・・・首都圏某所。
病気で亡くなった9歳の男の子の湯灌で、ご自宅での施行でした。
インターホンを鳴らし、玄関を通していただきました。
1階のリビングでご家族・ご親族様にご挨拶をさせていただき、準備に入らせていただくことにしました。
お父さんの案内で2階の故人様【健君(仮)】のお部屋まで案内していただきました。
健君の部屋は普通の小学生らしいお部屋で、机とベッド、サッカー選手のポスターや玩具、ランドセルもありました。
入退院を繰り返し、小学校には、ほとんど行けなかったそうです。
入院生活が長かったらしく、身体の大きさは幼稚園児くらいです。お顔は亡くなっていることもあり、色白くなっていましたが、かわいい表情で、とても亡くなっているようには見えませんでした。
健君は長男で小学校1年生の弟がいました。
湯灌を1階リビングで行うことになり、私は健君を抱っこして1階に連れて行きました。体重は20キロくらいしかなかったと思います。
・・・・・シャンプーや洗体はご両親の希望により、すべてやっていただくことになりました。私たちは肌が見えないようにバスタオルで隠し、サポート役に徹しました。
ご両親は特に言葉がけをされませんでしたが、涙をポロポロこぼしながら一生懸命、健君を洗っていました。
お立会いになったご親族の皆様も涙をこぼしながらその光景を見守っていました。
湯灌を終え、普段着を着付けました。
お化粧はご両親より、しなくてもいいとのことでしたので、自然のままにさせていただきました。
・・・納棺式のとき、はじめてお母さんが健君に声かかけされました。
「丈夫な子に産んでやらなくてゴメンネ。」
「・・・もっとやりたいことがあったでしょ。」
お父さんは次男の子に
「お兄ちゃんにさようならしなさい。もう一緒に遊べないんだよ。」
次男の子はお父さんの涙した表情と言葉をきいて号泣し、
「お兄ちゃんとさようならしたくないよ。一緒にいたいよ。」
皆、何もご家族に声をかけてあげることができず、ただ涙しながら見守るしかありませんでした。
柩の中には布でできたサッカーボールとお菓子、学校のお友達が書いてくれたお手紙、千羽鶴をお納めし、お蓋を閉じさせていただきました。
子供の死に携わったのは2回目でしたが、非常に辛く、悲しすぎます。
できたら子供の湯灌は避けたいと今日も思っています。
遺体処置のプロセンター
ヒューマンケア株式会社
遺体処置・エンゼルケア・特殊メイク・湯灌サービス・納棺サービス・遺体搬送等ご相談ください!!
病気で亡くなった9歳の男の子の湯灌で、ご自宅での施行でした。
インターホンを鳴らし、玄関を通していただきました。
1階のリビングでご家族・ご親族様にご挨拶をさせていただき、準備に入らせていただくことにしました。
お父さんの案内で2階の故人様【健君(仮)】のお部屋まで案内していただきました。
健君の部屋は普通の小学生らしいお部屋で、机とベッド、サッカー選手のポスターや玩具、ランドセルもありました。
入退院を繰り返し、小学校には、ほとんど行けなかったそうです。
入院生活が長かったらしく、身体の大きさは幼稚園児くらいです。お顔は亡くなっていることもあり、色白くなっていましたが、かわいい表情で、とても亡くなっているようには見えませんでした。
健君は長男で小学校1年生の弟がいました。
湯灌を1階リビングで行うことになり、私は健君を抱っこして1階に連れて行きました。体重は20キロくらいしかなかったと思います。
・・・・・シャンプーや洗体はご両親の希望により、すべてやっていただくことになりました。私たちは肌が見えないようにバスタオルで隠し、サポート役に徹しました。
ご両親は特に言葉がけをされませんでしたが、涙をポロポロこぼしながら一生懸命、健君を洗っていました。
お立会いになったご親族の皆様も涙をこぼしながらその光景を見守っていました。
湯灌を終え、普段着を着付けました。
お化粧はご両親より、しなくてもいいとのことでしたので、自然のままにさせていただきました。
・・・納棺式のとき、はじめてお母さんが健君に声かかけされました。
「丈夫な子に産んでやらなくてゴメンネ。」
「・・・もっとやりたいことがあったでしょ。」
お父さんは次男の子に
「お兄ちゃんにさようならしなさい。もう一緒に遊べないんだよ。」
次男の子はお父さんの涙した表情と言葉をきいて号泣し、
「お兄ちゃんとさようならしたくないよ。一緒にいたいよ。」
皆、何もご家族に声をかけてあげることができず、ただ涙しながら見守るしかありませんでした。
柩の中には布でできたサッカーボールとお菓子、学校のお友達が書いてくれたお手紙、千羽鶴をお納めし、お蓋を閉じさせていただきました。
子供の死に携わったのは2回目でしたが、非常に辛く、悲しすぎます。
できたら子供の湯灌は避けたいと今日も思っています。
遺体処置のプロセンター
ヒューマンケア株式会社
遺体処置・エンゼルケア・特殊メイク・湯灌サービス・納棺サービス・遺体搬送等ご相談ください!!
とても勇気があるし意義のあるブログで個人的にも心のある情報であればどんどん発信していくべきかと思います。
差し支えなければリンクを僕のブログに張らせて戴きたいのですがよろしいでしょうか?
こちらの日記に返答しといていただけると幸いです。
うちのお得意様の中にも仕事屋さん(葬儀等を主に扱うお花屋さん)が何軒かいらっしゃいますが、そんなこの道何年ベテランの方々でも、
現場に着いて子供用の小さな棺桶を目にすると、
いたたまれない気持ちになると言ってます。
うちの子供はいくつもの難病を抱えて生まれました。
治ることのない重い病気を抱え、入退院、ICU入りを繰り返しており、覚悟している状態です。
子供の死は、辛すぎます。
みんな元気に、病気も障害もなく生まれてこれれば
いいのに・・・。
療育園や入院で知り合ったお友達も、1人、また1人と
亡くなっていきます。
やりきれない・・・。自分も死にたい。
最近ニュースでやってた自殺を検索にかけ、そこから飛んでいたらここにつきました。
このブログを読むと、死の重さについて改めて考えさせられます。分かっているようで、非日常のことなので、軽く考えてしまいます。駄目ですよね。とても重いテーマではある死ですが、常に頭に入れておきたいと思います。
納棺の前に体を洗う時、親戚の前で息子の体を何も隠さずにしてしまいました。
恥ずかしがり屋の息子を思うと、今更後悔しています。助けてもやれずに、死んでまで恥ずかしくさせてしまって・・・。
私がいけないのですが、納棺師の方も気をつけていただけたら・・・。