はーしーれ~~光速の~~てーいーこーく華撃団ん~~~~~♪
……いやぁ、いいねぇ。最高の名曲だね。素晴らしい。頭ン中で流れっぱなしだよ。
もう16年も前のゲームなんだね。16年だよ。ちなみにDC版はその3年ちょい後に発売されている。
何で今までプレーしていないんかなぁ。自分でも分からんや。俺本当にオタなのか? と虚しきオタじゃないアピール。する気はないけど。
16年前、1996年の1月、そのニュースはゲーム業界を震撼させた。誇張ではない。全米どころではない、マジモンの震撼だったと証言する。
【ファイナルファンタジー7、始動。プレイステーション】
今の感覚だとピンと来ないかもしれんが……当時は確かにPSが支持を拡大し、勝ちハードへの道を進んでいたが、
それでも未だゲーム業界の覇者・任天堂の影響力は絶対的なものがあった。PSが大躍進して尚、王者は任天堂だったのだ。
またスクウェア(当時)はこの少し前に「次世代のFF」の参考映像を任天堂絡みで製作していたので、
当然FF7は比類なきニンテンドウ64で作られると誰もが想像していたのである。
PSの勢いは凄まじいが、まだまだゲーム業界では新参者。64が発売され、ドラクエ・FFが出れば情勢は変わる。
業界人もユーザーも、皆そう思い込んでいた。ここで「俺は違うぜ」と言う奴は嘘吐きである。それくらい固まった空気だった。
が、あのニュースが全てを覆した。第一報が雑誌ではなくテレビCMだったというのも衝撃を加速させたと思う。
俺自身、あの時の驚きはよく覚えている。CM中の「playstation」の文字を。俺が観たのは確か名探偵コナン中に流れたCMだったかな。
当時の任天堂の影響力が絶対的なら、ドラクエ・FFのそれもまた破壊的なものだった。ドラクエ・FFあってこその勝ちハードなのだ。
あの瞬間、64は戦わずして負け……は言い過ぎにしても、2番手の地位を確定されたと言っていい。本当にそれだけの衝撃だったのだ。
その後スクエニはFF7はもちろん、他のソフトでも期待通りの売り上げを叩き出し、PS帝国樹立に多大な貢献を果たした。
1年後にはドラクエ7がPSで発売されることも発表され、ここに当世代ゲーム戦争は完全に終結した。ソニー、一代にして王座に。
と言っても、物語はここで終わるわけではない。まだまだ比類なきテレビゲーム機の覇権争いは続く。続くのである。…………。
で。
ソニーと任天堂の争いだったんですが。……なんか忘れてない? ホラ、あれだよあれ! えーっと……だからアレ!
あんまボケると虚しいな。セガである。サターンである。いるんだよ。いたんだよ! 確実に。あの頃に。あの頃には。
当たり前だが、FF7の衝撃は任天堂だけでなく、PSと同時期に発売され、既に激しく争いを繰り広げていたサターンにも波及した。
直前の年末商戦は「バーチャファイター2」人気により善戦したのに、年が明ければこの発表である。サターンにとっては悪夢でしかない。
96年春には本体価格を20000円にまで下げ、少しでも存在感を見せようと頑張ったが、これは結果的にコスト無視の無茶な値段だったと思う。
この時点で王座を諦め、独自路線を追求すれば、或いはセガの未来は違ったものになったかもしれんな。今や虚しい仮定である。
そしてセガは、ハードだけでなくソフト面でもこの年かなり頑張っていた。
「プロサッカークラブをつくろう!」「ドラゴンフォース」「ナイツ」等、ソフト面ではPSに決して負けてはいなかった。
年末発売のバーチャファイターとファイティングバイパーズのコラボ作品「ファイターズメガミックス」は、当時のセガが出せる最高のゲームだった。
他、アーケードで旋風を巻き起こしていた「電脳戦機バーチャロン」も移植。……これは正直無理があったが、それでも頑張った。
もうこの頃にはPSの勝利は明確だったが、セガには意地があったのである。セガは必死だったのである。俺はそんなセガが好きだったのである。
「サクラ大戦」は、そんなセガが血を流しながら戦った96年に発売された良作ソフトのうちの1本である。
……そして結果的に、この年サターンで一番売れたソフトにもなった。
これが最終的にサターンがギャルゲハードと化した分岐点だったのかもしれん。分からん。かもしれん。
いいだろ売れたんだから。売れるのは正しいんだよ。悔しかったら売ってみろ。畜生……。
とにかくサターンのホットなヒット作として華々しいデビューを飾ったサクラ大戦。
同時期にギャルゲ旋風を巻き起こしていた「ときめきメモリアル」と並び、ギャルゲ二大巨頭とまで呼ばれた。多分。
ギャルゲと言うとどうしてもゲームとして低品質なイメージがあるが、さすがにこの2本は違う。格が違う。
ときメモのゲーム性は言うに及ばず、今作もまた、ゲームとしてキッチリ作られた逸品だった。だからヒットしたのだ。
単に美少女出してれば売れるなんて甘いもんじゃない。そんなんで良いなら誰もがそうしてる。そしてそういうゲームは売れずに消える。
ギャルゲを真面目にきちんと作るから、売れるし支持されるのである。実に健全だ。尤もそれも最早過去の事なのかもしれんがな……。
サクラ大戦はその後サターンで「2」、DCでも期待の超大作として「3」が発売された。セガの顔役としてセガハード終盤に小さな華を咲かせた。
……当時セガハード好きだった俺が、やってないわけがないのである。でもやってない。俺は当時何をやっていたんだ。
分からない。今じゃ思い出せない。そして過去はもう取り戻せないのである。はぁ。
つってももちろん色々耳にはしていた。ゲキテイはカラオケで歌ったりもしていたし。普通に興味はあったんである。
しかし……よくある事だが、続編の存在がネックになったんだよな。2も3もある。話は繋がってるようだ。なら最初からやるしかない。
でも今から1~3をやるのはちょっとしんどい。ハードを跨ぐし、サターンはバックアップRAMに不安があり過ぎるし。
そうこうしているうちに「4」が発売され、セガが(俺の中で)消滅し、「5」が発売され、そして……? 知らん。今どうなってんだろ。
んで10年ほど前、俺は3と4を同時購入した。理由は言わずもがな、値崩れである。DC終了後、両方新品980円で確保した、と記憶している。
だが当然、こんな半端な所からやる気にはなれなかった。何の為に買ったんだと自己突っ込みするが、「安かったから」である。クッ。
それから数年後、いい加減何とかしなきゃなぁと思い、1と2も揃えることにしたのである。
その頃には選択肢が色々あった。オリジナルのサターン版、アッパー移植のDC版、1のリメイクPS2版、1と2セットのPSP版。
どれも一長一短がある。……で、(30分ほどの)熟考の末、DC版に決定したのである。1~4までが綺麗に揃うという点が大きかった。
てわけで1と2を中古屋で入手した。更に今まで持ってなかったビジュアルメモリも今作の為に購入した。いざ準備は万端!
……それから更に数年、先月やっとプレーを開始した。実にオリジナルから16年が経過していた。いやはや。ま、俺らしいわな……。
DCの電源を入れる。去年の「タイピング・オブ・ザ・デッド」以来だ。ビジュアルメモリにぷるぷるパックもブッ刺し、最強装備だ。
……1年ぶりに聞くDCのシーク音は、現代では考えられない程にやかましかった。マジ騒音である。ジャー! ジャー! ええんかこれ。
当然、コントローラーの無骨な突貫工事っぷりも健在だ。まぁでもこれはDCの味なんだな。最後のセガハード、好きナリよ。
今作のDC版はサターン版のアッパー移植であって、絵や音は強化されたがゲーム内容に変更はないと思う。恐らく、だけど。
強いて言えばミニゲームを本編クリア前でも遊べるようになっているのが改良点かな。まぁ同じと思っていいだろう。
ちなみにビジュアルメモリはキャラのパラメータを参照できる程度で、大した効果はなかった。オマケのオマケだな。
キャラの攻撃時にちょっとしたアニメーションが流れるのはちょっとだけ嬉しかった。小さな機械が頑張ってるのは微笑ましいもんだ。
実はこのビジュアルメモリプレーにはWii Uゲームパッドのイメージトレーニングという意味もあったんだが、それは失敗に終わった。当然か。
いやいや、それでも別モニターを眺めながらゲームをする感覚は味わえたよ。これを推し進めたのがWii Uだ。DCは未来を生きていたんだよ。
そういうことにしておこう。うん。
まずはOPデモ、アニメーションと共に比類なき名曲「檄! 帝国華撃団」が流れる。
……上に書いたように、この歌に関してはよく知ってる。ゲームをやらずとも何度も聴いた。それでも今回改めて、鳥肌が立ったよ。
素っっ晴らしいね。これぞ主題歌、これぞメインテーマ。サクラと言えば檄帝、ゲームを象徴する歌。素晴らしいね。
歌としては短いが、これも「ゲームの主題歌」としては正しいと思う。あくまでこのゲームの為に作られた歌なのだ。
燃える曲調については今更語るまでもない。それでいて「戦う乙女」という淑やかさまで感じられる。ああ最高。
脳内ループ度も非常に高く、最近全く止められない。ネットでCD(8cm)も注文しちまった。しばらくこの個人的ブームは続くな。
マジで主題歌としてはゲーム業界史上でも最高級ではなかろうか。それくらい、文句の付けようのない、見事な出来栄えである。
田中公平氏の神がかった仕事だな。作詞の広井王子も……まぁここは認めざるを得んか……。チッ。
今作は大きくアドベンチャーパートと戦闘パートに分かれている。
メインはやはりアドベンチャー部分であろう。帝国劇場を歩き回り、イベントを楽しみ、ヒロインらとのやり取りに萌ゆる。
別段複雑な所は何もない。「同級生」的な、場所移動によりイベントが発生していくゲームだ。……例えが古いか。
このシステムは「分からない」という欠点がある。どこでどんなイベントが発生するかプレーヤーには分からないので、攻略のし様がないのだ。
結局予想で動くしかないし、本気でやるなら虱潰しで挑む必要がある。だがそれはゲームの攻略と呼べるのか? と俺は昔から疑問を抱いている。
……が、攻略とかンなことゴチャゴチャ考えずこういうゲームでは思うが侭に行動すればいいんだ、というのもまた正論だ。
テキトーに動いていてもそれなりのイベントは発生するようにちゃんと作られてある。美味しい部分を逃しても、不味い物を食わされるわけではない。
また難度も低めなので、余程馬鹿な真似をしない限り、目当てのヒロインとEDを迎えることが出来る。攻略は出来るのだ。
プレー前は、何度もセーブとロードを繰り返して虱潰し攻略をする必要があるのかなと身構えていたが、そんなことはなかった。
気楽に遊べるゲームである。もちろん「全イベントを見たい!」とか言い出したら話は別だけど。
俺は今作プレー前に攻略本を入手していた。「戦闘編」「恋愛編」という2冊だ。どっちも40円くらいで買えた。
つっても本を見ながらプレーしたのではなく、「追体験」方式で行った。既にプレーを終えた部分の攻略を眺めるというものだ。
……そしたら、今作のイベントの充実っぷりに驚かされた。非常に密度が濃い。また選択肢による分岐も細かく作られている。
違う選択肢を選ぶだけで、かなり異なる展開を楽しむことができる。周回プレーも十分楽しめるだろう。俺はやらなかったが。
このアドベンチャー部分の作り込みは一流だった。今作はキッチリ作られたゲームである。今更ながら感心した。
今作の選択肢には時間制限があり、「LIPS」というらしい。ライブうんちゃらの略称らしいが、説明略。どうでもいい。
これにより選択肢に緊張感が出るとのことだった(はず)が、そうでもなかった。時間的にそんなに厳しくなく、慌てることがない。
そもそもギャルゲの選択肢にはある意味「正解」が無いので、「間違い」も無いっちゃ無いのだ。まぁ擬似的に焦るのが正しい楽しみ方か。
時間切れによる「沈黙」もまた一つの選択になっているのは面白い。特にヒロイン同士がケンカしてる時は黙ってるの限る。やれやれ……。
ちなみに俺はサクラシリーズは未プレーだが、昔「機動戦艦ナデシコ ~やっぱり最後は、愛が勝つ?~」という作品はプレーした。
というのも、この作品はLIPSを丸パクリしているのである。つってもセガ製品だから悪いわけではないよ。
なのでLIPSについては既知なのであった。ナデシコゲーは全キャラクリアするほどやったなぁ。あひゃひゃひゃひゃ……。
して今作もう一つのゲーム部分、戦闘パート。これは……アドベンチャーパートと逆で、質が低く、正直面白くなかった。
何といってもシミュレーション形式なのに成長要素がないのが頂けない。キャラは強くなるが、全て自動。関与の余地がない。
また一応ロボットに乗って戦うのに、カスタマイズの要素も皆無。幾らなんでも簡素すぎるだろうとガッカリさせられた。
唯一パラメータに関与できるのが、ヒロインの信頼度。これが高ければ戦闘力が上がる。つまりアドベンチャーパートが重要なのだ。
武器の吟味や戦闘訓練より、パイロットの女の子と仲良くすることが大事。いと正しきギャルゲの姿ナリ。天晴れ。……はぁ。
今作は全体的に、「誰でも楽しめる痛快娯楽作品」を目指していると感じられる。その為に難度は極力抑えられている。
戦闘パートもその流れで出来るだけ簡素・簡単にしたのだと思われるが……ちょっと手応えがなさすぎであった。うーん。
戦闘パートは難度や簡素さだけでなく、コマンド選択のインターフェースや快適性にも不満が残る。
詳細は書かないが、実にこなれていない、下手糞な作りである。16年前としても質が低い。もっと遊び易く作れないのか。
カッコつけてポリゴンを採用した斜め視点の画面も非常に見辛い。真上見下ろし、戦闘だけ斜めでいいのに。
攻撃は必殺技と通常技だけ、ゲージは満タンで必殺技に使うだけ、というのも味気なさすぎる。ここくらいもっと凝ってほしかった。
それでいてフィールドが広かったり、嫌らしいギミックがあったりで、戦闘パートは全体的に時間がかかる。簡単なのに。
難度を抑えるという意図は理解できるが、ここまで来ると「退屈」に非常に近い。実際今作の戦闘で楽しめた部分はない。
これは続編でも変わらんのかなぁ。別に難度を上げろとは言わんが、もう少し作り込んでほしいよ。はぁ。
物語・世界設定は、もう疑いなく「王道」を念頭に作られている。ベッタベタの展開が、しかし心地良い。「正義」はこうでなくちゃ。
全10話をアニメっぽく展開(実際次回予告が挟まれたりする)し、個別キャラ紹介もバッチリで、見事な構成である。
世界設定には不満が残る。「太正」という架空日本が舞台のはずが、蒸気戦闘機だの何だの、科学力に違いがあり過ぎる。
最初は花組だけの秘密技術で古代遺跡等が絡んでるのかと思っていたが、そんな真相はなく、結局進んだ技術の理由は語られなかった。
戦闘飛行機も一般市民に平気で見られてるし。でも一方で活動写真やらに人々は熱狂しているのだ。時代と技術が噛み合っていない。
荒唐無稽なのは一向に構わんが、この場合はテキトーさを感じる。続編では理由が明かされるんだろうか。うーん。
ちなみに敵側もロボットを製作しているが、その設備はどこにあんだよ。モノ作るには材料だって要るんだぞ。どうなってんだよ畜生。
野暮な突っ込みとは思わない。敵側に協力する財団があるとか、それくらいの背後設定は作り、明かしてほしかったな。
中盤までの敵は「黒之巣会」という、徳川幕府復活を目論む集団で、西洋文明に浸って堕落した帝都を昔に戻したいらしい。
……一理あると思ってしまった俺は正義じゃないんだろうな。ごめんなさい。うう。
そして黒之巣会をぶっ潰し、全部終わったと思ったら……幹部の一人が実は真の敵だった事が判明し、本当の戦いが始まる。
……で、こっからは物語にも不満が出てきた。殺女の覚醒なんかは伏線もまるでなかったので、非常に唐突だった。
最終的には敵は「サタン」で、それに対し「ミカエル」が味方になってくれる。完全に西洋宗教の世界。架空日本どこ行った。
終盤になって何故いきなりこうまで西洋っぽいキャラを出すのか。ハッキリ言って違和感だらけだった。ねーだろう。
「世界の危機」にまで話が広がってしまったのもなぁ。日本の危機、いや帝都の危機で十分だと思うんだが。
強大な敵を出せばスケールがでかくなるわけじゃない。その辺の按配を失敗してしまっているように思う。
あと物語には関係ないけど、今作ではロード時に「なぅろおでぃんぐ」と表示されるのだが、終盤のシリアスな場面でもそうなので、
雰囲気が台無しだった。演出を甘く見ていると感じた。小さなことだが気になったので書いておく。
グラフィックは、2Dに関しては上等。今見ても別に見劣りしない。
大昔のハードのようだが、DCはPS2と同期である。異論は認めない。そしてこの時期で2D絵はほぼ行き着く所まで行っているのだ。
一枚絵も要所要所のムービーも高品質で、さすがと思わされた。きちんと作られているから売れて、ファンが付く。これでいいのだ。
ただ戦闘中のポリゴンキャラについては、無理して使った感がありありで、別にやらなくてもよかったと思う。
そうそう、今作のキャラは「光武」と呼ばれる小型戦闘マシンに乗って戦うのだが、これのデザインが全体的に……ダサ過ぎないか?
少なくとも俺は、この煌びやかな雰囲気のゲームに有るまじき地味さ、野暮ったさを感じた。これで良いとはとても思えなかった。
特徴が全然ないから各機体も色で判別するしかなく、この地味さは戦闘シーンの退屈さの一因にもなっていると思う。
味方だけでなく敵もそうで、終盤の敵幹部として登場する「三騎士」のマシンはどれもガラクタみたいで笑えてしまった。
正直俺のセンスじゃ全く理解できない。これがカッコいいのか? これもファンには支持されているのか?
光武も確かどこかのスパロボに登場していた気がするが、動かしたいとは全く思わない。パイロット込みなら話は別だけど。
うーむ。
音楽は、主題歌と並んで上質だった。最近珍しいくらい耳に残ったので、歌と一緒にサントラを注文した。届いたらガッツリ聞こう。
俺の中で田中公平氏と言えば「風雲カブキ伝」だったが、もうすっかりサクラの人だ。実に素晴らしい仕事をしていた。
90年代はドラクエ・FFの勢いそのままに、すぎやま・植松両氏がゲーム業界作曲家の二大巨頭だったが、田中氏はそれに次ぐ存在だと思う。
最近はどうされてるのかなぁ。いやこの前ドラクエ10でちょっと騒動になってたが……仕事の方で。うーん。
今作はミニゲームがやけに充実していて驚いた。時代を考えれば質・量ともにかなりのものじゃなかろうか。
どれもなかなか面白く、しばし本編を中断してしまう程度の魅力があった。こいこいをダラダラやってしまったなぁ。
ただ、本編で一度登場させないといけないというのがネックだった。おかげでさくらの掃除ゲーはやれなかったよ。
本編クリア後は全部解放してくれてもいいのに。掃除ゲーは存在を知っていたので、未プレーのまま終わるのが残念である。はぁ。
最後はキャラ評。
今作は好感度によって色々イベントが変化するが、最終ヒロインは「8話でデートに誘った相手」に決まる。
そしてデート候補は「好感度上位3名」であるらしい。つまり8話のセーブデータがあれば、3人までは概ね同時攻略できるわけだな。
本当は全キャラのEDを見たかったが、さすがに気力も時間も不足していたので、二人だけに留めた。まぁ仕方ない。
つってもデート内容とEDにちょっとした後日談が追加されるだけで、話の大筋には全く関係がない。これでいいだろう。
・桐島カンナ
身長197センチ。……やり過ぎである。男っぽいヒロインは一向に構わんが、この身長はやり過ぎである。そう言わざるを得ない。
正直ここまで来ると萌えも欲情も無理だ。大神が176センチだから、実に20センチ以上の差だぞ? やり過ぎである。
もちろん仲間としては良い奴で嫌いではないが……クリエイター様の考えることはよう分からんや。
そしてこのキャラは声も問題だ。田中真弓氏。正直、どうしてもルフィになる。当時ワンピースは無かったが、そうなるとヤジロベーだ。
俺はこの人は声の幅が狭いと思っている。だから少年キャラなら問題ないが、女性、それもヒロインをやられると違和感が吹き出る。
このキャスティングも意図がよう分からんかった。別に演技が下手だったというわけじゃないけど。
・アイリス
「わたしアイリス、9さい。子供扱いされるのは大嫌い。この子はくまのジャンポールっていうの。いつもいっしょなんだよ」。
……あああムカつくガキだ! 子供扱いされるんが嫌ならぬいぐるみ抱いて歩いてんな! そういうの矛盾って言うんだよ! ああああ!
わしゃ基本的にギャルゲのロリキャラは好かんのだが、この子は残念ながらかなりビーンボールに近い存在である。うーむ。
まぁ考えてみれば、この年で両親と離れ、異国の地で暮らしてるというだけで相当なことだから、多少の我侭は許容すべきかもしれんが。
当然ながらヒロイン候補にはならなかったが、妄想ムービー中の成長した姿はアリだった。早く大人になって下さい。
この子のEDはどうなるんだろう。大神が光源氏計画を発動すんの? まぁ将来性を考慮したらアリかもしれんけど。ケケケ。
アイリスよ、大人ってのはこういうもんなんだよ。くけけ、いずれその汚さと怖さを知るがいいさ。くけ。はぁ。もうダメだなぁ……。
・李紅蘭
……今作キャラは矢鱈と国際色豊かである。架空日本と言っても、日清日露戦争は存在してないんだろうな。でなきゃ不自然だ。
メカ担当大阪弁メガネ娘。光武関係で非常に役立ってくれるので、自然に感謝してしまう。ありがたい存在である。
本当ならヒロインにしてやりたかったが、時間の都合で断念。花組を「宝物」と思う心意気、良かったナリよ。
チャイナドレスを普段着にしてるのはアリなんだろうか。あと冬場は寒くないんだろうかと思ってしまった。
・マリアタチバナ
カンナに隠れがちだが、身長186センチである。やり過ぎである。広井は身長にコンプレックスでもあるのか? やり過ぎである。
寡黙な軍人気質で、正論を好む。一方で可愛いもの好きだったり料理が得意だったり。いいね。服装は野暮ったいけど。
戦闘での武器が銃なので、離れた所から攻撃できるのが便利だった。今作の戦闘、とにかく移動力に悩まされるので。
EDを見たかったが断念したのは他3人と同じ。必殺技のロシア語(?)が当然ながらさっぱり分からなかった。
・神崎すみれ
クリアヒロインその1。……まつざか先生。に聞こえる。
プレー前はさくらのライバルと思っていたんだが、寧ろカンナのケンカ友達になっていたのは驚いた。勝手な思い込みだったな。
見た目通りに我侭お嬢様をやってくれるが、終盤の資金難の際に陰で金策に走ってくれたのにはグッと来た。美しき金持ちだ。
このキャラに限らんが、生身で身に付けた武道の技が光武に乗っても使えるのは何故なんだ。そこまでシンクロ率高いのか。
正月のシーンで一時的に着ていた派手な服が好みだった。あれを普段着にしてほしかった。
・真宮寺さくら
最後はもちろん、メインヒロイン。さすがにタイトルに名を冠するだけあって、扱いも別格であった。
他キャラは一枚絵なのに、一人だけデートとEDにムービーが流されるのだ。サクラ大戦はさくらのゲームだ。太正桜に何とやら。
見た目も、ポニテにリボンに和服、と非常に可愛い。今見ても全く古さを感じず、何気に驚いた。
適度に嫉妬深い性格も俺好みである。ギャルゲヒロインはムキーとしてこそだよ。多分。
声優は言わずと知れた横山智佐氏。実写のCMでせがた三四郎と競演したのは伝説の一環であろう。
ところで広井と……な……は本当なんだろうか。まぁ今更どうでもいいことだが。
そういや広井は2年くらい前にAKBの誰かを食ったって話題になってたな。そういう世界なんだろう。目を逸らす。
90年代後半は名が「さくら」なキャラが乱立していたが、彼女はCCな少女と並んで代表的なさくらであろう。
時代を彩ったゲーム業界のヒロインに深い萌えと敬意を表す。2次元美少女に光あれ。
・藤枝あやめ
「何故このお姉さんを攻略できないんだ!」と誰もが嘆いたことだろう。俺もそうだった。小娘どもよりあやめさんに甘えたかった。
……が終盤のシナリオで全部ぶち壊し。唐突過ぎる展開と、仕方ないとは言え酷い裏切り。世界の危機はぶっちゃけあやめのせいである。
あんだけやらかしたくせに、ミカエル化した時はしれっとなかった事扱いしてたのはどうなんだ。アンタそれでも大天使様かよ。
シナリオのせいで好感度ががた落ちしてしまった不憫なキャラである。正体がああである以上、もうあやめとしての復帰はないだろうな。
そうそう、終盤の敵「降魔」なんだが、雑魚は生身で襲ってくるのに、幹部はロボに搭乗するのは何故なんだろう。
生身で強いからこそ黒之巣会を遥かに上回る強敵なのではないのか。あれじゃこっち側、人間と変わらんやんと思ってしまった。
最強の降魔とされる殺女さんもやはりロボに乗る。それじゃ雑魚にも劣るよ。はぁ。
あと降魔三騎士は、デザインが何か天外魔境っぽかった。特に「鹿」。妙に嬉しかったので書いておく。
・大神一郎
一応プレーヤーの分身だが、作風に従ってとにかく「良い人」に徹さねばならぬので、シンクロ率はあまり高くなかった。
女達を纏めること、彼女らに万遍なく好かれるってのは実に大変なんだと分かる。羨ましいようでそうでないキャラである。
声優は陶山章央氏だが、正直イメージと合っていなかった。作中ではあまり喋らないのでそんなに気にならなかったけど。
ふぅ。
先に書いたが、2~4も持っているので、順次プレーする。……いつになるかは分からんけど。
16年間半端な前知識を積み重ねてきたが、いざプレーすると印象通りの部分も違う部分もあり、なかなか楽しめた。
ゲーオタやってると、プレーをしなくても色々情報は耳に入る。自発的に情報を漁れば自然にそうなるのである。
ネット時代に入ってこの状況は加速し、要らぬネタバレで物語の根幹を知ってしまうことすらある。
そのせいで、プレーしていないのにあたかも「やったつもり」になる事は多い。だがやはり、それではダメである。。
正直俺も知らないゲームを「半端な知識で」語ることはあるが、それは禁忌……とは言わないまでも、ゲーオタとして望ましくはない。
ゲームはプレーしてこそだ。色々知っていても、ネタバレしていても、動画を観ていても、プレーはしてみるべきだ。
そうすればそのゲームの本当の姿が分かる。不満が募っても、それはそれでいいんだ。ゲームはプレーしてこそだ。
随分と時間を経たが、今作をプレーして良かったナリよ。比類なき90年代の忘れ物をまた一つ取り戻せた。嗚呼……。
……だが、サクラシリーズの現状は……なぁ。まぁよく知らないんだけど。
恐らくPS2の5でシリーズ再出発を狙ったものの、上手くいかなかったのだろう。それ以来ナンバリングはすっかり途絶えてしまっている。
今はお約束のソーシャルや何やでひっそりやってるらしい。あとブラウザゲーは発表だけして開発が停滞しているようだ。
サターン・DC時代の華やかな姿の面影はまるでなく、落ちぶれた役者の末路を見ているようで悲しいものがある。
これも全部セガがパチ屋に体売ったからだ。
数年前に「セガ没落コピペ」というのがあった。「ソニック父さんは出稼ぎ(任天堂へ)してる」とか。
その中で「さくら母さん」は「昔は舞台女優として一世を風靡したが、今はスーパーでレジ打ちの毎日」と。
当時は面白いコピペだと笑ったが……今思うと、痛いなぁ。さくらくん、君は今……。
まぁそんな事今更言ってもしゃーない。俺は別にシリーズファンではないので、深い落胆はない。凋落したのなら仕方ない。
俺は俺なりに過去のサクラシリーズと、これから新たに付き合っていくことにしよう。古いゲームを、今、活かす。それが俺の「正義」だ。
悪(パチ屋に堕ちたセガ)を滅ぼし~て~~正義(90年代のセガ)を示すの~~だ~~~!!!!!!
……虚しい。
セガは先日発売した「龍が如く5」が好調らしいよ。パチ屋になったらヤクザゲーが屋台骨さ。いや龍シリーズに悪意はないけどさ。
ま、そんな感じだ。太正桜はかつては咲いた。だが今は平成の世、この世は誰も勝てない「現実」に支配されているのであった。
はぁ……。
拍手を送る
……いやぁ、いいねぇ。最高の名曲だね。素晴らしい。頭ン中で流れっぱなしだよ。
もう16年も前のゲームなんだね。16年だよ。ちなみにDC版はその3年ちょい後に発売されている。
何で今までプレーしていないんかなぁ。自分でも分からんや。俺本当にオタなのか? と虚しきオタじゃないアピール。する気はないけど。
16年前、1996年の1月、そのニュースはゲーム業界を震撼させた。誇張ではない。全米どころではない、マジモンの震撼だったと証言する。
【ファイナルファンタジー7、始動。プレイステーション】
今の感覚だとピンと来ないかもしれんが……当時は確かにPSが支持を拡大し、勝ちハードへの道を進んでいたが、
それでも未だゲーム業界の覇者・任天堂の影響力は絶対的なものがあった。PSが大躍進して尚、王者は任天堂だったのだ。
またスクウェア(当時)はこの少し前に「次世代のFF」の参考映像を任天堂絡みで製作していたので、
当然FF7は比類なきニンテンドウ64で作られると誰もが想像していたのである。
PSの勢いは凄まじいが、まだまだゲーム業界では新参者。64が発売され、ドラクエ・FFが出れば情勢は変わる。
業界人もユーザーも、皆そう思い込んでいた。ここで「俺は違うぜ」と言う奴は嘘吐きである。それくらい固まった空気だった。
が、あのニュースが全てを覆した。第一報が雑誌ではなくテレビCMだったというのも衝撃を加速させたと思う。
俺自身、あの時の驚きはよく覚えている。CM中の「playstation」の文字を。俺が観たのは確か名探偵コナン中に流れたCMだったかな。
当時の任天堂の影響力が絶対的なら、ドラクエ・FFのそれもまた破壊的なものだった。ドラクエ・FFあってこその勝ちハードなのだ。
あの瞬間、64は戦わずして負け……は言い過ぎにしても、2番手の地位を確定されたと言っていい。本当にそれだけの衝撃だったのだ。
その後スクエニはFF7はもちろん、他のソフトでも期待通りの売り上げを叩き出し、PS帝国樹立に多大な貢献を果たした。
1年後にはドラクエ7がPSで発売されることも発表され、ここに当世代ゲーム戦争は完全に終結した。ソニー、一代にして王座に。
と言っても、物語はここで終わるわけではない。まだまだ比類なきテレビゲーム機の覇権争いは続く。続くのである。…………。
で。
ソニーと任天堂の争いだったんですが。……なんか忘れてない? ホラ、あれだよあれ! えーっと……だからアレ!
あんまボケると虚しいな。セガである。サターンである。いるんだよ。いたんだよ! 確実に。あの頃に。あの頃には。
当たり前だが、FF7の衝撃は任天堂だけでなく、PSと同時期に発売され、既に激しく争いを繰り広げていたサターンにも波及した。
直前の年末商戦は「バーチャファイター2」人気により善戦したのに、年が明ければこの発表である。サターンにとっては悪夢でしかない。
96年春には本体価格を20000円にまで下げ、少しでも存在感を見せようと頑張ったが、これは結果的にコスト無視の無茶な値段だったと思う。
この時点で王座を諦め、独自路線を追求すれば、或いはセガの未来は違ったものになったかもしれんな。今や虚しい仮定である。
そしてセガは、ハードだけでなくソフト面でもこの年かなり頑張っていた。
「プロサッカークラブをつくろう!」「ドラゴンフォース」「ナイツ」等、ソフト面ではPSに決して負けてはいなかった。
年末発売のバーチャファイターとファイティングバイパーズのコラボ作品「ファイターズメガミックス」は、当時のセガが出せる最高のゲームだった。
他、アーケードで旋風を巻き起こしていた「電脳戦機バーチャロン」も移植。……これは正直無理があったが、それでも頑張った。
もうこの頃にはPSの勝利は明確だったが、セガには意地があったのである。セガは必死だったのである。俺はそんなセガが好きだったのである。
「サクラ大戦」は、そんなセガが血を流しながら戦った96年に発売された良作ソフトのうちの1本である。
……そして結果的に、この年サターンで一番売れたソフトにもなった。
これが最終的にサターンがギャルゲハードと化した分岐点だったのかもしれん。分からん。かもしれん。
いいだろ売れたんだから。売れるのは正しいんだよ。悔しかったら売ってみろ。畜生……。
とにかくサターンのホットなヒット作として華々しいデビューを飾ったサクラ大戦。
同時期にギャルゲ旋風を巻き起こしていた「ときめきメモリアル」と並び、ギャルゲ二大巨頭とまで呼ばれた。多分。
ギャルゲと言うとどうしてもゲームとして低品質なイメージがあるが、さすがにこの2本は違う。格が違う。
ときメモのゲーム性は言うに及ばず、今作もまた、ゲームとしてキッチリ作られた逸品だった。だからヒットしたのだ。
単に美少女出してれば売れるなんて甘いもんじゃない。そんなんで良いなら誰もがそうしてる。そしてそういうゲームは売れずに消える。
ギャルゲを真面目にきちんと作るから、売れるし支持されるのである。実に健全だ。尤もそれも最早過去の事なのかもしれんがな……。
サクラ大戦はその後サターンで「2」、DCでも期待の超大作として「3」が発売された。セガの顔役としてセガハード終盤に小さな華を咲かせた。
……当時セガハード好きだった俺が、やってないわけがないのである。でもやってない。俺は当時何をやっていたんだ。
分からない。今じゃ思い出せない。そして過去はもう取り戻せないのである。はぁ。
つってももちろん色々耳にはしていた。ゲキテイはカラオケで歌ったりもしていたし。普通に興味はあったんである。
しかし……よくある事だが、続編の存在がネックになったんだよな。2も3もある。話は繋がってるようだ。なら最初からやるしかない。
でも今から1~3をやるのはちょっとしんどい。ハードを跨ぐし、サターンはバックアップRAMに不安があり過ぎるし。
そうこうしているうちに「4」が発売され、セガが(俺の中で)消滅し、「5」が発売され、そして……? 知らん。今どうなってんだろ。
んで10年ほど前、俺は3と4を同時購入した。理由は言わずもがな、値崩れである。DC終了後、両方新品980円で確保した、と記憶している。
だが当然、こんな半端な所からやる気にはなれなかった。何の為に買ったんだと自己突っ込みするが、「安かったから」である。クッ。
それから数年後、いい加減何とかしなきゃなぁと思い、1と2も揃えることにしたのである。
その頃には選択肢が色々あった。オリジナルのサターン版、アッパー移植のDC版、1のリメイクPS2版、1と2セットのPSP版。
どれも一長一短がある。……で、(30分ほどの)熟考の末、DC版に決定したのである。1~4までが綺麗に揃うという点が大きかった。
てわけで1と2を中古屋で入手した。更に今まで持ってなかったビジュアルメモリも今作の為に購入した。いざ準備は万端!
……それから更に数年、先月やっとプレーを開始した。実にオリジナルから16年が経過していた。いやはや。ま、俺らしいわな……。
DCの電源を入れる。去年の「タイピング・オブ・ザ・デッド」以来だ。ビジュアルメモリにぷるぷるパックもブッ刺し、最強装備だ。
……1年ぶりに聞くDCのシーク音は、現代では考えられない程にやかましかった。マジ騒音である。ジャー! ジャー! ええんかこれ。
当然、コントローラーの無骨な突貫工事っぷりも健在だ。まぁでもこれはDCの味なんだな。最後のセガハード、好きナリよ。
今作のDC版はサターン版のアッパー移植であって、絵や音は強化されたがゲーム内容に変更はないと思う。恐らく、だけど。
強いて言えばミニゲームを本編クリア前でも遊べるようになっているのが改良点かな。まぁ同じと思っていいだろう。
ちなみにビジュアルメモリはキャラのパラメータを参照できる程度で、大した効果はなかった。オマケのオマケだな。
キャラの攻撃時にちょっとしたアニメーションが流れるのはちょっとだけ嬉しかった。小さな機械が頑張ってるのは微笑ましいもんだ。
実はこのビジュアルメモリプレーにはWii Uゲームパッドのイメージトレーニングという意味もあったんだが、それは失敗に終わった。当然か。
いやいや、それでも別モニターを眺めながらゲームをする感覚は味わえたよ。これを推し進めたのがWii Uだ。DCは未来を生きていたんだよ。
そういうことにしておこう。うん。
まずはOPデモ、アニメーションと共に比類なき名曲「檄! 帝国華撃団」が流れる。
……上に書いたように、この歌に関してはよく知ってる。ゲームをやらずとも何度も聴いた。それでも今回改めて、鳥肌が立ったよ。
素っっ晴らしいね。これぞ主題歌、これぞメインテーマ。サクラと言えば檄帝、ゲームを象徴する歌。素晴らしいね。
歌としては短いが、これも「ゲームの主題歌」としては正しいと思う。あくまでこのゲームの為に作られた歌なのだ。
燃える曲調については今更語るまでもない。それでいて「戦う乙女」という淑やかさまで感じられる。ああ最高。
脳内ループ度も非常に高く、最近全く止められない。ネットでCD(8cm)も注文しちまった。しばらくこの個人的ブームは続くな。
マジで主題歌としてはゲーム業界史上でも最高級ではなかろうか。それくらい、文句の付けようのない、見事な出来栄えである。
田中公平氏の神がかった仕事だな。作詞の広井王子も……まぁここは認めざるを得んか……。チッ。
今作は大きくアドベンチャーパートと戦闘パートに分かれている。
メインはやはりアドベンチャー部分であろう。帝国劇場を歩き回り、イベントを楽しみ、ヒロインらとのやり取りに萌ゆる。
別段複雑な所は何もない。「同級生」的な、場所移動によりイベントが発生していくゲームだ。……例えが古いか。
このシステムは「分からない」という欠点がある。どこでどんなイベントが発生するかプレーヤーには分からないので、攻略のし様がないのだ。
結局予想で動くしかないし、本気でやるなら虱潰しで挑む必要がある。だがそれはゲームの攻略と呼べるのか? と俺は昔から疑問を抱いている。
……が、攻略とかンなことゴチャゴチャ考えずこういうゲームでは思うが侭に行動すればいいんだ、というのもまた正論だ。
テキトーに動いていてもそれなりのイベントは発生するようにちゃんと作られてある。美味しい部分を逃しても、不味い物を食わされるわけではない。
また難度も低めなので、余程馬鹿な真似をしない限り、目当てのヒロインとEDを迎えることが出来る。攻略は出来るのだ。
プレー前は、何度もセーブとロードを繰り返して虱潰し攻略をする必要があるのかなと身構えていたが、そんなことはなかった。
気楽に遊べるゲームである。もちろん「全イベントを見たい!」とか言い出したら話は別だけど。
俺は今作プレー前に攻略本を入手していた。「戦闘編」「恋愛編」という2冊だ。どっちも40円くらいで買えた。
つっても本を見ながらプレーしたのではなく、「追体験」方式で行った。既にプレーを終えた部分の攻略を眺めるというものだ。
……そしたら、今作のイベントの充実っぷりに驚かされた。非常に密度が濃い。また選択肢による分岐も細かく作られている。
違う選択肢を選ぶだけで、かなり異なる展開を楽しむことができる。周回プレーも十分楽しめるだろう。俺はやらなかったが。
このアドベンチャー部分の作り込みは一流だった。今作はキッチリ作られたゲームである。今更ながら感心した。
今作の選択肢には時間制限があり、「LIPS」というらしい。ライブうんちゃらの略称らしいが、説明略。どうでもいい。
これにより選択肢に緊張感が出るとのことだった(はず)が、そうでもなかった。時間的にそんなに厳しくなく、慌てることがない。
そもそもギャルゲの選択肢にはある意味「正解」が無いので、「間違い」も無いっちゃ無いのだ。まぁ擬似的に焦るのが正しい楽しみ方か。
時間切れによる「沈黙」もまた一つの選択になっているのは面白い。特にヒロイン同士がケンカしてる時は黙ってるの限る。やれやれ……。
ちなみに俺はサクラシリーズは未プレーだが、昔「機動戦艦ナデシコ ~やっぱり最後は、愛が勝つ?~」という作品はプレーした。
というのも、この作品はLIPSを丸パクリしているのである。つってもセガ製品だから悪いわけではないよ。
なのでLIPSについては既知なのであった。ナデシコゲーは全キャラクリアするほどやったなぁ。あひゃひゃひゃひゃ……。
して今作もう一つのゲーム部分、戦闘パート。これは……アドベンチャーパートと逆で、質が低く、正直面白くなかった。
何といってもシミュレーション形式なのに成長要素がないのが頂けない。キャラは強くなるが、全て自動。関与の余地がない。
また一応ロボットに乗って戦うのに、カスタマイズの要素も皆無。幾らなんでも簡素すぎるだろうとガッカリさせられた。
唯一パラメータに関与できるのが、ヒロインの信頼度。これが高ければ戦闘力が上がる。つまりアドベンチャーパートが重要なのだ。
武器の吟味や戦闘訓練より、パイロットの女の子と仲良くすることが大事。いと正しきギャルゲの姿ナリ。天晴れ。……はぁ。
今作は全体的に、「誰でも楽しめる痛快娯楽作品」を目指していると感じられる。その為に難度は極力抑えられている。
戦闘パートもその流れで出来るだけ簡素・簡単にしたのだと思われるが……ちょっと手応えがなさすぎであった。うーん。
戦闘パートは難度や簡素さだけでなく、コマンド選択のインターフェースや快適性にも不満が残る。
詳細は書かないが、実にこなれていない、下手糞な作りである。16年前としても質が低い。もっと遊び易く作れないのか。
カッコつけてポリゴンを採用した斜め視点の画面も非常に見辛い。真上見下ろし、戦闘だけ斜めでいいのに。
攻撃は必殺技と通常技だけ、ゲージは満タンで必殺技に使うだけ、というのも味気なさすぎる。ここくらいもっと凝ってほしかった。
それでいてフィールドが広かったり、嫌らしいギミックがあったりで、戦闘パートは全体的に時間がかかる。簡単なのに。
難度を抑えるという意図は理解できるが、ここまで来ると「退屈」に非常に近い。実際今作の戦闘で楽しめた部分はない。
これは続編でも変わらんのかなぁ。別に難度を上げろとは言わんが、もう少し作り込んでほしいよ。はぁ。
物語・世界設定は、もう疑いなく「王道」を念頭に作られている。ベッタベタの展開が、しかし心地良い。「正義」はこうでなくちゃ。
全10話をアニメっぽく展開(実際次回予告が挟まれたりする)し、個別キャラ紹介もバッチリで、見事な構成である。
世界設定には不満が残る。「太正」という架空日本が舞台のはずが、蒸気戦闘機だの何だの、科学力に違いがあり過ぎる。
最初は花組だけの秘密技術で古代遺跡等が絡んでるのかと思っていたが、そんな真相はなく、結局進んだ技術の理由は語られなかった。
戦闘飛行機も一般市民に平気で見られてるし。でも一方で活動写真やらに人々は熱狂しているのだ。時代と技術が噛み合っていない。
荒唐無稽なのは一向に構わんが、この場合はテキトーさを感じる。続編では理由が明かされるんだろうか。うーん。
ちなみに敵側もロボットを製作しているが、その設備はどこにあんだよ。モノ作るには材料だって要るんだぞ。どうなってんだよ畜生。
野暮な突っ込みとは思わない。敵側に協力する財団があるとか、それくらいの背後設定は作り、明かしてほしかったな。
中盤までの敵は「黒之巣会」という、徳川幕府復活を目論む集団で、西洋文明に浸って堕落した帝都を昔に戻したいらしい。
……一理あると思ってしまった俺は正義じゃないんだろうな。ごめんなさい。うう。
そして黒之巣会をぶっ潰し、全部終わったと思ったら……幹部の一人が実は真の敵だった事が判明し、本当の戦いが始まる。
……で、こっからは物語にも不満が出てきた。殺女の覚醒なんかは伏線もまるでなかったので、非常に唐突だった。
最終的には敵は「サタン」で、それに対し「ミカエル」が味方になってくれる。完全に西洋宗教の世界。架空日本どこ行った。
終盤になって何故いきなりこうまで西洋っぽいキャラを出すのか。ハッキリ言って違和感だらけだった。ねーだろう。
「世界の危機」にまで話が広がってしまったのもなぁ。日本の危機、いや帝都の危機で十分だと思うんだが。
強大な敵を出せばスケールがでかくなるわけじゃない。その辺の按配を失敗してしまっているように思う。
あと物語には関係ないけど、今作ではロード時に「なぅろおでぃんぐ」と表示されるのだが、終盤のシリアスな場面でもそうなので、
雰囲気が台無しだった。演出を甘く見ていると感じた。小さなことだが気になったので書いておく。
グラフィックは、2Dに関しては上等。今見ても別に見劣りしない。
大昔のハードのようだが、DCはPS2と同期である。異論は認めない。そしてこの時期で2D絵はほぼ行き着く所まで行っているのだ。
一枚絵も要所要所のムービーも高品質で、さすがと思わされた。きちんと作られているから売れて、ファンが付く。これでいいのだ。
ただ戦闘中のポリゴンキャラについては、無理して使った感がありありで、別にやらなくてもよかったと思う。
そうそう、今作のキャラは「光武」と呼ばれる小型戦闘マシンに乗って戦うのだが、これのデザインが全体的に……ダサ過ぎないか?
少なくとも俺は、この煌びやかな雰囲気のゲームに有るまじき地味さ、野暮ったさを感じた。これで良いとはとても思えなかった。
特徴が全然ないから各機体も色で判別するしかなく、この地味さは戦闘シーンの退屈さの一因にもなっていると思う。
味方だけでなく敵もそうで、終盤の敵幹部として登場する「三騎士」のマシンはどれもガラクタみたいで笑えてしまった。
正直俺のセンスじゃ全く理解できない。これがカッコいいのか? これもファンには支持されているのか?
光武も確かどこかのスパロボに登場していた気がするが、動かしたいとは全く思わない。パイロット込みなら話は別だけど。
うーむ。
音楽は、主題歌と並んで上質だった。最近珍しいくらい耳に残ったので、歌と一緒にサントラを注文した。届いたらガッツリ聞こう。
俺の中で田中公平氏と言えば「風雲カブキ伝」だったが、もうすっかりサクラの人だ。実に素晴らしい仕事をしていた。
90年代はドラクエ・FFの勢いそのままに、すぎやま・植松両氏がゲーム業界作曲家の二大巨頭だったが、田中氏はそれに次ぐ存在だと思う。
最近はどうされてるのかなぁ。いやこの前ドラクエ10でちょっと騒動になってたが……仕事の方で。うーん。
今作はミニゲームがやけに充実していて驚いた。時代を考えれば質・量ともにかなりのものじゃなかろうか。
どれもなかなか面白く、しばし本編を中断してしまう程度の魅力があった。こいこいをダラダラやってしまったなぁ。
ただ、本編で一度登場させないといけないというのがネックだった。おかげでさくらの掃除ゲーはやれなかったよ。
本編クリア後は全部解放してくれてもいいのに。掃除ゲーは存在を知っていたので、未プレーのまま終わるのが残念である。はぁ。
最後はキャラ評。
今作は好感度によって色々イベントが変化するが、最終ヒロインは「8話でデートに誘った相手」に決まる。
そしてデート候補は「好感度上位3名」であるらしい。つまり8話のセーブデータがあれば、3人までは概ね同時攻略できるわけだな。
本当は全キャラのEDを見たかったが、さすがに気力も時間も不足していたので、二人だけに留めた。まぁ仕方ない。
つってもデート内容とEDにちょっとした後日談が追加されるだけで、話の大筋には全く関係がない。これでいいだろう。
・桐島カンナ
身長197センチ。……やり過ぎである。男っぽいヒロインは一向に構わんが、この身長はやり過ぎである。そう言わざるを得ない。
正直ここまで来ると萌えも欲情も無理だ。大神が176センチだから、実に20センチ以上の差だぞ? やり過ぎである。
もちろん仲間としては良い奴で嫌いではないが……クリエイター様の考えることはよう分からんや。
そしてこのキャラは声も問題だ。田中真弓氏。正直、どうしてもルフィになる。当時ワンピースは無かったが、そうなるとヤジロベーだ。
俺はこの人は声の幅が狭いと思っている。だから少年キャラなら問題ないが、女性、それもヒロインをやられると違和感が吹き出る。
このキャスティングも意図がよう分からんかった。別に演技が下手だったというわけじゃないけど。
・アイリス
「わたしアイリス、9さい。子供扱いされるのは大嫌い。この子はくまのジャンポールっていうの。いつもいっしょなんだよ」。
……あああムカつくガキだ! 子供扱いされるんが嫌ならぬいぐるみ抱いて歩いてんな! そういうの矛盾って言うんだよ! ああああ!
わしゃ基本的にギャルゲのロリキャラは好かんのだが、この子は残念ながらかなりビーンボールに近い存在である。うーむ。
まぁ考えてみれば、この年で両親と離れ、異国の地で暮らしてるというだけで相当なことだから、多少の我侭は許容すべきかもしれんが。
当然ながらヒロイン候補にはならなかったが、妄想ムービー中の成長した姿はアリだった。早く大人になって下さい。
この子のEDはどうなるんだろう。大神が光源氏計画を発動すんの? まぁ将来性を考慮したらアリかもしれんけど。ケケケ。
アイリスよ、大人ってのはこういうもんなんだよ。くけけ、いずれその汚さと怖さを知るがいいさ。くけ。はぁ。もうダメだなぁ……。
・李紅蘭
……今作キャラは矢鱈と国際色豊かである。架空日本と言っても、日清日露戦争は存在してないんだろうな。でなきゃ不自然だ。
メカ担当大阪弁メガネ娘。光武関係で非常に役立ってくれるので、自然に感謝してしまう。ありがたい存在である。
本当ならヒロインにしてやりたかったが、時間の都合で断念。花組を「宝物」と思う心意気、良かったナリよ。
チャイナドレスを普段着にしてるのはアリなんだろうか。あと冬場は寒くないんだろうかと思ってしまった。
・マリアタチバナ
カンナに隠れがちだが、身長186センチである。やり過ぎである。広井は身長にコンプレックスでもあるのか? やり過ぎである。
寡黙な軍人気質で、正論を好む。一方で可愛いもの好きだったり料理が得意だったり。いいね。服装は野暮ったいけど。
戦闘での武器が銃なので、離れた所から攻撃できるのが便利だった。今作の戦闘、とにかく移動力に悩まされるので。
EDを見たかったが断念したのは他3人と同じ。必殺技のロシア語(?)が当然ながらさっぱり分からなかった。
・神崎すみれ
クリアヒロインその1。……まつざか先生。に聞こえる。
プレー前はさくらのライバルと思っていたんだが、寧ろカンナのケンカ友達になっていたのは驚いた。勝手な思い込みだったな。
見た目通りに我侭お嬢様をやってくれるが、終盤の資金難の際に陰で金策に走ってくれたのにはグッと来た。美しき金持ちだ。
このキャラに限らんが、生身で身に付けた武道の技が光武に乗っても使えるのは何故なんだ。そこまでシンクロ率高いのか。
正月のシーンで一時的に着ていた派手な服が好みだった。あれを普段着にしてほしかった。
・真宮寺さくら
最後はもちろん、メインヒロイン。さすがにタイトルに名を冠するだけあって、扱いも別格であった。
他キャラは一枚絵なのに、一人だけデートとEDにムービーが流されるのだ。サクラ大戦はさくらのゲームだ。太正桜に何とやら。
見た目も、ポニテにリボンに和服、と非常に可愛い。今見ても全く古さを感じず、何気に驚いた。
適度に嫉妬深い性格も俺好みである。ギャルゲヒロインはムキーとしてこそだよ。多分。
声優は言わずと知れた横山智佐氏。実写のCMでせがた三四郎と競演したのは伝説の一環であろう。
ところで広井と……な……は本当なんだろうか。まぁ今更どうでもいいことだが。
そういや広井は2年くらい前にAKBの誰かを食ったって話題になってたな。そういう世界なんだろう。目を逸らす。
90年代後半は名が「さくら」なキャラが乱立していたが、彼女はCCな少女と並んで代表的なさくらであろう。
時代を彩ったゲーム業界のヒロインに深い萌えと敬意を表す。2次元美少女に光あれ。
・藤枝あやめ
「何故このお姉さんを攻略できないんだ!」と誰もが嘆いたことだろう。俺もそうだった。小娘どもよりあやめさんに甘えたかった。
……が終盤のシナリオで全部ぶち壊し。唐突過ぎる展開と、仕方ないとは言え酷い裏切り。世界の危機はぶっちゃけあやめのせいである。
あんだけやらかしたくせに、ミカエル化した時はしれっとなかった事扱いしてたのはどうなんだ。アンタそれでも大天使様かよ。
シナリオのせいで好感度ががた落ちしてしまった不憫なキャラである。正体がああである以上、もうあやめとしての復帰はないだろうな。
そうそう、終盤の敵「降魔」なんだが、雑魚は生身で襲ってくるのに、幹部はロボに搭乗するのは何故なんだろう。
生身で強いからこそ黒之巣会を遥かに上回る強敵なのではないのか。あれじゃこっち側、人間と変わらんやんと思ってしまった。
最強の降魔とされる殺女さんもやはりロボに乗る。それじゃ雑魚にも劣るよ。はぁ。
あと降魔三騎士は、デザインが何か天外魔境っぽかった。特に「鹿」。妙に嬉しかったので書いておく。
・大神一郎
一応プレーヤーの分身だが、作風に従ってとにかく「良い人」に徹さねばならぬので、シンクロ率はあまり高くなかった。
女達を纏めること、彼女らに万遍なく好かれるってのは実に大変なんだと分かる。羨ましいようでそうでないキャラである。
声優は陶山章央氏だが、正直イメージと合っていなかった。作中ではあまり喋らないのでそんなに気にならなかったけど。
ふぅ。
先に書いたが、2~4も持っているので、順次プレーする。……いつになるかは分からんけど。
16年間半端な前知識を積み重ねてきたが、いざプレーすると印象通りの部分も違う部分もあり、なかなか楽しめた。
ゲーオタやってると、プレーをしなくても色々情報は耳に入る。自発的に情報を漁れば自然にそうなるのである。
ネット時代に入ってこの状況は加速し、要らぬネタバレで物語の根幹を知ってしまうことすらある。
そのせいで、プレーしていないのにあたかも「やったつもり」になる事は多い。だがやはり、それではダメである。。
正直俺も知らないゲームを「半端な知識で」語ることはあるが、それは禁忌……とは言わないまでも、ゲーオタとして望ましくはない。
ゲームはプレーしてこそだ。色々知っていても、ネタバレしていても、動画を観ていても、プレーはしてみるべきだ。
そうすればそのゲームの本当の姿が分かる。不満が募っても、それはそれでいいんだ。ゲームはプレーしてこそだ。
随分と時間を経たが、今作をプレーして良かったナリよ。比類なき90年代の忘れ物をまた一つ取り戻せた。嗚呼……。
……だが、サクラシリーズの現状は……なぁ。まぁよく知らないんだけど。
恐らくPS2の5でシリーズ再出発を狙ったものの、上手くいかなかったのだろう。それ以来ナンバリングはすっかり途絶えてしまっている。
今はお約束のソーシャルや何やでひっそりやってるらしい。あとブラウザゲーは発表だけして開発が停滞しているようだ。
サターン・DC時代の華やかな姿の面影はまるでなく、落ちぶれた役者の末路を見ているようで悲しいものがある。
これも全部セガがパチ屋に体売ったからだ。
数年前に「セガ没落コピペ」というのがあった。「ソニック父さんは出稼ぎ(任天堂へ)してる」とか。
その中で「さくら母さん」は「昔は舞台女優として一世を風靡したが、今はスーパーでレジ打ちの毎日」と。
当時は面白いコピペだと笑ったが……今思うと、痛いなぁ。さくらくん、君は今……。
まぁそんな事今更言ってもしゃーない。俺は別にシリーズファンではないので、深い落胆はない。凋落したのなら仕方ない。
俺は俺なりに過去のサクラシリーズと、これから新たに付き合っていくことにしよう。古いゲームを、今、活かす。それが俺の「正義」だ。
悪(パチ屋に堕ちたセガ)を滅ぼし~て~~正義(90年代のセガ)を示すの~~だ~~~!!!!!!
……虚しい。
セガは先日発売した「龍が如く5」が好調らしいよ。パチ屋になったらヤクザゲーが屋台骨さ。いや龍シリーズに悪意はないけどさ。
ま、そんな感じだ。太正桜はかつては咲いた。だが今は平成の世、この世は誰も勝てない「現実」に支配されているのであった。
はぁ……。
拍手を送る
あ、でもPS2のサクラ3は終盤までやりましたよ。ロードがクソなので投げちゃったけど。コクリコとグリシーヌが好きだった。
あとは、最近のプロジェクトクロスゾーンで1,3,5の主人公そろい踏みでした。大神さん「オレが正義だ!」とか叫びだしたw
シリーズ展開は無いけど、声優さんたちが役者として舞台を定期的にやってるらしいですね。よく知らないけど。
サクラ新作が来たら買いたいところですが、でも今どきああいうお金のかけ方は出来ないんだろうなあ。
PXZは今回のプレーのきっかけになったかもしれません。
サクラキャラが出ると聞いて「ああ、そうだ早くやらなきゃ」と思った所があったので。
舞台は俺も内容は全く知らないんですが、盛んにやってましたね。
オリジナルはゲームですが、広井氏は元々そっちがやりたかったのかもしれません。
新作は非常に難しいでしょうね。色んな意味で時代を感じるタイトルだなぁ……。
大神さんは真面目ときどきエッチなところがあってギャルゲの男キャラの中ではかなり好きな方なんですが、羨ましいかと問われるとたしかに良く考えたら、意中の人をひとり決めると周りの空気がヤバそうで、大変でしょうね
サクラ大戦は音楽がほんとにいいですよね、自分は大好きなトップをねらえで田中公平さんを知ったので、サクラの音楽もさすが田中さんだなと思ってプレイしてました
あとサクラと言えば花札、自分はこのゲームで花札を初めてやって、大ハマリしました、別に脱がないのにw
いや水着くらいにはなって欲しかったですが、とにかくごほうびが無くても延々と勝負してました
絵もムービーも綺麗だしいいゲームですね
うう、何の反応もなくても見てくれてる人はいるんですよね。エア読者を5万人に上方修正しておこう……。
「美少女に囲まれた生活」ってのは男オタなら誰でも憧れるもんですが、実態を想像すると良い事ばかりでもないですよねw
今作でもすみれとカンナがケンカする章は大変でした。頼むから仲良くして、「どっちの味方なんだ」とか問わないでくれぇ。
音楽は主題歌中心にホント良かったです。「トップをねらえ!」が田中公平氏なんですか。知らんかった。
俺あの作品観てないんですよね。オタとして必修科目に近いのに。そのうちチェックせねば……。
花札は、こいこいですね。あれは確かに癖になるものがあります。ランダム要素が強すぎるのが逆に熱い。
キャラクター、シナリオ、音楽、ミニゲーム……様々な要素がバランス良く成り立ってる良作ですね。
今は昔のお話、なのかなぁ……。
こんにちは、もうすっかり寒くなりましたね。
サクラ大戦シリーズ大好きな私がこの記事にコメントせずにはいられませんでしたw
SS版1.2持ってるのにDC版も当時新品で揃えてしまうほどです。
そしてアイリスloveな私涙目w
otaさんには是非シリーズ全プレイしてほしいと思います。
が。
1.2の戦闘パートはちょっとかったるいんですよね…。
3以降になるとスティックでグリグリ動かせて結構面白くなるんですけどねー。
機体もただの色違いから各隊員の個性が出てますよー。
そういえば当時はサクラ大戦と天外魔境のラジオも放送していた記憶があります。
思い起こせばサクラと天外はラジオからゲームに入ったものでした。
今年も気付けば残りわずかですね。
来年もotaさんの読みごたえのあるゲームレビューを読めるのを楽しみにしています。
世の中はバランスです。誰かがクリスマスを楽しめば、誰かがそれを諦めるしかない。
俺らが寂しくても、彼ら彼女らが幸せだと思えばそれで……っっ!! ……やっぱムカつきますね。ケッ。
おお、サクラ大戦大ファンですか。サターン版DC版両方所持ということは、濃いファンであると同時に、全盛期を堪能できたんですね。
アイリスは……すみませんw ネタっぽく書いただけで、真剣に嫌いなわけじゃないです。成長には大いに期待します。
潜在霊力最強という設定を活かして、必殺技を強力にしてほしかったなぁ。回復技は物足りなかった……。
現在既に1~4まで揃えてるので、いずれプレーはします。いつになるかは分かりませんが……。
戦闘はまぁ、そういう調整だと思えば理解はできます。続編ではせめて見た目が派手になっていればなぁと思います。
光武の地味さはかなり不満だったので、個性的になるのなら嬉しいですね。
サクラや天外、あと火星物語なんてのもラジオを絡めて展開していましたね。詳しくは知らないんですが……。
この辺、広井王子はさすがだなと思います。実際renさんがラジオからゲームに入られたのなら、メディアミックス効果はあったんですからね。
>来年もotaさんの読みごたえのあるゲームレビューを読めるのを楽しみにしています。
あ、ありがたや……。あんまりなブログではありますが、また気が向いた時にでも覗いて頂ければ幸いであります。