7月11日の日経新聞に面白い記事を見つけました。ほとんど横滑りさせた記事になりますが、興味がある方はお目を通してごらんください。単なる雑学ですが、面白いと思いましたので。
ビールのおつまみに手軽で美味しい人気者。柿ピーのルーツです。
思いがけないことですが、発祥物語にはGHQの姿が見え隠れするという。
★ 「帝国ホテル東京」の中2階に「オールドインペリアルバー」がある。1924年(大正13年)、オリジナルカクテル「マウントフジ」を注文すると、手のひらサイズのガラスの皿が差し出された。中に乗っているのは柿ピーだった。これが最初だったという。
★ 同ホテルは、第2次世界大戦後、GHQに接収される。GHQの高官に「ガーデンバー」でピーナッツをつまみに使った。その後、1952年、接収が解除され、ホテルも自由な営業ができるようになった。
★ ところが時期を同じくして、ピーナッツの価格が急騰した。おつまみとして、提供はしたいがこのままでは只とはいかないということになった。そこで考え付いたのが、他の食材を混ぜるというアイディアだった。いろいろ試すうちに、サイズのバランス、日本的なものを、などで、柿の種に決まった。新潟県小千谷市で作られた柿の種を使い、柿の種7割、ピーナッツ3割になるように混ぜて、提供した。帝国ホテルでは今も小千谷産を使っているとのこと。比率もそのまま。
★ 帝国ホテルと並んで、発祥説に加わるのが、亀田製菓。戦後に柿ピーを提供し始めたという。
戦後、亀田製菓は直売店で、柿の種を量り売りしていた。店頭ではピーナッツも売っていた。ある時創業者の妻がこの二つを一緒に食べたところ、あまりに美味しかったので、一緒にして売り出した。
66年、「ピーナッツ入り柿の種」としてパッケージに入った商品として売りに出した。77年には今に通じる6つのコブクロに分かれた商品が登場した。
帝国ホテルと亀田製菓と、どちらが発祥かについては諸説あるが、全国的に普及させたのは亀田製菓かな。
★ 柿の種とピーナッツの割合もいろいろ研究を重ねて、時々変化もしているという。2019年には「当たり前を疑え!国民投票」と銘打ったキャンペーンも行われた。
海外に輸出も始まった。20年には、宇宙ステイションに柿ピーが運ばれた。次はどんな変化をするのだろう。