大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

大学生、授業で戦跡訪問

2017年12月04日 05時43分41秒 | 日記
「世界各地に残る戦争の跡地を訪ね、平和について考えるー。福岡市の西南学院大国際文化学部が今年度、そんな授業を始めた。悲惨な歴史を肌で感じながら、自分のこととして戦争や平和について考えてもらうのが狙い」だそうです。「戦後72年が経ち、戦争の記憶の風化が言われる中、これからの世代に歴史を伝えていく取り組みでもある」とその主旨が明らかにされています。
記事で注目したのは、「日本軍がタイとミヤンマーの間に建設した泰緬(たいめん)鉄道のタイ側の建設拠点」訪問の箇所です。「泰緬鉄道は<死の鉄道>とも呼ばれ、工事には、連合軍捕虜約6万人と現地労働者20万人以上が動員されたとされる。過酷な労働環境の中で数万人が犠牲となった」ところだそうです。「学生たちは実際に鉄道に乗ったほか、連合軍捕捕虜共同墓地や博物館を訪れた。」共同墓地の「一人ひとりの墓碑には所属部隊や年齢が記されており、(訪問した学生の)自分たちと同じ20代前半が多いことにも気付いた」そうです。
「犠牲者の数は学んでいたけど、こんなにも犠牲になったんだと体感した」「戦争や平和、憲法をどう考えるか。自分のおおもとになる経験になった」と話されています。
戦争下、泰緬鉄道の建設に当たっては高温多湿の山岳部も含む建設現場でマラリアなどの病気も多発など自然環境からくる悪条件~~等の中で強行され、「枕木1本人ひとり」とも言われれ、建設に当たっては多大の「犠牲」「代償」が払われました。便利な鉄道は<戦争の狂気>を今も告発しているのです。
戦争が<ゲーム>にも頻繁に出てくる現代に育ってきた若い人たちに、こうしたフィールドワーク・体験学習で戦争の実像は迫ってきたようです。
戦後72年を経た大人たちにも大切な学習になります。
(下:2017年11月22日朝日新聞・山下知子「戦跡 見て感じて考える タイ・中国・欧州へ 西南学院大が授業<歴史を後世に伝える>」より)