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肩書

2021-01-19 13:36:32 | 言葉

15日の日経新聞夕刊、「あすへの話題」にミュージシャン 高見沢俊彦が「肩書」と題してエッセイを書いていました。まず、父親のことから。

確かに、肩書によってその人となりをイメージすることはあります。現実のその人の人柄とは全く違うイメージを持ってしまうこともあります。
こんな事がありました。私は3年近く前、脊柱の圧迫骨折を起こし、救急車で搬送され、そのまま5週間入院という騒ぎを起こしました。人間の筋肉は使わないとすぐに落ちてしまうものなのですね。担ぎ込まれた救急病院は、リハビリはとても熱心に指導してくれる病院でしたが、鎮痛剤を限度まで飲み、それだけでは足りず癌の末期症状の人が使う麻薬のパッチ薬を胸に貼り付けて痛みを押さえつけ、リハビリをしたのでした。5週間では痛みは退かず、追い出されるように退院させられました。あとは比較的家から近い整形で引き続きのリハビリを続けたのでした。

リハビリの担当医は孫ほどの若い先生で、熱心に指導してくださり、どうにか日常生活はできるようになったのでした。つい先ごろの年末まで通院しておりました。
指導を受けながらちょっとしたおしゃべりにも優しく調子を合わせてくださり、年寄の楽しい時間を共にしてくださったのです。
あるとき、息子Kのウルトラマラソンの話になり、非常に興味を持たれ、時々治療の合間ずっとしゃべっていたこともありました。その時、「一体息子さんは何者なんですか?」と訊かれたことがありました。
「銀行員よ」。この肩書が先生のイメージとは全く違ったものだったらしく、え~っ!?嘘でしょう。イメージ全く違ったなあ。何か体育関係の仕事かと思っていました。銀行員?一番イメージから遠い仕事ではないですか。びっくり!!

また私には、今でも正解が分からない肩書にまつわる思い出があります。

結婚して専業主婦になっていました。何かで里帰りをして、書類を書いていました。氏名に続き、「職業」を書く欄がありました。私は考えた挙句、「主婦」と書いたのです。今は亡き三兄が言いました。「これはおかしいでしょう。主婦は職業ではないでしょう」
「え?だって働いているんだよ。主婦がいけないんだったら、なんと書くのよ。無職。それはないと思うな。ちゃんと働いているんだよ」
「でも、稼いでいるわけではないでしょう。収入はないわけだから」

これ以上、男子に逆らって、口答えをするにはまだ時代が今とは違いました。じゃあ、主婦って何なのよ。男子に食べさせてもらっている無為徒食の人間だというの?お金は稼いでいないけど、働いてますよ~!!心の中で反抗しました。

今でも。主婦って何なのよ、と時に割り切れなさを感じます。

3年近くリハビリ指導をしてくださった先生は、年末で退職なさいました。通勤時間がかかる遠い所から通勤していらっしゃいました。コロナ禍で、電車が危ないと思っていたところに、地元の病院からお呼びがかかったのだそうです。なんだか婆さん孝行の孫を一人取り上げられたような気がしました。先生が退職なさったのなら、私も卒業しよう、と院長先生に相談しました。そうだね、半年に一回骨量測定にはいらっしゃい。もし骨量が減るようなら、その時また考えましょう。ひとまず仮の卒業!!とお許しが出ました。歩くことが基本です。歩いてください。ご指導の言葉を励みに、ウオーキングを続けようと思っています。


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