ではまず、研究用のアプリ、研究COBRAについて軽く紹介。
ガラケー版同様、「棋譜ライブラリ」というものがあります。 フォルダ形式でいろんな棋譜集が収録されてまして、それを見ることができるわけです。 新しいので言うと、1つ目の画像を見てもらうと、Othello World Cup 2013 の棋譜集が含まれてるのがわかりますね。
2つ目の画像は、その棋譜集の中から、伊藤六段(当時)―為則九段戦の棋譜を見ているところです。右下にある評価値ボタンを押すと、画像のように評価値が表示されます。
そしてマニアックな機能として、返し忘れ・返し過ぎにも対応しました。
さすがにこの局面ではないと思いますが、例えば左の画像の局面にて、○d6に打ってe5の石を返し忘れたとしましょう。通常のソフトだとここで再現不能になるわけですが・・・
スマホ版研究COBRAでは、○d6と打った後で返し忘れた石、ここではe5の石の上でホールド(長押し)すると、2番目の画像のような確認ダイアログがでます。 ここで Yes を選択することで次の画像のように返し忘れた石を黒に戻してくれます。
で、この後も引き続き打つことができますし、ここより前の局面に戻ることもできます。そしてもちろん、保存する時にも返し忘れの情報を含んで保存されるので、その次その棋譜を開いて見る時には、返し忘れも含んで再現されます。
ここまででも結構すごいでしょ、と思うのですが、更にすごいのがあります!
スマホ版研究COBRAの一押しの機能、棋譜検索機能です!
例えば大会で次の組み合わせが発表されて、私の相手は小出三段ということがわかったとしましょう。 そしたら、下の1番目の画像のように、自分の名前と相手の名前を入れて過去の棋譜を検索します。
すると次の画面のように、過去の棋譜の一覧が表示されます。 残念ながら小出三段との対戦はあまりないので、この例では1局しか表示されていません。 で、一覧から任意のゲームを選んでタップすると、一番右の画面が表示されます。 [進む] ボタンで1手ずつ局面を進めて棋譜を見ることができるわけです。
・・・が、そんなことをやってたら、試合の合間の短い時間にできる対策としてはいまいち。 で、どんなことができるかと言うと・・・
画面を下から上にスワイプ(はらう動き)すると、上の一番左の局面にいきなり飛びます。どういうことかと言うと、自分が(予め)コメントを書いておいた局面に飛ぶわけです。
この研究COBRAでは、一番右の画像のように任意の局面に対してコメントが書けます。
なので試合前に思い出したいポイントについて、何らかのコメントを予め書いておけば良いわけ。
で、1番左の画面で更にスワイプすると、2番目の画面になります。 メモを見ると、前回はここで○e2と行ったけど、次に小出三段と当ったら○f2を試してみよう、と書いてあります。
こんな感じです。
検索して、棋譜を選んで、スワイプ、スワイプ、で、過去に書いたポイントをさくさくっと見直せるわけです。 ね、どーですこれ、すごくないですか? 実際、こういうのがあったらいいなぁ、と自分が欲しかったものを作ってみた、ということなんですけどもね。