山口県防府市~女性税理士です ◆今日の日記◆

あなたの立場になって一生懸命考えます。

◆国税の還付加算金「27億円削減可能」 検査院、改善求める

2009-07-15 20:37:43 | ニュースから
>国税の還付加算金「27億円削減可能」 検査院、改善求める

全国の税務署が2008年に支払った高額還付金で、支払い日数に応じて加算される
還付加算金(利子に相当)が計118億円に上り、事務を効率化すれば計27億円を節
減できることが14日、会計検査院の調べで分かった。検査院は同日、国税庁に改善を
求めた。(日経ネットより)

記事によると・・
検査院は法人1件300万円超の還付金を調べた。その結果、全国524の税務署が
08年に支払った還付金は計4兆1811億円、還付加算金は計338億円。
このうち高額還付金(地域ごとに異なり、東京国税局管内は10億円以上)は合計
2兆1198億円、還付加算金は118億円。

一方、高額還付金の支払い日数は「11日以上」が1023件と全体の88.4%を占め、
加算金額は計108億円に上るとのこと。



税金の対象になるものとはいえ、この低金利時代において、還付加算金は結構な
金額となる場合もありますので、「もらう」立場になれば嬉しいものだと思います。
(ちなみに、計算のになる割合は平成20年度で4.7%、平成21年度で4.5%です。
納付期限等から還付の決定までの日割り計算です)

   *ご指摘くださりありがとうございます。連日、誤字で申し訳ありません。
    訂正しお詫びいたします。

でもこれが、「あげる」立場になれば・・(そう、還付加算金の原資はあくまでも税金
ですものね)
今回、会計検査院はそこのところを指摘してきたわけですよね。

とりあえずは、高額還付者に対して事務処理を急ぐようにすると思われますが、
本当は全体的に還付までの期間が短縮できる何かよい方法が導入されるとよいと
思います。
ただ、不正還付防止との兼ね合いもあり、返すのに慎重な審査は必要だと思うので、
なかなか難しいでしょうね。


◆還付加算金とは・・?

期間に応じて還付金に上乗せされるいわば『還付金の利子』であり、雑所得となるもの。

税金の対象となる【雑所得】となる理由は?というと・・
還付加算金が「納税者を過誤納がなかったものと同じ経済的立場におこうとする配慮、
および納税者が国税を滞納した場合に延滞税が課せられることとのバランスを考慮して
支払われるもの。非課税所得には該当しない」とされるため。
(国税不服審判所裁決、昭和53年7月19日)


【追記】
会計検査院のHPに、国税庁長官宛の「改善の処置を要求したもの」の全文が公表
されていました。
こちら
http://www.jbaudit.go.jp/pr/media/kensa/kensa21/pdf/210714_zenbun-1.pdf

読んでみるとどういう処理がされているのかよくわかると思います。
ただ、処理を早くするためには、まず内容の精査が必要ということで、内部事務を
アルバイトさんでこなそうとしている現状でいくと、その点をどうしていくのかなど
課題は多いと思います。




写真は、携帯で撮った今日の夕焼けです。窓の外が真っ赤に染まっていたので、
慌てて外に出てみました。子どものころはよく見ていましたが、最近は夕焼けを意識
したこともあまりなかったように思います。久しぶりにじっくり見ました。


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