原輝騎選手もまた、新潟の至宝であることは間違いありません。今現在はチーム唯一(だよね?)の年代別代表選手であり、高卒ルーキーとして入団した1年目からチームの先発メンバーに名を連ねて、八面六臂の働きでチームを引っ張ってきたのは紛れもない事実です。その活躍の場は、本来のボランチよりもSBやCBなどの位置が多く、チームのピンチを補う形でポリバレントに活躍してきました。昨シーズンも今シーズンも、なかなか勝てない苦しいチームのために、献身的な働きをしてきました。それはもう間違いないです。
その原輝騎選手が、U-21の日本代表としてアジア大会で銀メダルを首に凱旋した後、左足のケガで別メニューの調整をしていたわけですが、その間にアルビは、5得点の岐阜戦とスーパー至恩大活躍の金沢戦でホーム2連勝。チーム状態は上り調子となりました。
ボランチはカウエがCBの前のポジションでしっかりとボールを奪い、マサルが果敢な攻撃参加で自身のよさを活かしてチームに貢献。ボランチコンビは今シーズンではもっともいい状況です。サイドバックは、右の尚紀と左の泰基が積極的にサイドを駆け上がり、相手に揺さぶりをかけチャンスを作りだし、いいクロスをあげています。このサイド2人の新潟ユース出身コンビも、今シーズンの中ではベストな組み合わせのように感じます。そして、大武と広瀬のセンターバック。このコンビも決して悪くはない。少なくともソン・ジュフンのように、集中力を欠いて見ていてハラハラする場面はあまりありません。
さてそうなると、新潟の至宝・原輝騎選手はいったいどのポジションで使われることになるのでしょうか。守備的ポジションを何処でもこなせる器用さで、いろいろなポジションをこなしてきたチームにとっては実に便利な存在の原選手ですが、それぞれのポジションでスペシャリストたちが結果を残した時に、器用貧乏になってしまうのではないかとボクは危惧しております。「スペシャリストかジェネラリスト(ポリバレント)か」なんていう、単純な対立命題ではないことなんでしょうけどね。
う~ん。さてさて明日の水戸戦で、片渕監督は原選手の起用について、どんな決断をしますかね?ボクなら…う~ん。やっぱセンターバックかな?