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富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

観光会まち巡り2025年度 第3回(通27)「明治池の井路を巡る」

2025年07月01日 | とんだばやし観光会

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とんだばやし観光会まち巡り2025年度 第3回(通27)「明治池の井路を巡る」の案内チラシ

 

明治池の井路の流れ

明治池から新家・宮甲田地区の田んぼを潤します。荒前井路に合流し深溝井路、粟ケ池を経て、石川に流入します。

 

2025年6月29日 富田林市小金台四丁目(旧廿山 つづやま) 明治池 池の標高105m

 

1羽だけカモ? ヒドリカモかな? 帰りそびれたのかな?

 

赤い睡蓮

 

白い睡蓮。

 

9:49 集合はレインボーバス「明治池公園前」。

 

10:04 2班に分かれて、10時出発。入口でトイレ休憩と明治池の説明。

 

明治池の左奥にもうひとつ青池(調整池)があります。

 

そこの池の水を暗渠で分水嶺の向こう側 新家・宮甲田方面に流しています。明治池と青池はつながっています。

 

配水ポンプ室。

 

この下を暗渠で通して、山を越えます。この地点の標高107m。池の水面より2m高い。

 

10:10 直接向こうの池には行けないので、一旦上がって回り込みます。水分補給タイム。

 

トンネルの上の公園をとおり、丘陵東端の崖。崖の上の公園115m、崖下の交差点86m、比高29mもあります。

 

すばるホール プラネタリウムと「銀河の間」のドーム。

 

分水嶺を越えて巡礼池へ。奥の右側に明治池からの水が入ります。 巡礼池標高102m。

 

樋門と除(よげ)。水利権は新家水利組合。

新家村は中位河岸段丘面でも一番標高の高い所にあり、荒前井路などの井路灌漑に頼ることができず、溜池灌漑による田んぼでした。

 

新家、宮甲田方面に流れます。

羽曳野丘陵は逆断層により隆起した背斜軸が東端に偏っており、流域面積が極めて狭いので大きな谷地がなく、小さなため池しか作れませんでした。

 

10:42 きょうも朝から暑い。12時の気温33.3度。快晴。「暑っついなぁ。」

このため、江戸期から明治の中頃まで毎年のように水に悩み、干ばつに見舞われました。(新家やけ)

 

除を下から見たところ。今日は樋門は開いていませんでした。

そこで、新家村の内田猪十郎、成川重次郎、中野國松が発起人となり、廿山(つづやま)村の了解を得て、廿山村の谷の上流部をせき止めて明治27年(1894)1月12日に完成させたのが明治池です。

 

宮甲田地区と新家地区の井路の分岐 この地点の標高 94.2m。

以後、いかなる日照りの年も無事切り抜けることができました。この農業用水は自村の新家村と隣村の宮甲田村にも供給されています。途中井路が宮甲田地区を通ります。

 

新家地区にいく井路。

ところでこの明治池、普通のため池と少し違う点があります。

 

南へ南へと新家地区に向かいます。河岸段丘の崖面をうまく利用して、ゆっくりと水を流します。この地点の標高 91.3m。

①自分の村の領域内にあるのでなく、他村の廿山村にある。

 

新家新家交差点近くの大きなマンションの前を流れます。

②羽曳野丘陵の尾根の向こうにあり分水嶺の向こうに池がある。(水系をこえる池の水)

 

11:00 外環と国道309号の新家交差点に出ました。ここから向きを変えて東に流れます。

分水嶺を越える珍しいため池です。つまり池は廿山村にあり、水利権は新家村ということになります。ほかに分水嶺を越えるため池は九郎五郎池(くろごいけ)があり、池は廿山にあり、水利権は毛人谷・新堂の例があります。

 

明治池の谷は西北を向いていて、そこに堤防を築いて(現明治池中と小金台小の前の道)、水を池の東側から抜きます。

 

国道309号の脇に出てきます。この地点の標高 85.9m。

 

新家地区、二中前にある「明治池紀念碑」。

 

11:18 石碑について解説中。暑い最中、よく聞いてくださいました。

 

西国三十三度供養塔も2基ありました。

 

ここで国道309号の下を潜り、逆側に出ます。

 

集落の手前で新家地区の数少ないため池 今池、新池からの水路と合流しました。この地点の標高 80.1m。

 

集落内の新家水利会館にあるお地蔵さま。明治の初め廃仏毀釈でなくなった十輪寺の厄除け地蔵菩薩(右)です。

 

河内音頭 新聞(しんもん)読みの元祖 岩井梅吉の記念碑。

 

新家の太神宮夜燈(伊勢灯籠)。

 

明治池からの井路は途中他のため池の井路と合流して、旧東高野街道に沿って流れます。

 

ここで明治池からの井路は終わります。荒前井路の旧井路に合流。この地点の標高 75.1m。比高29.9mでした。

 

現在は国道309号のバイパスができたため「甲田水路橋」を流れます。向こう側が荒前井路。手前が旧荒前井路。

 

この地点の標高 73.2m。 新家地区の東の端を流れますが、新家の田んぼの方が標高が高いのでこの水は利用できません。

 

11:49 少し予定より早く、近鉄 川西駅に到着しました。

 

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〈画面をクリックすると拡大します〉 暑さ和らぐ9月、11月にもまち巡りを予定しています。

 

〈画面をクリックすると拡大します〉 ぜひご参加ください。

当日いただきましたアンケート結果では、参加者16名、アンケート回収15名

〇年齢→50代:3名(20%)、60代:2名(13%)、70代:4名(27%)、80代以上:5名(33%)

〇知った場所→HP:1名(6%)、公民館のチラシ:6名(40%)、福祉会館:1名(6%)、かがりの郷:2名(13%)

〇担当者:よかった:12名(80%)、普通:3名(20%)、よくない:0名(0%)

〇コース:よかった:13名(87%)、普通:2名(13%)、よくない:0名(0%)

〈自由記述〉

〇担当者:・水路のルートがよく分かり勉強になりました。

・明治池の美しい風景、水路のことがよくわかりました。

・よくわかりました。

・先生が面白かった。

・先生が良かった。

・ゆっくり話されて聞きやすかった。

・ゆったり説明があった。

・親切に分かりやすく教えていただいた。

・住んでいる市で水にかかわる事など他にも色々話が聞けて良かった。

〇コース:半日でよかった。

・知らないお話が聞けて良かった。

・こんなに沢山池があることに驚いた。

・初めて歩くコースで近所ながら新たに発見する事が多かった。

・暑い中なので午前中が良かった。

〇その他:

・また機会があれば参加したいと思います。

・ありがとうございました。

・歴史コースなど、寺、神社なども説明を聞きながら巡りたいです。

・また連れも連れてきます。

以上、全文。

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とんだばやし観光会 2025年度のまち巡り  年間計画

とんだばやし観光会—富田林観光ボランティア ホームページ

撮影:2025年6月29日 

2025年7月1日 アブラコウモリH 

 

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