遺体屋の仕事

日常生活では見ることも聞くこともない「遺体屋の仕事」とは・・・

もしも・・・に備えて

2006-06-25 09:38:23 | Weblog
湯かんのお仕事を始めてから自分の身内の「もしも・・・」を考えることが増えました。特に自分の両親のことです。

あまり考えたくないのですが、父親に「もしも・・・」があった場合、

どのような葬儀にすればいいのか、

どこの葬儀社さんに手配をおねがいすればいいのか、

自宅もしくは葬儀会館を使用するのか、

葬儀形式をどの宗派によっておこなうのか、

どこの寺院へ連絡したらいいのか、

亡くなったことを身内以外の誰に連絡すればいいのか(会社関係・父の友人など)・・・

私が一番困るのは、父のお付き合いのある人への連絡でした。


もしも・・・に備えて、このような相談を父親にしたら嫌な気持ちになるかもしれない、しかし、父親も自分が死んだ後に家族が困るようなことになるのは避けたいはず、思い切って父親に聞いてみることにしました。
父の反応は、突然の質問に困惑していましたが、真剣に回答してくれました。


葬儀社については私に任せるとのこと。ただ、最近、よく目にする「花祭壇」は嫌だそうで、一般的な「白木の祭壇」にしてほしいとのこと。これは意外でした。
父は人並みがいいとのこと。

湯灌は、私にお願いしたいとのことでした。

葬儀場所は、自宅だと家族も大変だし、ご近所にも迷惑かけることに・・・
駅近くの葬儀会館がいいとのことでした。
そうすれば、会葬者も楽だし、クルマで来られる方も駐車できるし、家族の負担も減るし・・・とのこと。

寺院については、お寺の住所と連絡先、ご住職の名前も教えてもらいました。
父の親しい友人や会社関係については、父親の手帳の置いてある場所を教えてもらいました。

ちなみに相続の問題や生命保険については、聞けませんでした。


葬儀関係のお仕事をしているのに、この日まで葬儀について家族で話し合ったことがなかったのは、いいことなのか、悪いことなのか・・・。
でも、いずれ訪れる問題ですから私は聞いておいてよかったと思いました。





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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-06-25 10:37:36
確かに身内の葬儀について考えることってないですね。

しかし、必ず受け入れなければならない現実ってありますね。

真剣に考えてみよう。
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Unknown (Unknown)
2006-06-25 15:03:22
ウチも2年前に伯母(父の姉)祖父母(母の両親)と相次いで亡くした時にいろいろ見て感じたので、父とどういうふうにしたいかを少し話した事があります。

相続の問題や生命保険についてはウチも話はできませんでしたが、少しでもお互いの希望を聞くことができたのはよかったと思っています。

エンディングノートもそれぞれが持っていて、いつか訪れる時のために私も書き込んでいます。
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Unknown (Unknown)
2006-06-25 15:31:31
初めまして。

友人に教えられて参りました。



既に10年近く前ですが、自分もある地方で湯灌の仕事をしていたことがあります。

なので、茜さんのお仕事の様子などを読んでいると、過去の自分と重なる部分も多くて思わず頷いてしまったりしました。

この仕事は肉体労働ですので、どうぞお体御自愛なさって頑張って下さいね。
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