いいもの見ぃ~つけた!

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<特種な雑柑品種> 花良治

2022-11-21 10:13:46 | 果物

 「花良治-けらじ」

  鹿児島県喜界島から取寄せた「ケラジミカン」。独特な芳香があるミカンで、その香りは口では説明しがたい他のミカンでは味わえない素晴らしい香り。
 沖縄県の「シークワーサー」に含まれる成分でガン抑制成分があるとされている「ポリメトキシフラボノイド」を含んでいる。驚きは、皮に果汁の100倍のポリメトキシフラボノイドを含んでいることで、皮を使った6次産業化向け商品としても面白いと思われる。ポリメトキシフラボノイドはアルコールで抽出されるので、スライスした果実を焼酎などにいれてもガン抑制効果が期待される。
 佐賀県で偶然、ケラジの樹を発見した。露地で栽培されており、香りは喜界島から取寄せた果実と同じ。但し、皮は厚く、種を含んでいた。
 喜界島では、秋の風物として以前は栽培される方も多かったが収穫期が台風の接近しやすい秋にあたるため被害を受けやすく、近年では極端に生産量が減り、カミキリ虫被害などもあり、生産地の花良治地方でも入手が困難になっている。(僅少のために)かえって、昔より高値がつくミカンになった。佐賀県で越冬でき、結実していることを考えると、暖地では露地栽培可能と考えられる。

 鹿児島県喜界島から花良治果実の加工品、ラー油とジュレを取り寄せてみた。血圧・血糖値上昇抑制、ガン抑制効果が高いとされるポロメトキシフラボイノドを多く含んでいるので、機能性食品としての価値はあるであろうが、あの「花良治ミカン」独特な芳香は生かされてなかった。なので生果であの芳香を楽しみたいと思った。

*http://www.ykken.jp/14682231029245 より

 

 「幻の柑橘」花良治(ケラジ) 更新日:2020年12月1日

 この名前、ご存知でしょうか。

 「花良治(ケラジ)」

 高知で毎年開催される30種類以上の香酸柑橘が一気に集まる「土佐の酢みかん&土佐寿司祭り」でも、多くの方が「最も面白いと思った柑橘」に選ぶ柑橘です。

 「花良治」または「花良治ミカン」とも呼ばれていますが、人々を虜にするのは、その独特で大変スパイシーな香りであろうと思います。外皮は艶があり、両手の中にすっぽり収まる大きさで、触っていてもなんだかとても気持ちよく感じます。

 皮に少し爪を立てると、爽やかでみずみずしく、しぶきが弾けるような香りの中に、ピリリとした調合されたスパイスのような香りを感じることができます。これは面白い。

 高知県だと出荷が始まるのは10月中旬から。その頃は深い緑色をしていて、青柚子の色を想像させるので、「酸味が強そうだな」と感じます。

 想像力を掻き立てられたまま、カットすると…

 開いてびっくり!果実は想像以上にオレンジ色をしています。

 完熟になる12月中には、オレンジ色がより濃くなります。

 果汁を口に含むと酸味より甘みを感じ、花良治「ミカン」と言われる理由が想像できます。

 花良治は約200年前、ある男が鹿児島から喜界島東方の一孤島に漂着し、その島で見つけた柑橘の苗を喜界島の花良治集落に持ち帰ったのがはじめだとされています。(木村勝太郎, 谷中登希男著『香酸柑橘 Ⅲ巻 日本の酢みかん』原田印刷出版, 1995年)

 病気に弱く栽培が難しいため、現在の生産量は非常に少なく、「幻の柑橘」と呼ばれています。またビタミンCを多く含み、喜界島では青切りでも食べられているそうです。

 高知でも柚子や小夏を含む多くの柑橘を「酢みかん」として青切りで楽しむので、ファンが多いのも頷けます。

 さらに花良治には「ポリメトキシフラボノイド」という成分が多量に含まれており、鹿児島大学と喜界町との共同研究では、ガン抑制成分があることが証明されています。この成分は温州みかんやレモンにはほとんど含まれておらず、近年ではアルツハイマーにも効果があると言われているそうです(喜界町ホームページ「島みかん」より)

 この「幻の柑橘」を高知県で栽培し、数年前に香酸柑橘ファンを驚かせた人物がこの方。

 高知県安芸市にある岡宗農園の岡宗俊介さん!

 5年前に神奈川県からUターン、実家の岡宗農園の経営に加わり、今はご家族で植木の生産・卸業、園庭店「メリーガーデン」の運営、トロピカルフルーツをメインとした果物の生産をしています。

 現在34歳で一児の父でもある岡宗さん。

 農業とは違う機械系の分野を学び、地元の高専を卒業してからは、「なんとなく」高知を出て、そのまま神奈川県の企業に就職しました。

 遠心分離機で高い国内シェアを誇る企業での仕事は面白く、全国の下水処理などのインフラ整備や、中国や台湾でも技術を活かした仕事をしていたそう。

 仕事も一層面白くなってきた社会人6 年目の時、高知に住む父から一本の電話が。

 その電話の内容は、会社経営の悩み相談でした。

 やっと面白くなってきた自分専門分野を活かした仕事を辞めて、地元に帰る。

 その決断は決して簡単なものではありませんでした。

 年収は1/3になる。

 専門分野ではなく、農業という新しいフィールド。

 親子で仕事をする漠然とした不安。

 相当悩みましたが、最後は「実家の事業」に対して感じる「やらなきゃいけない」という強い責任感が勝り、覚悟を決めて高知に帰ることに。「自分で決めたことだから」と自分に言い聞かせながら新しい生活をスタートしました。

 その頃、事業は「次の一手」を模索していました。今では人気の岡宗農園のトロピカルフルーツ。中でもマンゴーは高い糖度とさっぱりとした後味が特徴で、「甘ったるくなくてとても美味しい」と多くのファンがいます。

 岡宗さんが高知に帰ってきたときは、マンゴーを事業の軌道に乗せることから始めました。主事業の植木の生産は、リーマンショック以降市場が伸び悩んでいたため、次世代につなぐ新たな事業が必要だったのです。

 「植木事業はほとんどお客様に会うことがなく、商品は全て規格が決まっているんです。市場の規格・基準で商品を作ります。」

 生産した植木のほとんどは卸業者へと渡り、いくつかの業者の手を通じてお客様の手元へ。お客様というよりは、決められた規格をゴールに作るのだそう。

 「それに比べて、果物は自分が美味しいと思うものを作れて、そこに共感してくれるお客様の顔が見えるのが嬉しいです。」

 自分が納得できるものを作れて、お客様の喜ぶ顔をゴールに作れる。

 そんな農業の魅力に、次第にのめり込んで行きました。

 「花良治を始めたのは、父が友人に苗をもらってその味に惚れ込んだことから始まったんです。」

 父が模索した新事業と可能性を感じた柑橘。中でも花良治は病気に弱く、栽培難易度が高い。それでも帰ってきた時に決めた覚悟を胸に、栽培技術を着実に高め、生産量を増やし、今ではファンを驚かせる柑橘に成長させました。

 岡宗さんにとっては「なんとなく」出て行った地元、そして家業。

 しかし今は、それらを自らの使命と自負し、事業を継承していこうとしています。

 事業、そして地域をどう進化させていくのか、岡宗さんの今後の挑戦に注目です。

  ◆花良治(ケラジ)

 出荷時期:10月中旬~12月下旬

*https://www.citrus-yuzu.com/post/%E3%80%8C%E5%B9%BB%E3%81%AE%E6%9F%91%E6%A9%98%E3%80%8D%E8%8A%B1%E8%89%AF%E6%B2%BB%EF%BC%88%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%B3%EF%BC%89 より


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