9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  苫米地英人 著<日本人だけが知らない戦争論> その2

2018年08月11日 | 日記
とあるスナックで

小林
この本をもう少し読んでいきましょう。 P-169


世界を破壊し尽くして手にする天文学的な利益

この大戦は、ヨーロッパだけではなく、アジア、中東、アフリカの主要地域を破壊し尽くしました。
ヨーロッパの大銀行家がつくったシナリオの目的は、世界に一極支配の通貨制度を導入するための破壊だったということで決まりでしょう。
破壊の上に生まれたのが、1944年に締結されたブレトンウッズ協定だったからです。
ご存知のように、ブレトンウッズ協定は、戦後の国際通貨体制を規定する取り決めです。
簡単に言えば金本位制のドルを唯一の基軸通貨にして、各国通貨をそれぞれドルと固定ルートで結びつける仕組みでした。戦後の日本で長らく1ドル360円という固定為替レートが使われていたのも、この協定による決まりごとでした。
貿易などの国際決済にはすべてドルを使わなければならないし、各国政府は外貨準備としてドルを持たなくてはなりません。

つまりヨーロッパの大銀行家が所有するFRBが、ほとんど無制限にドルを刷り、世界中にばら撒く権利を握ったことになります。

これは、じつはすさまじい話です。
たとえば、日本人が円を使ってビジネスをしているだけでも、私たちは全員、FRBに金利を払わなければならないのです。

「そんなことはありえない」と思うかもしれませんが、これは本当のことです。
なぜなら、ブレトンウッズ体制では、日本円の通貨価値を裏づけているのはドルだからです。そのため、日本は円の価値を裏づけるドルを外貨準備として持っていなければなりません。かりにアメリカの金利が4%だとすれば、日本人は何もしなくても4%の金利を払いつづけることになるわけです。
また、彼ら大銀行家が手にする利益は、利息だけにとどまりません。1ドルと書いてあるだけの紙を1ドルの価値で売るわけですから、紙代と印刷コストを除いた差額は、すべてが利益です。
これを通貨発行益(シニョレッジ)といいますが、それが全部、FRBの懐に入るのです。
戦後世界では、ブレトンウッズ体制の下、各国は貿易を拡大させ、経済成長を続けました。世界がより多くのドルを必要とする状況が何十年にもわたって拡大したわけですから、その間に彼らがどれほどすさまじい利益を上げたことか、想像さえ及ばない世界です。

ちなみに、ブレトンウッズ協定は、1971年のニクソン・ショックで終了することになりました。このときニクソン大統領はドルと金の兌換停止を宣言し、世界の通貨は為替フロート制に移行します。そして、今、私たちは何の裏づけもないペーパーマネーを使い、ただそれをお金だとひたすら信じることによって経済活動を成り立たせています。
これは、とても危うい状況といわなくてはなりません。

さて、第2次世界大戦は、FRBが通貨発行権を行使し、ナチスドイツに資金を供給したことで、はじめて地球規模の大戦争が可能になりました。すでに述べたように、アメリカの財界もヒットラーに協力しました。そして、イギリスもフランスもおそらくそのシナリオに沿って動いていました。
もちろんアメリカはFRB,イギリスはイングランド銀行とそれぞれの中央銀行が国債を引き受ける形で戦争資金を供給したことは言うまでもありません。通常の法貨であるならば戦争当事国の法貨はただの紙切れになりますから、世界大戦が長く続くことはあり得ません。

第2次世界大戦は連合国とナチスの両方にFRBが資金を提供したことで長く続いたのです。



大日本帝国も巨大なシナリオを演じる役者にすぎなかった

では、日本はどうだったのか。
私は、日本もシナリオを演じる役者の一人だったのではないかと考えています。
理由は多々ありますが、動かせない証拠は、日本が太平洋戦争をアメリカから資金を借りることによって戦っていたことです。FRBが資金を提供していた先はナチスドイツだけではなく、日本にも流れていたのです。
しかも、1章で紹介したように、日本はアメリカからの石油輸入を完全に断たれていたわけでもありません。
ABCD包囲網とか、ハルノートとか、それらはすべて国民に戦争を避けることができなかったと思い込ませるための、後付けの理由です。本当に日本軍をやっつける目的なら、資金やエネルギーを絶たないはずはないでしょう。しかし、簡単にできることにもかかわらず、彼らはそのルートを完全に断とうとはしませんでした。
その結果、日本はアジアを支配するヨーロッパ列強を叩くことができ、解放された諸国は、今度はFRBの金融権力によって一網打尽にされました。
戦争のシナリオが迎える結末は、つねに金融権力の純化、巨大化を実現しています。
2度にわたる世界大戦は、巨視的に眺めると、少なくとも4つの点で非常によく似ています。


(1) 開戦の理由が脆弱なこと。  これほど多くの人命喪失、これほどひどい経済破壊と引き換えにしてでも守らなければならなっか大義は、どこを探しても見当たりません。

(2) FRBが戦争の両陣営に資金を提供していること。  何度も指摘しているとおり、FRBの株主はヨーロッパの大銀行家たちです。

(3) 意図的に戦争の長期化が図られていること。  たとえば、チャーチル首相はルーズベルト大統領に、戦争は長引かせたほうがいいと提案しています。

(4) 各国政府が国民のナショナリズムを煽り、国民を戦争遂行にむかわせるために、敵を許し難い悪者に仕立てる自作自演の工作が多数行われていること。


これらの共通点がなにを意味しているかといえば、複数の国家同士を大戦争に向かわせる方法論が確立しているということでしょう。
私は、クロムウェルのイングランド内戦、フランス革命、アメリカ南北戦争、そして日本の明治維新が共通の方法論で貫かれていることをすでに指摘しましたが、世界大戦においてもそれを認めることができるわけです。
そして、両大戦を遂行した主要な国家には、イギリス、フランス、アメリカ、日本を認めることができます。これらはみな、革命や市民戦争をへて中央銀行を設立し、ヨーロッパの大銀行家による金融支配を受け入れた国です。 とすれば、

近現代におけるすべての戦争がヨーロッパの大銀行家が主導する出来レースであり茶番である可能性を、排除することはできない。

そういう話になるのではないでしょうか




コー
G・エドワード・グリフィンの<それは、バブル、不況、インフレ、そして戦争を引き起こす>とはまさしく、このことだったと思う

<債務・借金貨幣制度>をなくさなければならない、変えなければならない理由で、これほどの理由がほかにあるだろうか?



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