にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

関係者が書いた記事

2007-06-25 | オーマイニュース

【お詫びと訂正】
高橋建吉氏と南瑠衣氏が同じ大学の出身というのは事実ではありませんでした。お詫びして訂正いたします。
(7/25 19:20)


6月18日、オーマイニュース(以下OMN)のアスレポに掲載された記事に反応する形である市民記者の記事が掲載されてから、今日でまる1週間。キャンドルナイト関連の記事がOMNのサイトを賑わせてきました。キャンドルナイトで検索したところ、アスレポに掲載された記事1本を含め、実質13本の記事が掲載されています。(ライブ中継の告知は除く)これをもって、キャンドルナイトというイベントを周知するといった今回のOMNの目的はひとまず達成されたのではないかと思われます。

ただ、なりふり構わずこのイベントをプッシュしたせいか、号外をばら撒いて残りを有料販売するプロジェクトについての記事の取り扱いには疑問が残る結果となりました。事務局の公式発表で547万部の配布残が発生し、3000万部を配布する企画が掛け声倒れに終わった点はまた改めてエントリをアップするつもりでいますが、今日のエントリで扱うのはOMNの記事チェックの甘さについてです。

問題と考えるのは南瑠衣記者による「光のダイエット、はじめませんか?」。この記事では、キャンドルナイトとともに号外ばら撒きプロジェクトについても触れられています。その成り立ちが2001年に遡るキャンドルナイトと、その盛り上がりに触発された形でつい数ヶ月前に立ち上げられたキャンペーンをどちらも、新しいムーブメントだ」と同一に並べる内容も然ることながら、真の問題点は南氏が件の号外に募金者として名前が掲載されている、いわゆる関係者であるにも関わらず、記事中でその点が一切明らかにされていない事です。実際に号外のポスティングを行った事を報告する記事もありますが、そちらでは自らボランティアとして申し込んだと書かれていますし、号外に名前が掲載されているわけでもありません。

南氏の場合、記事の内容とともに辻信一氏と関わりの深い高橋建吉広報担当とのつながりも懸念されます。以前のエントリで取り上げた際には個人ブログなのでurlをリンクしなかったのですが、ブログの書き出しに「高橋健吉さんのoh!my news(原文ママ)」という表現を使っていた人です。高橋(建)広報はOMNで自分の名前を出さない人なので、OMNの広報担当と知っているのは拙ブログの愛読者か一部の市民記者以外には、高橋(建)広報のかつての市民活動の関係者かなと思って調べたところ、大学の後輩で、所属していたサークルがアスレポ掲載団体とも関係のある環境サークルだったようです。

それにしても「高橋健吉さんのoh!my news(原文ママ)」と書いている人が、号外ばら撒きプロジェクトを資金面でバックアップする一方、OMNに市民記者登録し、団体との関係は一切伏せてヨイショ記事を書く。大した行動力だとも思いますが、明らかに自分の関わっている団体のPR要素が含まれた記事です。OMNのチェック体制はどうなっているのでしょうか?

南氏のブログには当該記事の原文と思われるエントリがあります。それを見ると細かい変更がありますし、六ヶ所村に関連した部分は削除されているようですので、通常の編集手順は踏んでいるものと思われます。編集部は、そして高橋(建)広報は市民記者倫理綱領【註】に抵触すると思われるこの記事をそのまま放置するのかどうか。またもや編集部の中立性が問われます。


【註】市民記者倫理網領(抜粋、イタリック体で表示、フォント拡大・太字は筆者)

8.不当な利益はノー

私たちは記事や取材活動によって不当な利益や便宜供与を受けません。取材によって得た情報は報道目的のみに使用します。また、記者自身が所属する団体や組織のために事実を誇張したり歪曲したりする行為をしません。さらに、私たちはインサイダー取引など証券取引法に抵触するような内容の記事の投稿や株式など有価証券の売買などはいたしません。