一気に逆回りしたもの、日本列島の気温。早々と熱中症の心配をするほどの夏日が、着重ねるほどの小寒い日になりました。もはや洗って仕舞ってしまった厚物をもう一度出して、着るのも面倒と、アルモンデ着重ねる始末です。各地とも1週間早まったと言われる春の花は散り果て、瑞々しい若葉に変わっているものを。
さて、午前中、夫が体調を崩し、医者に行きたいと言い始めました。近所のかかりつけの医者は今日が定休日だし、それでなくても5月いっぱいで医院を閉じると言われる。急遽、私のかかりつけの医者に電話を入れて、診察を頼む、予約を入れる・・・あたふたと駆けずり回わりました。幸い、適当な薬を処方してくださり、大事にはならないですみました。
それにしても、夫の家庭医と私の家庭医と二人別々だというのは不便だろうと前々から思っていましたが。
そんなごたごたで、ブログネタが頭からふっと消えてしまいました。困った時のスクラップ、切り抜いて集めてあるネタをひっくり返して、以下を書こうと思います。随分古い切り抜き。2022:8:11のものです。
料理研究家・辻 静雄さんの言葉です。
『能力』というものは、自分が持っているものと考える筋合いのものではない。
解説にはこうあります。
その人の仕事ぶりを見ている人が測ってくれるものなのに、そこを勘違いして、努力が報われないとつい他人や社会のせいにすると辻は言う。そう、誰にでもできる仕事をコツコツやっているうち、周りの人から「これはあの人に任せておけば大丈夫」と言われるようになって、初めてその人の能力になるのだ。」
この言葉と解説を書き写しながら、大谷さんのことに頭は動きました。野球を知っている人もいない人も、大多数の人が彼のことは大好きで、その見事な投打、盗塁、走る足の速さ、仲間たち、見物の子供たちに対する行動、全てに明るい世界を分けてくれます。見ている私共はその成績にも一喜一憂するけれども、彼自身は、報酬がいくらなどという事より、まず野球ができること、そのことが第一のようです。
ニューヨーク二試合に来ても、「街には出ないからわかりません」。「お金は使う必要がありませんから、当分たまる一方です」とのこと。
あなたの人間としての丸ごと、能力の塊ですね。
でも婆さんは必要ない心配をします。食べ物は、野球をするための資本・身体を作るため。食事も、使ったカロリーと、口から入れるカロリーがきちんと合うようにと言いますね。ストイックな自律、これぞ能力でしょう。でも、あまりなストイックさである時ぷつんと折れることはないでしょうか。たまには何か羽目を外していますか。
ああ、そうしたことも婆さんのいらぬお世話、計算済みですか。
怪我しないように、病気しないように、我々凡人を楽しませてください。