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< 郷土料理 > 宮城 へそ大根のにしめ

2024-02-22 10:01:01 | 郷土料理

 「へそ大根のにしめ」

 主な伝承地域 宮城県南地域

 主な使用食材 へそ大根、人参、里芋、干ししいたけ、結び昆布、凍み豆腐

 歴史・由来・関連行事
 寒さが厳しい東北地方では、古くから寒風に野菜や魚をさらして保存食をつくる習慣があった。
 へそ大根もそうした保存食の一つで、県南の丸森町でつくられている。標高300メートルを超える高地でつくられた美味しい大根の皮をむいて輪切りにし、ゆでてから真ん中に串やわらを通し、冬の寒さを利用して約一か月軒下に干す。夜に凍って昼間に融けることを繰り返すことで、飴色の「へそ大根」ができあがる。串に刺した後の穴が「まるでおへそに見える」ことから「へそ大根」もしくは「ばばべそ」と呼ばれている。十分に干したものは、翌年の夏まで保存することができ、季節の野菜と一緒に煮しめにするのが定番の調理法である。調理する際には軽く洗ってからぬるま湯につけて戻し、好みのかたさになったらさまざまな具材とともに煮しめにする。
 天日干しされることでビタミンB群やカリウム、カルシウムなどのミネラル、食物繊維などの栄養価が高まることが知られており、生の大根より高い。

 食習の機会や時季
 冬のはじまりに旬を迎えた大根を収穫し、皮をむいて輪切りにして大きな鍋でゆでる。ゆであがった大根は真ん中に串やわらを通し、寒さを利用して軒下に干す。一か月の間、夜に凍って昼に融けることを繰り返して出来上がったへそ大根は、翌夏まで保存が可能。ゆえに、冬から夏にかけて煮しめなどの料理で食卓に上がる。

 飲食方法
 調理前には軽く水洗いしてぬるま湯でもどし、好みのかたさになったらさまざまな野菜と一緒に煮しめる。近年では、へそ大根をスープの具材にしたり、もどしたものに肉を挟んであげる「はさみ揚げ」などのアレンジレシピも紹介されている。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 丸森町の筆甫地区がブランド化してPRに取り組んでおり、へそ大根づくりなどの体験メニューも提供している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/heso_daikon_no_nishime_miyagi.html より


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