にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

夏枯れ対策はどうしますか?

2007-08-08 | オーマイニュース

ニッパチという俗語があります。どの業界が最初に言い出したかははっきりしませんが、2月と8月は売り上げが伸びない事を指す言葉です。業界や企業別に分析すると色々な原因が出てきそうですが、最も大雑把な解説はこちらのような感じになります。

どうやらこの現象はオーマイニュース(以下OMN)にも当てはまるようです。特に今週に入ってから夏枯れの症状が出てきているようで、編集部員を含めたプロ・アマ・自称プロを問わず同じ名前を頻繁に目にするようになりました。以前、平野日出木編集次長は韓国OMNと比較して1人の記者が記事を書く回転数が高い事を日本版OMNの長所だと言っていましたが、状況によっては長所も短所になってしまうサンプルケースのような気がします。

ただ、夏枯れ自体は既存のメディアにも見られる現象で、8月といえば広島・長崎の原爆投下や終戦記念日に関連した戦争特集に始まり、お盆の前後には帰省ラッシュ・Uターンラッシュといった民族大移動のニュースがこれに続き、夏の甲子園が終わると秋の訪れが近いというパターンがもう数十年も続いています。そうそう、4年に1回はオリンピックがここに加わります。

ここでOMNに話を戻すと、OMNは基本的に市民記者からのニュースを中心に据えるというのが(少なくとも建前上は)基本線です。市民記者が書く記事の多くは、日頃の生活の中での体験や既存メディアの情報がソースになっています。ニッパチは市民の消費行動によって引き起こされる現象である事と、既存メディアの情報が毎年新鮮味に欠けるものである事を重ね合わせると、OMNにも夏枯れはあって当然と考えられます。

では、この時期にOMNは何をすればいいのでしょうか?

まずは休養を取ることが先決です。編集部員はここまで少数精鋭で仕事量をこなして来ているはずですから、この機会にしっかりと休みましょう。実は昨日・今日とNewsカテゴリの最終更新が18時台・17時台【註】と早く、交代で有給を消化しているように見えなくもないのですが、とにかく心身のリフレッシュをこの時期に済ませておく事が必要だと思われます。

そして、リフレッシュしたアタマとカラダで何をするかは言うまでもないでしょう。今日になって特設ページがオープンしたOMN1周年記念企画成功に向けて、一丸となって取り組むことです。ニッパチに嵌って通常記事の投稿が減少すれば、その分だけそちらの企画に集中できます。

これまで市民記者や一般の読者を軽視しているとしか思えない言動を繰り返してきたOMNが、今頃になって1周年を迎えられるのは市民記者や読者のおかげと言っても、どこまで本気なのかという想いは正直なところかなり強くあります。しかし、企画の概要が発表された段階に至ってまで元木昌彦編集長をはじめとする編集部員の本気度を疑っても始まりません。まだ企画中ということで詳細が発表されていない企画が3本あります。ツッコミを入れるのは具体像が明らかになるまで待ってもいいでしょう。

そこで、このエントリでは純粋にOMN1周年記念企画にエールを贈るだけにとどめます。

全社一丸となって成功に向けて突き進んでください。OMNだけが盛り上がっても成功は難しいですが、かといって主催者側が盛り上がらなければ、市民記者や一般の読者が“お祭り”のような気分で参加する気分にはならないでしょう。

今回の企画が真の意味でのお祭りになりますように。

仕掛けが不発に終わって後悔しても後の祭りです。そうならないよう、頑張って下さい。


【註】今日の最終更新は22時30分現在に確認したものです

【関連リンク】 8月は捨てた。夏休みの宿題で覚える仕掛けのコツ