なんとなく気分がいまいちで「あまり食欲もないな」というときに(というか最近は暑過ぎてそうなのだけれど)、自分の場合、特効薬のように効く小説があります。
それは大藪春彦さんの、比較的初期のハードボイルド作品です。
「野獣死すべし」とか「甦る金狼」とか、そのあたり。
晩年の作品は、多作というか乱作気味で、それほど魅力的ではないのですが、初期の作品は天下一品です。
ストーリーが緻密で、時代背景が猥雑でエネルギッシュで、話そのものが面白く、何冊かは何度となく読み返していますが全く飽きません。
なぜそれらの作品が食欲減退に効くかというと、読んだことのある人ならわかると思いますが、食事のシーンがとても魅力的に描かれているからです。
ステーキ、ボロニア・ソーセージ、ハムステーキ、ポテト……こういうタフな食い物ばかりを登場人物たちは男でも女でもガンガン食うのですが、その部分を読んでいるだけで、いつのまにかつい食べたくなってきます。
ただし、作者ご本人の嗜好によるものなのか、なぜか「米」はほとんど出てきません。
どうしてなのか、そのへんの事情はよくわからないのだけれども、とにかく登場人物たちは、まるでアメリカ人のようにライスの代わりにポテトなどをガンガン食べています。
綺麗な写真を鏤めた料理紹介の本や、食事を題材にした気取ったエッセイなどを読むより、食欲減退には大藪ハードボイルドのほうがストレートに、そして強力にガツンと効くような気がします。
ブックオフなどへ行けば一冊100円で売られているので、古そうなものを適当に選べば、それほど外れはありません。
それは大藪春彦さんの、比較的初期のハードボイルド作品です。
「野獣死すべし」とか「甦る金狼」とか、そのあたり。
晩年の作品は、多作というか乱作気味で、それほど魅力的ではないのですが、初期の作品は天下一品です。
ストーリーが緻密で、時代背景が猥雑でエネルギッシュで、話そのものが面白く、何冊かは何度となく読み返していますが全く飽きません。
なぜそれらの作品が食欲減退に効くかというと、読んだことのある人ならわかると思いますが、食事のシーンがとても魅力的に描かれているからです。
ステーキ、ボロニア・ソーセージ、ハムステーキ、ポテト……こういうタフな食い物ばかりを登場人物たちは男でも女でもガンガン食うのですが、その部分を読んでいるだけで、いつのまにかつい食べたくなってきます。
ただし、作者ご本人の嗜好によるものなのか、なぜか「米」はほとんど出てきません。
どうしてなのか、そのへんの事情はよくわからないのだけれども、とにかく登場人物たちは、まるでアメリカ人のようにライスの代わりにポテトなどをガンガン食べています。
綺麗な写真を鏤めた料理紹介の本や、食事を題材にした気取ったエッセイなどを読むより、食欲減退には大藪ハードボイルドのほうがストレートに、そして強力にガツンと効くような気がします。
ブックオフなどへ行けば一冊100円で売られているので、古そうなものを適当に選べば、それほど外れはありません。