と言うか虫獄の経済が底を打ったとの、専らの報道なのだが…
へぇ~、そう?
と言うにべも無い回答が私の素直な意見です。
この景気の底打ちは、グリーンスパン時代のそれであり明確な不況が出ない状態での回復はソフトランディングが景気の底?と思ってしまう。
また例え底を打ったという事にしても、その後本当に、景気の底であったのか?と言う議論となるだろう。様々な状況から、本当とは思えない。
世界は今色々な状況になっている。
1)アメリカ。不良債権を一気に放出、確定損を2009年までに出し尽くした。その後オバマ政権は必要な処理を当初に施し、その後2010、2011、2012と銀行の再編を待って、来年ぐらいに一応の収束が見える気配がある。(私も収束し復帰するのでは?と思っている)
2)EU。サルコジを主導として、ほぼ後合意での処理が進められた。だが、その処理は不徹底で、何より問題が明確化するまで、採られた処置について、その後悪化すると分からず、後になって、債権者に都合の良い処置ばかりが進み、結局問題が気がついたときに蒸し返される愚作に至る。
3)元々不良債権が無いと言う有利な立場にいるが、デフレ経済が依然と残る。(日本)
4)新興国として、優勢な資本の波に乗って、相応の親展を進めている。(インドネシア、マレーシア、ブラジルなどの新興国)
5)新興国だが、無理な成長路線が祟って、国内外の問題を積み重ね、尚且つ、新興国メリットを失う。(虫獄)
6)新興国となっているが、元からのフェビアン主義と国内の保護政策などがあり、虫獄とは別の意味で国内格差が残っている。(インド)
7)新興国とは言えない未開の地、新・新興国として発展の余地があるが、国内制度や基本インフラの欠如から資本が入らない。(カンボジア、アフリカ各国)
こんなもんでしょうか?後中南米の新興国としてメジャーでもない国も、カテゴリー分けが難しいのですが、正直虫獄の状態はちょっと変と思うのです。
大体、2010年の記録ですが、新興国のGDPの54%は中国で、その残り46%をロシア、インド、ブラジルが分けているのです。(つまり4国が新興国という場合です)
そんななんだ。とは思うのだが、それほど虫獄はGDPを上げている。そして経済成長率が10%を越えている。この状況は10年以上も経っている。その間明確な景気失速もない。だが、それが良い事ばかりとは、少なくとも経済を知っていると自称する馬鹿文科系大学出の判断であり。私は到底信じられない。
虫獄のバブルは、前から言われていたのだが、2008年のリーマンショック以降富に国家主導の資金投入が進み、地価上昇も進んでいるのである。
バブルとは何であろうか?と、ふと思うのだが、それでは「村上龍の失われた10年」と同じで馬鹿臭い。
大体言葉尻でああでもない、こうでもないと馬鹿がバカ面して!と思う。グラフで見ると分かるだろうが、ってんで、前出したグラフを載せます。
このグラフは日本のバブル経済時の地価上昇グラフで、その変化の状態が描かれています。
見て分かるでしょうが、一時期3倍を越えているにもかかわらず、元に戻っています。
所がグラフでは、2つの傾向があります。それは商業地と住宅地です。
商業地はバブル以前の価格に戻っており、住宅地は幾分高くなっている。また、高も言える。地価ベースの成長率は、この時の住宅地の地価の差額分でしかないと言う事です。少なくとも地価をベースとした債権の成長率は、この程度になってしまう。
実に当たり前なのですが、村上龍というクソ馬鹿は決して言わないのです。適当な事をブチブチほざいて。
つまりバブルは、短期的に地価などが急騰、暴落して、その間で倒産が出てくるだけでなく、本来的に成長する筈のものが、結局成長出来ずに終わるということになります。つまり成長は、その成長の成果が固定することを意味しているのですが、その成長の固定は、穏当な右肩上がりしかなく、その右肩上がりも急に上がるとブリ返しがあり、そのぶり返しの極端なものは商業地の地価上昇を0に下げるというものです。
これが単に日本だけのものであるのか?と言うと「そぉ~んなことはねぇだぁろぉ~う」と言うのが私の結論です。で、どうなるのか?
簡単です。虫獄は、来年そうなるかは分かりませんが、多分破綻します。
経済成長率が10%超と言うのは、あまり問題ではない。だが債権の価値上昇が26%内外が4年程度続いたのが致命的です。この26%の成長率は、どこのバブルも一致しています。私は、この地価上昇が10%を越えた時点でバブルと勝手に定義しています。それも何年も続くと危険でしょう。だが、まぁ竹中平蔵の寝言でも信じたのか知りませんが、野放図なバブルを放置していたのです。タダで済む筈が無い。
さて、今後はどうなるのか?
先ず状況は沈静化したというが、果たして虫獄が世界の工場の役割を果たせるのか?と言う問題があり、それは賃金上昇が酷いということでメリットが無い。また為替も本来上昇すべきものが上昇していない。その為賃金上昇による経済成長を抑えるものが無かった上に土地バブルで、債権の価値を維持するのは難しい。
では虫獄が管理している為替を下げるのか?となると、そうなれば金融資産が下落して今食料輸入大国となっている虫獄は輸入コストの維持が出来なくなる。そうなれば経済成長の低下も相まって国内騒乱の危険性が大きくなる。それは各国政府が行っている量的閑話の結果のキャリー取引で商品が高騰するという現状からも明らかである。
何より虫獄の食料輸入が食料価格の高騰を招いている。これは相場屋が喜ぶだけで、決して建設的な傾向ではない。多分竹中平蔵は合理的を連発するでしょうが。
多分、アメリカもあまり好ましい状況とは思っていないでしょう。その一方で虫獄は輸出輸出と馬鹿が吹聴するのだが、十分輸入国として大きくなっており、それは今後もっと酷くなると思われている。
どうもマスゴミの報道とやらは、そんな世界の情報をまったく伝えていないのでは無いのか?と思います。だって、いい年をしたジジイが「まだまだ虫獄には儲けさせてもらわなきゃ」とやに下がった面してほざいているのを聞きます。
虫獄からは身軽なエリートは逃げ出している。その結果、虫獄のキャッシュは減少の一途である。
毎度毎度経済は簡単なものである。経済を回すには金がいる。このキャッシュは、まわり出すと考えなくて済むのだが、その現金がなくなると回らなくなる。そうなると債権を売りに出し、債権が下落する。
虫獄は自分の利益を維持するために為替も債権も良い所ばかりを貪ろうとしており、それが一応成功しており、それが「世界の支配者になる」と勘違いをさせるのである。それはチョングソと良く似ている。だが、そうは行かない。
ここまで冷水を浴びせられて現実を知るということが無ければ、切実な身の整理は行わない。その甘さが、勘違いと相まって、徹底的に付くのだ。特に見れば一発で分かる不動産問題は、まだまだ解消されない。
高速鉄道もつかわせるために国土の大きさから言えば先ず飛行機を使うところを使わせない。何でも、支配、誘導、慶応、蛆虫テレビ、テレビ朝日、TBSの手法。だが、その実態が分かったら、実に貧相である。
様々な疑問が何故この値段?と言う疑問に纏わって、回答を強制される。その回答が、まだまだ不十分だ。
国内にも国外にも。それを制御できないから自由を認めるという手もある。一方で規制するなら矛盾を受け入れる。そのどちらもしていないのが虫獄である。
最初国内に富は無く、国外への流れは出るだけだった。だが国内に富が増え、流れ込む富も増えた。その当然の流れを10年以上も止めていた。その結果、その間を埋める為の激震はくるのである。それは2つの形として。
一つは債権問題
もう一つは現金の不足問題。或いは為替問題。
それはEUと似た問題である。通貨の自動調整機能を放棄させる通貨統合は、債権問題が大きくなった時の国内問題解決の方法として通貨の機能が使えないための痛みである。そして、その代償を何時か払うのである。
この代償は借金と同じである。払うなら長期間小額を払うか、短期間多額を払うかである。
ただ短期が良い形でやらないとアメリカの不良債権問題のように上手くはいかない。また、下手をすると悲惨な例は、少なくともEU近辺には題材が多い。しかし、まだ虫獄の学びは大分足らないようだ。
まぁ頑張ってくれ。所詮他人事だ。