オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

鬼滅の刃の禰豆子の箱を作った 親子?で作る工作 後編

2020-11-16 03:13:32 | 工作

 

鬼滅の刃の禰豆子のぬいぐるみが入る箱を作るの後編になります。

「親子で作る工作」でしたが、つい手を掛け過ぎて娘は入る余地がなくなり、漫画を読むの "全集中"していて、もはや「親が作る工作」になりました。

 

 

 

 

前回は扉が出来たところまで書きましたので、その続きになります。

 

 

 

 

 

 

扉にも独特の形をした補強板が付いていたのですが、箱本体の上と下にもぐるりと補強が入っていて、上側の角には更に金属と思われる補強が入っています。

さすがにここまで再現すると鬼滅の刃のブームが終わってしまいそうだったので、迷いましたが塗装で再現すことにしました。

 

 

 

 

 

 

補強部分を黒のラッカーで塗ったあと、艶を出すために全体を同じくラッカーのクリアで仕上げました。

ラッカーは塗膜が薄いので艶がでるように3回ほど塗り重ねています。

 

 

 

 

 

 

 

箱本体の特徴は三本の帯状のものでグルっと補強している点です。

少し厚みがあるようなので金属ではなく皮のように思えました。

テレビ版をキャプチャーしてそれから全体の大きさと帯の幅の寸法比を出して寸法を決めました。

 

 

 

 

 

 

 

厚みのある樹脂で手ごろなものが無いかと探して見つけたのがアクリルサンデーの低発泡塩ビ板というもの。

柔らかく爪で押さえると簡単にへこんでしまうほどです。

 

 

 

 

 

 

位置がずれたり斜めったりするといっぺんに不細工になるのでコンビネーションスコヤを使って位置合わせして接着剤で固定しました。

Youtubeで海外のビルダーが使っているのを見て知ったスコヤですが、こういった同じ寸法を繰り返し位置出しするのに非常に便利で愛用しています。

 

 

 

 

 

 

この帯にも鋲が打ってあったので、これも短く切ったステンレスの釘を打ちました。

 

 

 

 

 

 

 

外観の細工が出来たので箱に扉を取り付ける作業に入ります。

本物は蝶番(ちょうつがい)が使われてあって、このくらいの小さな蝶番って普通に売っているのですが、厚みの無い桐材に木ネジは効かないので

釘を打って軸にすることにしました。

 

途中で気付いていたのですが、いつものように箱と扉をきっちり作り過ぎて、このままでは開かないことに気付きました。

 

 

 

 

 

 

 

扉の幅を少し切り詰めて、仮に釘を打ち込んで様子を見ましたが、ちょっとくらい幅を狭めたくらいでは全くダメでした。

 

 

 

 

 

扉の幅をもっと切り詰めれ開くようになるのですが、隙間が出来てブサイクになってしまいます。

なので箱側の接触する部分を削ることにしました。

彫刻刀がないのでリューターのビットを使って削ったのですが、たまに金属でもこういう風に削りたいことがあってその度に金工用の彫刻刀あったら

欲しいなあと思います。

写真では分かりにくいですが扉が開く際の回転半径分だけ円弧状に削ってます。

 

 

 

 

 

 

 

軸は真鍮の釘です。

そのままでは箱と扉が擦れるので、ポンチでくり抜いた文房具のPP製のクリアフォルダの円盤を間に挟みました。

 

 

 

 

 

 

 

背負い帯は簡単にパンツのゴムにしようと思ったのですが、娘が背負いたいと言うので予定変更です。

実際に背負うからにはそれなりに強度が必要になります。

たまたま良い感じの布の帯が有ったので、引っ張っても大丈夫なようにアルミ板で押さえ板を作りました。

 

 

 

 

 

キャプチャーした絵を元に位置を決めてネジ留めしました。

庫内側は禰豆子が痛がらないように袋ナットにしています。

 

 

 

 

 

 

完成しました。

 

 

 

 

 

 

仕事が遅いのでブームが終わらないかと心配しましたが、何とか間に合いました。

 

 

 

 

 

 

「子供と一緒に作る」

そんな時間を子供と持てたら工作好きにはたまらないだろうなあと思います。

一緒に笑いなが作業をする。下手でも失敗しても全然OK.すべてが思い出。

そんな風な時間が過ごせればと思ってはいるのですが、実際は作業に入ると出来栄えにこだわってしまい娘を置いてけぼりにしてしまっています。

 

年頃になったとき娘にとって父親ってどんな風に思うのだろうか。

私がいなくなった時、自分のお父さんってどんな人だったと思い出すのだろうか。

そんなことを時々思います。

 

 

 

 

 

「親子で作る工作」

私にはなかなか実践できないことですが、そういう風な父親になれるように頑張っていきたいと思います。

 

 

いつも厳しいことを言ってごめんよ。父より

 

 

ではまた



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kagayaki)
2020-11-16 19:14:09
まさかのぬいぐるみサイズですね、
ほとんどの人が単行本入れを作ってる気がします。
かなりいい出来ですよ、やっぱり桐が正解なんですね、塗ってこの感じが出ると思いませんでした。
夏休み工作があったら半数ぐらいこれを作ってそうでしたね。
これだけ忠実に作ると補強の入れ方に違和感が出あります。錆感も必要かと思ってましたが、まさかのステンレスで、帯がキャップボルトってところが らしい!って思いました(笑)
r面取り用の刃物は、いらないエンドミルを手研ぎで簡単に作れますよ。
次はリアル日輪刀ですね、まだ水道からホースをつないで水の呼吸をやっている人がいないので、
楽しみにしてます(笑)
返信する
褒められた (OKUTEC店長)
2020-11-16 22:47:26
kagayakiさん
初めてkagayakiさんから褒められた気がしてうれしいです。
単行本収納用なら補強板も鉄板で作らないとだめですね。そんときにステンレスで作ったらデロリアンかとツッコまれそうです。
単行本が揃ったので本棚作りました。そちらは今回のことを踏まえて出来るだけ時間を掛けないで作りました。それもまた報告します。
そのおかげでリフォームがとまっていますしkagayakiさんちにも遊びにいけてないです。
エンドミルを彫刻刀に変身させるの今度教えてください。一本は持っておきたいです。
返信する
Unknown (kagayaki)
2020-11-17 19:37:16
はじめてじゃないですよ(笑)
いつもめっちゃ褒めてます!関心してます(^^;
逆rは手作業用だったんですね、フライスで使う刃物だと思ってました、ヤスリを潰して金属に溝入れ経験はありますが、手作業でr面取りはサンダーの方が早そうですね、
ジプトーンにクロス貼り、仕事しながら考えてて、
パテ塗りをして、穴の部分のパテが重力で落ちてきて逆凸凹になる妄想をしてました、
安物のガンのノズルを拡大して、ガンで吹くのが手っ取り早い気がしましたがどうですか、
なんか出来そうな気がしますけど(^^;


返信する
ツッコみkagayakiさん (OKUTEC店長)
2020-11-18 07:46:04
kagayakiさん
褒められるよりもツッコまれた記憶ばかりですが・・・。
でもその方が正しい方向に導いてもらえてる気がしてありがたく思ってます。

口径が2~3mmのノズルで吹けばパテも塗れるかもしれませんが、ガンで吹くとそこらじゅう汚れるのと溝だけでなく表面にも付いて効率悪くなりそうな気がします。
やっぱりパテベラが良い気がします。
返信する

コメントを投稿