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TIG溶接機の冷却水循環装置を作ってみる その6 制御系電気配線

2016-02-11 06:04:56 | TIG溶接機用冷却水循環装置の製作
製作中の溶接機の冷却水循環装置の続き、その6です。

主要な部品の取り付けが完了したので電気系の配線になります。







工作マニアの中には強度や能力の計算が出来て、その上で材料の厚さや部品選定出来る人もいて憧れてしまいます。
自分にはそんなスキルが無いので、それを補完するように機能を持たせることにしました。

昔、バイクにオイルクーラー付けたら圧が下がってカムが焼き付いたなんて話がよくあって、圧力損失って大事だとと知りました。
ポンプが二台あるのも溶接機への送水と熱交換器の循環を独立させることで、圧力損失で送水量不足となる問題を考えずに済ますためです。
所詮、素人の工作なのでレベルの低いモノにならないようにとだけ、いつも心に留めています。







通電するとシグナルタワーの緑LEDが点灯し溶接機に送水するポンプが起動します。
水量が足りないと溶接機本体が『異常』と検知して溶接できなくなるので、送水量が不足していなかをキーエンスの流量センサーで監視します。
一定流量以下になると赤LEDが点灯しアラームが発報し分かるようにします。


冷却については冷却能力が足りずに『あっちっち~』となってしまわぬようにオムロンの温度コントローラーで水温を監視します。

冷却用のポンプとファンは通常停止させておいて水温が一定以上に上がったら起動するようにします。
ファンの音で起動しているかどうかわかりますが、4連のシグナルタワーの青が余りそうなので割り当てました。

冷却用のポンプは恐らく滅多に起動しなさそうなので、万が一エア噛みで流れない状況を考えてこちらも流量監視をします。
キーエンスのセンサーが一台しかなかったのでこちらは単純な浮き子式の流量計(面積流量計)を使いました。
流量が低下すると青LEDから黄LEDに切り替わりアラームが鳴って分かるようにします。


冷却しても水温が下がらず一定の温度(過熱)に達したら赤LEDが点灯しアラームで知らせます。


こんな仕様になるように電気配線を行います。









とりあえず配線図を書いてみました。

制御盤など組んだことがないので、その手のルールというか文法みたいなものは知らないため、ある意味適当な書き方です。

最初は温コンやリレーの端子上で配線しようとしていましたが、一つの端子に何本も線を接続できない事が分かり、急遽端子台で配線するように
しました。









端子台を取り付けるためにはステーが必要。









厚さ2mmのアルミ板。









こんなモノ作るのも、ちょっと楽しかったりします。








後からこんなモノを取り付けるのにアルミフレームは便利です。

さて何から配線していっていいか分かりません。
とりあえずリレーを手前に出してきて配線していき、元に戻した時に電線が長かったら切り詰め直すということで、順番に
配線していきました。

それとオムロンの温コンには警報出力が無いと言うことが後で分かったのでRKCの温コンと交換しています。
パネルのくり抜きサイズが同じだったが幸いでした。
(変わったことに気づいたあなたはプロかよっぽどのマニアです。)









回路図は実配線に合うよう書いていますが、書いた人と配線する人が同じなので間違いないか都度考えて作業するのですが、
頭が凝り固まって良いのか悪いのかが分からなくなります。









手書きで回路図を書いていましたが、水魚堂の回路図エディタ『BSch3V』と言うのがあったので、そちらで書き直してみました。
慣れるまで面倒に思えましたが一週間ほどしたら慣れてきて、素子も作図出来て意外と便利でした。
フリーソフトです。ありがたいです。










端子を圧着して熱収縮チューブを被せますが、これまで絶縁のためとばかり思っていました。
でもチューブを被せておかないと端子の付け根で電線の素線にストレスが掛かり、断線しやすくなるのが分かりました。
電線も被覆があっての強度。そのためにも熱収縮チューブが大切なのがよく分かりました。










センサーも温コンも“お古”なのでちゃんと動作するか不安だったので仮配線で動作させてみました。

通電と同時に送水ポンプの他に、冷却用のポンプとファンが数秒間回ってしまいます。
冷却用のポンプとファンはRKCの温コンが作動させています。
取説をよく見ると、電源ONのあと準備時間に約4秒間が必要ですと書かれており、この間接点がONしてしまっているようです。
必要なら遅延回路を入れるようにと書かれていました。







大人の事情で電流は3A以下に抑えたいと思っているのに起動時はピークで4A近い。







準備時間の間の制御出力を設定を変えると起動しないように出来そうな気がしたので、取説と格闘してちょっと深いところの
設定をいじってやることにしました。









段ボールであっても敷物があると、言ってもいないのに靴を脱いですわります。
考え事していない時は癒やされます。








ハンマーを使っていると、真似したがります。
考え事している時は、きついオヤジになってしまいます。嗚呼反省








まだつづきます。



ではまた

続きはコチラです。
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