行きたい、色々な思いが巡った。帰る時に、T−シャツにサインをねだると、彼は、『 SURF IS WHERE YOU FIND IT 』と添えてくれた。あなたが出会うところがサーフ、というような意味で、私は自分の質問が恥ずかしくなった。」と。

 

その、T−シャツに書かれたメッセージが、この本のタイトル。

 

さらに、岡崎さん曰く、

 

「ジェリー・ロペスの言葉は、シンプルなんだけど、すごく味わいがあって、奥が深い。それをどうやって日本語で伝えるのか。今までの中の翻訳で一番苦労した。」と。

 

言葉に対する誠実さ。
小説ではなく、こういったエッセー的なものは、文章の意味を正確に汲み取るには、本人を良く知らなければならず、「翻訳」するのは大変なんだと思います。

人との出会いが本の出会いに繋がり、さらに翻訳者に繋がった。
面白い出会いでした。