okinatchiの四次元徘徊記

 毎日の出来事を書き綴ります。

11月3日

2012-11-03 19:02:35 | 日記
   11月 3日
 曇り、晴れ。午前6時の屋外気温は12℃であった。今日は昔の明治節、晴天になる特異日であるとされていた日であるが今日は朝からどんよりと重苦しく曇っており、すっきりした気分ではない。子供の頃、小学校で明治節の祝賀式典に参列し、♪ 亜細亜の東、日いづるところ、聖の君の現われまして… … ♪ という慶祝板を歌い、紅白の餅を貰って家に戻り、幼い兄弟達にも分け与えて食べたときの明るい秋の日の光景は75年後の今でもはっきりと思い出せる。

 あの頃の東北の片田舎にはラジオもなく、家の裏のお寺の境内で子供達が遊び回っている声が町内にこだましていた。数年前に故郷の街に帰ったときに、そのお寺の境内を訪ねたら藤沢周平の小説中にでてくる寺である、という趣旨のことが書いてある立て札が建っていた。

 藤沢周平(小菅留治)は昭和21年3月に私が卒業した旧制中学校を同年同月同日に卒業した人なので、彼の作品が映画化されると必ず見ることにしており。映画中で登場人物が懐かしい郷里の言葉を使う場面ではいつも郷愁を掻きたてられていたものだった。

 現在の郷里では、私が子供のころに聞いていた郷里の言葉は使われておらず、子供達は東京の子供達と同じような言葉を喋っているので、TV放送の威力は凄いものだ! と、感心するのみである。ラジオ放送が日本国中に普及した段階でも家族間の会話は地方の方言で行なわれていたのに、と思うと、TV放送の力は偉大である。

 午前11時前にTo子さんが買い物に出掛けた。お昼から推理ドラマの映画をTV番組で視聴した。午後3時頃から散歩兼買い物に出掛けた。帰りに大久保通りに近い韓国料理街を歩いたら満員電車内のような人混みだったので吃驚した。

  人混みの 道掻き分けて 道急ぐ   徘(徊)人 okinatchi