言の葉（佐伯晴郎、森雅彦）。：悪の根源。主イエス・キリストの御名によって。アーメン。

　　　　「彼がそれに手を出したのは、それが禁じられて
　　　　　いたからだ　」（マーク・トウェイン）

　　　　「よくない事をしてみたいという切望、
　　　　　それはアダムの罪によって我々が落ち込まされて
　　　　　いる悪の本質である、といえる　」（Ａ・トロラプ）


　　　　　　（「心に響く聖書のことば」佐伯晴郎、森雅彦著　創元社　）

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　いのちあるもの特に人類に限って言われているところの「悪の根源」についての論考である。
　この地球上に「人間同士の殺しあい」「盗み」「姦淫」が絶えないことの根拠である。
　主は二千年前「殺すな」「盗むな」「姦淫するな」と人間同士が互いに愛し合って安心して生活できるようにこれらの罪を犯さないように厳しく我々に語りたもうた。古今東西、人間を罪に誘う悪はいつもとても魅惑的なものである。
　「それがかたく禁じられているからだ」。
　この「誘惑」ほどしつこくつきまとい強固な力をもつものはない。しかし、しかしである。我々と同じ「人間となった神」主イエス・キリストはこの「誘惑」に打ち勝たれたのである。「神」だからではない。「人間となった神」だからである。
　主は祈りによって天の父なる神といつも一つであった。なぜ、いつも祈ったのか？「人間」だからである。「人間のもつありとあらゆる条件を十字架として背負ってくださったからである」。この主に向かって祈ろうではないか。
　「誘惑」と戦って「真の人間」となるために。
　「あなたがたはこの世では悩みがある。しかし勇気を出しなさい。わたしはすでに世に飼っている」。



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