大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

CO2の地中貯留~予想外の速さで<石>に

2016年07月07日 07時37分38秒 | 日記
 昨年、大牟田市石炭産業科学館主催で連続10回の講座がありました。石炭館20周年の記念事業の一環で、「石炭=黒ダイヤの魅力」を再認識しようという講座でした。その第7回講座(2016年12月19日)は「孫の世代まで美しい地球を維持するため」という演題で九大大学院・准教授菅井先生より「、「石炭利用の最前線その①~CCS/CO2地中貯留」についての講義がありました。
研究室での実験なども実演・紹介を受け、お話を聞きまして大変勉強になりました。CO2を地中に取り込んだとしても、CO2が地中でどんな悪さをするか判らないし危ないのでは?と疑問を持ったのですが、地球温暖化をなくすためは必要な研究だと思いました。
ところで、最近、「地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を地中に注入したら2年で石になったーー。米コロンビア大などが(6月)10日付けの米科学誌サイエンスに」研究成果を発表したそうです。米マイクロソフト創業者・ビル・ゲイツ氏のフェイスブックでもその研究論文が紹介されたそうで注目を集めています。
「鉱物化した理由は地下に広がる玄武岩の岩石にある」とのことです。
~えっつ!玄武岩?!博多の海岸は松本清張の『点と線』でも有名になったようにーーー黒い玄武岩の海岸ですよ。
「日本で中心的にCCS(CO2回収・貯蔵)を研究する地球環境産業技術研究機構(RITE)のCO2貯留研究グループの薛(せつ)自求主席研究員は、予想以上に早く鉱物化することがわかったので、『地中貯留の長期安全性に大きく寄与する』と話」されています。
石炭利用で一番の難点とされる<CO2>の排出が克服されれば、石炭の可能性は一層広がります。菅井先生の話をお聞きしたいものです。
(下:2016年6月30日朝日新聞・香取啓介「地中にCO2 2年で石に 予想外の速さ、温暖化対策に新展開 高い安全性 貯蔵の弱点解消か 米コロンビア大学 分離回収コスト課題」より