南方熊楠ゆかりの地を、18切符で訪ねてみませんか？と歴史家からお誘いいただき、阪和線、紀勢線と鈍行を乗り継いで田辺駅へ。
湿った潮風と炎天下のもと、バスを乗り継いで汗だくで白浜へ移動。
田辺駅から一路バスで海をめざして、円月島が間近な浜へ。観光名所の白浜海岸とは少し離れた穴場かもしれません。グラスボートやダイビング教室もありましたが、海水浴施設はなかったので、あまりにぎわっていません。
昼食は「せっかく海辺に来たことだし」と、太刀魚の蒸し焼き丼（引率人）と天ぷら丼（私）。
薄味なので、素材の旨味が活きていて満足。
田辺駅から、静かな住宅街を散策しながら15分ほどでたどりつける南方熊楠顕彰館。
顕彰館は巨大な収蔵庫や展示スペースのほか、博識の学芸員が案内してくれる開放的な施設になっています。
ここに隣接しているのが、南方邸。
弟の名義で建てられ、16年前まで娘さんが住んでおられたそうです。
これは母屋。
離れには数寄屋造りの書斎と、膨大な標本を保管した蔵が建っています。
気品ある老婦人が常駐し、親切なガイドをしてくれます。
庭には新しい菌を発見した柿の木のほか、ミニ植物園のような森が再現されています。
楠の木にはとりわけ親しみを持っていたようです。
