富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

千早赤阪村東阪の太神宮・金毘羅大権現・蔵王大権現・常夜燈

2016年09月06日 | 石灯籠❤

 南河内郡千早赤阪村東阪(あずまざか) 千早街道(大阪府道・奈良県道705号線 富田林五條線)に沿った東阪の集落。

 谷を平行して千早川が流れています。そして、この集落の中に、常夜燈(石灯籠)、お地蔵さま、役の行者さま、大峯登山五十度供養塔が並んでいます。

 

 この常夜燈、一見普通の神前型石灯籠ですが、実は南河内地方唯一の特徴を備えているんです。

 

東面 銘:「常夜燈」 ごく普通の神社に多い石灯籠です。

 

 北面 銘:「天照皇太神宮」 太神宮灯籠(伊勢灯籠)です。

 

 南面 銘:「金毘羅大権現」 金毘羅さん

舟運や船員さんをお守りする神様にちなむものです。これも南河内は石川剣先船や柏原船の舟運があるので、それほど珍しくはありません。富田林市でも4基あります。何故か、ここを含め内陸部でも存在するのか、すこし不思議ですが...

富田林市でも、石川剣先船の船着場 喜志 川面(かわづら)浜のある川面町にあるのは理解できますが、近くに川のない常磐町(旧毛人谷(えびたに)地区)や五軒家地区、甲田地区(南甲田、旧向田地区)にあるのはなぜだかよくわかりません...

 

 西側 銘:「蔵王大権現」

これが珍しいです。吉野 金峯山寺にお祀りされる御本尊にちなんだ銘です。役の行者ゆかりの金剛・葛城・和泉山系、そして吉野・大峯山-修験者の聖地。

今も、南河内では「講」により、大峯登山参拝が続いています。

   

 左より地蔵さん・地蔵さん2体と思われる・役の行者さま・大峯登山五十度供養塔と並んでいます。

<画面をクリックすると大きくなります>

 

 

 お花いっぱいの石灯籠ですね。下を有名な堀越井路が流れます。

堀越井路は、下流部の「日本の棚田 百選、下赤阪の棚田」に用水を供給する人工の水路です。

それにしても、この石灯籠はすごいですね!

南河内唯一、竿部分(塔芯)に「天照皇太神宮」・「金毘羅大権現」・「蔵王大権現」・「常夜燈」と四面全部に彫っちゃいました。そして残念ながら、作った年とかだれが建之したかが、彫られていません。よって、いつだれにより、作られたかはわかりません。

 撮影:2016.9.3.

2016.9月06日 (HN:アブラコウモリH )

 


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2 コメント

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彼岸花 (さえこ)
2016-09-07 21:46:10
今回は2日とも喜志の宮に行きましたが駄目で残念でした。もうすぐ彼岸花の季節ですね。佐備のほうに沢山咲いているのでしょうか?
喜志の宮 日の出と彼岸花 (アブラコウモリH)
2016-09-10 01:48:38
9月9日 4日ぶりにやっと、太陽が二上山から顔をのぞかせました。9月10日にこのブログで公開します。

下佐備や錦織東の彼岸花は、9月15日位から見ごろになり、19日の彼岸の入りあたりがピークとなると思います。今年の猛暑がどう影響するか?9月14日あたりに速報をアップしますのでご覧くださいね。

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