美恵子の徒然花

70代リケジョの美恵子が、気ままに日常の出来事や趣味を日記風に書いていきたいと考えています。

終活の最近のエピソード

2019-06-30 12:18:59 | 日記
 終活の難題は,愛着があって捨てきれないでいるキャンバスに描いた絵です。丹精込めて描いていますから飾ってくれる人がいたらなあと絵の山を見る度に思います。たまたまそんな時,年1,2回暮らしの様子を見にやって来る民生委員のNさんが来たので,何となくぼやき加減でこの絵の事を話しましたら,「妹は部屋をやたら飾り立てるのが好きだから聞いてみますね」。この妹さんはNさんと一緒に以前私の個展を見に来てくれていましたので私の作風はよく知っているはずです。2,3日後電話がかかって来て「妹が遊びに来ていて今行けるんだけれど」。
 私の描きたまった絵は玄関のすぐ横の空き部屋に置いてあり,靴を脱いで上がればそのまま数歩横移動で済みます。N さんは近くの農家の若奥さんですぐやって来ました。妹さんは,ごちゃごちゃに置いてあったのですが,もう最初から貰うつもりで来たみたいで,「これもこれもいいわね」,私は「なるたけ大きいのをよろしくね」,妹さんは「私の家は昔の家だから壁は一杯あるし,額縁が結構重いみたいだけどそれも大丈夫よ」。結局40x50㎝位の10号の絵を2枚選んでとても嬉しそうに,またお姉さんもにこにこしながら帰って行きました。そしてひと月位経ったある日,Nさんが「家でとれた新米なのだけど,精米してあるからすぐ食べられるわよ」と言って抱えて来て再利用のレジ袋をどさっと置いて行きました。2升位は有りそうです。食べ終わる頃には古米になってしまいそうです。日本人は初物好きですよね。結構我々でも新米には感心があります。つくば市内では筑波山周辺の北条米が有名で,知人の一人などは新米が出回り始めると,人づてを通して玄米のまま10キロも買い込んでいます。ところで私はボランティアで“ちひろのカレンダー売り”を手伝っているのです。毎年丁度この頃になるとこれを買ってくれている昔の同僚の家に持って行きます。ひょっとしてと,ついでに1キロ位持って行きました。「昔はこれ位すぐ無くなっちゃっていたんだけど,どうも有り難う」。ちょっとばかり笑顔でした。
 これは去年の11月頃のお話なのでしたが,今年の5月頃もう一件あったのです。たまたま用件があって損保ジャパンの女性が来て,もう長いお付き合いでしたので,帰り際ちょっと玄関で立ったままで雑談しました。その時たまたま例の部屋が開いていて乱雑に置かれた絵が偶然彼女の眼に止まりました。「ちょっと見せてもらっていいかしら」,「どうぞ,良かったら持ってって」。「まあ,こんな絵を描いているのね,ああ,こんな小さなのいいわね,本当にもらっていいの」,「こんな立派な額縁は悪くて貰えないから」「まあ,本当に素適,素敵」と矢継ぎ早に言いながらさっとお財布を出して,「気持ちだけだけど」と千円を置いて,ほんとに満面の笑みを浮かべてながら帰って行きました。契約を取り付けた時のような顔つきをしていました。せっかくですので,園芸店に行ってダリヤの鉢を買いました。現在元気に次々と花を咲かせてくれています。
 今度の事といい,こんなにも喜んで貰える人が居るなんてほんとに驚きです。この事を現在習っている先生に話しましたら,「良かったじゃないの,あなたの絵はそういう絵なんですよ」。絵は好きずきですから私の絵を飾って下さる人がなんだかまだまだが現れそうです!?

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