春分の頃になると、家の前の畑で農家のおばさん達がジャガイモの種芋を植え付けています。で、私もそれに習ってその頃になるとジャガイモの種芋を植えます。種芋と言っても我が家のそれは、野菜箱の中で一杯芽が出てしまっているジャガイモです。大きいのは二つに切り、小さいのはそのままです。
4月頃になると近くの農協の店先に野菜の種や苗が並び初め、いよいよ夏野菜の登場です。我が家では、毎年4月中旬に、大根、かぶ、人参、さやえんどの種を蒔き、ミニトマト、ピーマン、なす、唐辛子、キュウリの苗を植えます。
さて、6月現在の状況ですが、ジャガイは紫色の花をつけ、さやえんどうは、15、6房採れた後は花も咲かず葉が枯れ始め、ミニトマトはどんどん花を咲かせ青い実が沢山、なすやピーマン、唐辛子等も実をつけ始めました。キュウリはからから天気続きで枯れてしまいました。
蒔いた種の方では、にんじんは種が風に吹き飛ばされてしまったようで、吹きだまり見たいな所に数本、葉が6センチ位に伸びています。大根はちょっと色々なのです。まず、去年育てた大根(冬大根)のこぼれ種が芽を出して60センチ位の木の様な姿をした葉が育っていて、枝先には花を一杯咲かせた後に、さやえんどうの房を一回り小さくしたようなのが一杯出来ていて、それが通常の大根葉が育っている春大根の中にあちこちにニョキニョキ出ています。春大根の葉は十分食べられる程に育っています。そこで数本と冬大根のも一本抜いてみました
我が家の大根は何時も下の写真の真ん中にある様な細身のものばかりです。ところが写真の様に大きなのが一本ありました。長さは28センチ、太さは6センチ程です。お店で売っているのとそっくりです。こんなに見事に育ったのは始めてで、大感激! それから木みたいな葉をつけていた冬大根は、写真の様に茎の部分が大根と同じ位に太くなっていて、その茎の固さと言ったら木の幹みたいなのです。
お味は如何にと言う訳で、洗って半分に切って見ました。ところが、太い茎の大根は堅くて切るのが大変で、頭の近くなど全くといっていいほど堅くて切れないのです。ともかく3本かじってみました。いずれも頭は青っぽくなっていましたから当然辛くはありません。ところがその甘さなのですが、堅い冬大根は砂糖を抽出出来そうな程に甘いのです。ちょっとオーバーですがサトウキビの茎をかじっているみたいでした。春大根の方も程々に甘く、新鮮さはどれも採りたてならではのものです。
サトウキビ大根の説明
こぼれた種は秋と同じ位の気温になった3月頃芽を出しまた。ところが何時もと違ってだんだん気温が上がるようです。さあ大変! 寝坊をしたぞ。冬は終わりに近づいている! 急げ、急げ、花つけ実をつけ子孫を残さねば。それから次に大事な仕事、人間様に美味しく太った大根にして食べてもらう事。いや、そんな時間は無いようだ。一方、冬場生き抜くための糖分生成遺伝子は本能的に働いているようだ。太ってないから根っこは相対的に糖度が高くなるんだ。かじればより甘く感じるわけさ。それからもう一つの遺伝子があってね、それがみずみずしい柔らかい大根をつくるはずなんだけれど、こんな状況だからね、こんがらがってさ、根っこではなくて茎を太らせたり堅い繊維質ばかり作っちゃったんだよ。
お粗末さまでした。