これは寝耳に水のスクープで筑紫哲也どんが、例のごとく唇を動かさずもったいぶった喋り方で伝えたニュースだった。
それは既に漁船の漁労員が「もうダメだ!沈む!間違いない」と言うシーンから始まる。
テロップが「漁船沈没の経過」とあり、なるほど、そうかいという程度のモノで見ていたが、何時もの屁みたいな取材とは違っていた。
とにかく、あっと言う間の流れでマスゴミお得意の「編集」を殆どしていなかった。そこで「隠しおおせる事も無いほど白熱報道だ」と、あの動かない唇で偉そうに吹聴していた。
その時RKBの報道クルー(4人ぐらいだったか?)は東シナ海へ向かう船に乗っており、丁度長崎の沖の500キロぐらいだったろうか?そんな所を航行中の事だった。
その動きは実にあっけないもので、ドンと衝撃音が出て、早速カメラにスイッチを入れたら、冒頭のシーンとなったわけだ。
これは、多分どこかの国の潜水艦の潜望鏡やシュノーケルか艦橋、尾翼のどれかが接触したためだろうと言われている。
ただ今回の遭難の「鯨」と言うのは如何なものか?とも思う。しかし、外洋なら尚の事潜水艦が当たる事は無いだろう。
しかし、問題が無いわけではない。ヨットの様な帆走の船はエンジン音が出ないので、パッシブソナーで状況を把握する潜水艦には存在を把握する事が難しい。それからすれば、有り得ない事も無いが、潜水艦だった場合、先ず一発で沈没で、今頃追悼報道と言う事になっただろう。
「夢を有難う辛坊さん!」と病を押してたかじんが出ていたかもしれない。
まぁ何れにしても堀江健一の時には、こんなに潜水艦の数も多くなかっただろうから、今後、ヨットで太平洋を横断する場合、4ヶ国語ぐらいで「現在ヨットが航行中です。付近の原子力潜水艦各位はお除け下さい」と鳴らしながら行くのが必要なのでは?と思われる事件であった。