僕がボクであるために

オートバイとロックと読書が好きで、ちょっとシャイで自己表現が下手だけど、ブログを始めます。

さよならバースディ

2006年02月27日 | 
荻原浩 著

人と会話をするボノボ(ピグミーチンパンジー)を研究する
霊長類研究センターを舞台に起こる不可解な事件・・・
というとミステリーっぽいが、冒頭部分を読んだとき、
動物奇想天外物語かと思ったYO。
                     

でも死者が出たので、「おっ、やはりミステリーか!?」と
思いつつ読み進めると、「恋愛小説???」部分もあり、
誠に忙しく的を絞れない小説であった。

人間のエゴや弱さが表現されており、主人公や恋人、周囲の人々も
他人を考えている振りをしているが、結局はみんな自分勝手な気がした。
まあ、人間を含めて動物なんてそんなものかもしれないけどね。
                                  

タイトルの「バースディ」はお猿さんの名前だが、
研究者であった教授の誕生日から命名するなんて、いい迷惑だよなあ。