小黒啓子のブログ 日本共産党浜松市議会議員

政令指定都市・静岡県浜松市の中区から選出された市議小黒啓子のブログです。2003年4月に初当選。現在3期目。

けいこ日記 3月 札幌グループホーム火災の教訓から

2010年03月29日 | けいこ日記
けいこ日記 3月 札幌グループホーム火災の教訓から

 3月13日に札幌市での認知症高齢者グループホーム「みらい どんでん」の火災で入居者7人が焼死したことから、3月14日に厚生労働省は、グループホームの防火安全体制の徹底を求める通知を全国の自治体に出しました。

 これを受けて、浜松市消防局予防課は、「社会福祉施設等に係る防火安全対策の更なる徹底について」との事務連絡を3月15日に出しました。

 「1 消防法令係る指導」として「経過措置期間中である消防用設備等の設置について、早期の設置の促進を図るとともに、特に防火管理者の未選任、消防計画未作成などの消防法令違反が認められた場合は、浜松市火災予防違反処理規程に基づく是正措置を講じる等、早期是正の徹底を計ること。
 なお、防火管理者の未選任の対象にあっては、5月の防火管理講習を受講するよう挙力に指導されたい。」としています。

 「2 火災予防対策及び避難訓練の推進」として「暖房機器等の火気使用設備・器具の管理、避難施設の管理の徹底を図るとともに、施設の実情に応じた避難訓練等の実施を推進するなど、防火対策の徹底を指導されたい。」

 浜松市の資料では「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)のスプリンクラー設置状況は、市内の49のグループホームのうち、設置済みは5施設、平成21年度設置は5施設、平成22年度設置予定は9施設、平成23年度設置予定は30施設となっています。

 つまり平成21年度の終わる今年3月末時点で、設置グループホームは、10施設で、未設置は39施設、8割がまだ未設置です。

 グループホームは、通常9人の入居者に対して夜間は職員が1人だけでいいとなっていて、介護は大変ですがなんとかなっても、1人で9人のお年寄りの避難はとてもできません。

今週の日曜版 3月21日 保育所に入れない 立ち上がる親達

2010年03月29日 | 今週の「赤旗日曜版」
今週の日曜版 3月21日 保育所に入れない 立ち上がる親達

(1、4面)保育所に入れない、「働きたいのに働けない」、「詰め込みも限界」。小池さんが指摘「10万人分、1700億円でできる」

(3面)「仕分け」のしわ寄せ、そり競技の拠点「長野スパイラル」存続の危機

(6~7面)水田農家の願いは。期待と不安のスタート「個別所得保障」、紙智子議員「実情に合う水準ではない」

(9面)くらし彩々 「キャリーバッグ 便利だけど危険、周りに配慮を」

(10面)胆沢ダム談合 これが証拠、リスト通りに受注

(16面)イギリスは首相ら80人を審問、今問い直すイラク侵攻 日本は先送り

(18~19面)僕、新社会人 知りたい働くルール 

(29面)文化 高畑勲さん著『1枚の絵から 日本編・海外編』岩波書店、各2800円+消費税

(31面)あなたの知らない天気予報

(33面)宮城県はまるでサラ金 税金未納に即、給料差し押さえ

(35面)札幌グループホームで火災、7人死亡。なぜ防げない介護施設火災、スプリンクラー設置、国は小規模施設へも支援を

(36面)ひと 女優 鳳蘭さん 「客席ってもんのをいうの」


今週の日曜版 3月14日号 日米核密約報告書の問題点他

2010年03月29日 | 今週の「赤旗日曜版」
今週の日曜版 3月14日号 日米核密約報告書の問題点他

(1、4~5面)外務省が9日に公表した日米核密約の報告書は,問題の「討論記録」を認めながら、それを「密約」ではないとして、認めていません。
 志位委員長は、核持ち込み密約の存在を認め、ただちに廃棄することを求めました。

(6~7面)高すぎる国保が命を奪う、所得300万円で国民健康保険料が40万円、民医連調べで受診遅れで死亡例がわかっただけで43例。

(8面)浜松市天竜区で生まれ育った女性画家、秋野不矩さんの作品を集めた「秋野不矩美術館」を紹介。

(13面)鷹使いは15才の少女。

(16面)没後400年、長谷川等伯を紹介

(18~19面)自転車 安心な道をつくろう、国家戦略もつ欧州

(32面)健康ライフ 40、50代の白内障、困ったら眼内レンズ

(36面)ほと 俳優 大杉漣さん 8年ぶりの舞台、「おびえる自分がおもしろい」

けいこ日記 3月24日予告 嶋田市議の反対討論原稿です

2010年03月24日 | けいこ日記
今日の市議会での日本共産党・同僚市議の嶋田初江さんの反対討論原稿を掲載します。
今日の午後の初めです。
ぜひ傍聴においでください。 

平成22年2・3月議会 反対討論  嶋田初江  2010・3・24

 私は、日本共産党浜松市議団を代表して、
第95号議案 浜松市立図書館条例の一部改正について
第96号議案 浜松市子ども育成条例の制定について(原案及び修正案)
第97号議案 浜松市国民宿舎奥浜名湖条例の制定についての
3議案に対して、反対討論いたします。

 第95号議案は、中央図書館駅前分室とあわせて、平成23年1月6日に開館する流通元町図書館を指定管理者により運営・管理を行なわせる等、条例の一部改正案ですが、図書館の管理を公募により、指定管理者を選定することは、図書館の専門性・公共性・継続性が損なわれることから、反対いたします。  

 第97号議案は、国民宿舎奥浜名湖に平成23年度から指定管理者制度を導入するための、条例を制定するものであります。

 国民宿舎奥浜名湖の特徴は、地域密着型の宿泊・休養施設で、地域住民の暮らしを支える必要不可欠な施設となっています。

 細江地域に類似施設のないことから、地域住民は、法事や、老人会等の集会にも使用し、公民館的役割も果たしています。
 
 本提案は、「行革審」の意向に沿った方針であり、40年間健全運営してきたことを、ないがしろにするものであります。

 指定管理者制度は、管理者を公募するため、指定期間内での雇用が求められ経験豊かな職員の配置が困難となり、人的サービスの質の低下の恐れがあり、国民宿舎の目的である、健全なレクリエーションのための利用や健康増進のために、気軽に利用できなくなります。
 想定どおり収益が確保できなければ撤退する恐れも有ることから、国民宿舎奥浜名湖は公営で存続することを求めて、本条例案に反対します。

 第96号議案は、「浜松市子ども育成条例」の制定を目指すものでありますがこの、条例の制定にむけては、平成20年度から、市民・地域・学校・企業等から、アンケートやニーズ調査等を行い、9400名から意見をいただき、市長のマニフェストの実践である「(仮称)こども第一主義条例」から「浜松市子ども育成条例(案)」と、変更して、平成21年度9月議会の厚生保健委員会において、条例案の説明がされました。

 その、説明資料によりますと、今後、パグリックコメントを実施することにより、市民の皆様の声を条例に生かし、「浜松市子ども育成条例(案)」の制定を目指してまいりたいとあり、パブリック・コメントでは、市民135人12団体から340件もの多数意見が寄せられ、市民の意見によって、条例(案)から「子どもの役割」が削除され、条項等の順序が整理されて、今議会に、提案されました。

 自由民主党浜松の修正案は、原案に「国を愛する心」を加え「子ども・子育て支援団体、」を「子ども育成団体」に変える。
 ですが、原案の9条、(市民の役割)から「生きる力」や、「郷土を愛する心」を抜き出し、「郷土や国を愛する心をはぐくむ」を9条から、3条の基本理念に入れるということは、この条例を『愛国心育成条例』にしょうということです。

 修正案の協議の中で、「子ども育成団体」の定義の部分を「子どもの健全育成に携わる(たずさわる)団体」になりましたが、「子の健全育成に携わる団体」ということで、子育てサークルも自発的な団体も入るということになれば、原案にあった「子ども・子育て支援団体」とどう違うのでしょうか。

 市民参加のプロセスを経て、この条例案が提出されたにもかかわらず、審議の直前に、条例の基本的な性格を左右するような「愛国心」という言葉を入れ修正案が出されたことは、住民自治を否定するものではないでしょうか。

 修正するのであれば、市民皆さんに説明し、意見をもらう中で、民主的に進めることが大切ではないかと考えます。
 この条例案は、次世代育成支援行動計画の理念条例です、

 憲法19条に、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」とあります。良心・内心の自由を侵す、「国を愛する心」を入れ、市民に愛国心を強制すべきではありません、「愛国心」を入れ、民主的プロセスを踏まずに提案された修正案には反対です。

 当局から提案された、原案に対しては、わが国が、1994年に批准した、子どもの権利に関する条約に基づいた、「子どもの権利」が謳われていないということで、反対します。

 第96号議案は原案、修正案ともに、反対とします。


けいこ日記 3月12日 総務委員会で私は初めて予算審議

2010年03月23日 | けいこ日記
けいこ日記 3月12日(金) 総務委員会で私は初めて予算審議

 すみません、けいこ日記を再開します。

 総務委員会に変わって、初めての予算審議でした。
 午前9時半から夜まで、1日の長丁場なのです。

 「歳入」と「歳出」があるのですが、歳出についてはいろいろな意見が出ました。

 ところが、最後に歳入に入っては意見が出ないので、私だけが発言して、ほかの議員は誰も発言しないということは想定していなくて、十分な準備ができていなくて、深く反省しました。

 予算審議の委員会は2日間程度は必要な分量と内容であって、急いで1日で済ませようとすることがまず、問題だと思います。また、歳入はすべての款に影響しますので、総務委員会だけではなく、5委員会に関連する歳入を振り分けてもいいのではないか、と思います。







今週の日曜版 3月7日 診療報酬改定で医療崩壊深刻

2010年03月13日 | 今週の「赤旗日曜版」
今週の日曜版 3月7日 診療報酬改定で医療崩壊深刻

(1面と6~7面) 鳩山政権になって初めての診療報酬改定が4月からおこなわれます。問題の1つは、一般病棟などへの入院が3ヶ月を超えると診療報酬が激減することです。
 すでに75才以上の後期高齢者医療制度では3ヶ月で診療報酬が激減する仕組みで、病院追い出し、「医療難民」が広がっています。

 もう一つは、地域医療を担っている診療所(入院ベッドが19以下)の報酬が引き下げられることです。

(4面)国会議員団、建設的論戦を貫く、雇用と中小企業守れ、最高税率の引き上げを、普天間基地の撤去を、「政治と金」核心をつく

(5面)トヨタ 工場ライン6秒短縮の果てに、安全より生産開始日(ラインオフ)優先

(9面)「くらし彩々」ピカピカの1年生 大丈夫 きっとうまくいくよ

(10面)米国抜き 地域が団結 中南米・カリブ新機構設立へ

(11面)ビキニデーに(静岡県焼津市・静岡市に)集まった若者たち

(13面)「シリーズ弁護士」で32才の女性弁護士が語る「つくづく聞く力」

(16面)日本てぬぐいを紹介「庶民の歴史がつまっています」

(18~19面)住民ワイワイ街づくり 大地の恵み生かし元気に 地域づくりは人づくり

(31面)芸能・テレビ ドラえもん映画30年

(32面)「医療最前線」メニエール病 犯人発見 はがれおちた耳石片

(33面)名古屋市 チェック機能なくす市議定数半減 狙いは河村独裁!?

(35面)北海道教職員組合トップ逮捕の衝撃 民主議員に違法献金

(36面)「ひと」相棒8主演 俳優 水谷豊さん 理想は「地でやってるか」


 

3月19日(金)「かわえ明美を囲むつどい」においでください

2010年03月13日 | お知らせ
3月19日(金)「かわえ明美を囲むつどい」においでください

 午後7時より8時半まで、遠鉄電車遠州病院駅下車、東へすぐ「地域情報センター」ホールにて。
 入場無料です。誰でも参加できます。ぜひお誘い合わせておいでください。

 かわえ明美さんは、近づく今年の参議院選挙で、日本共産党参議院比例候補です。
 かわえ明美さんは1965年5月10日に岐阜県上之保村(現・関市)生まれ。
 名古屋市の同朋大学を卒業後、日本民主青年同盟の専従や、日本共産党名古屋市議団事務局員を務めてきました。

 かわえさんは「あったかく、まっすぐに」がモットー。
 かわえさんのブログ「あったか日記」が、とってもすてきです。毎日に近く更新中です。ぜひ、見に行ってあげてください。

今週の日曜版 2月28日号 トヨタ技術者は泣いている他

2010年03月04日 | 今週の「赤旗日曜版」
今週の日曜版 2月28日号 トヨタ技術者は泣いている他

 毎週1回発行している、「赤旗」日曜版の記事を紹介しています。
 記事の内容は、日本共産党中央委員会の公式ホームページを探せば、にちようばんの記事そのものではなくても、関連記事をほとんど読むことができると思います。

 すみません、2週分、まとめて書きます。

(1面~6面)「トヨタ技術者は泣いている」。技術者は「50以上の車種。煩雑なモデルチェンジ。ゆとりのない設計期間。膨大なプログラム・・・。技術者には安全を十分確認する余裕がないのです」「試作車などはどどん減らされ、コンピューターのバーチャル(仮想)空間で、安全実験、確認などをおこなっています。安全確認がこれでいいのかと想う」と語っています。
 「車はハイテク化し・・・“コンピューターのソフトウェアのかたまり”になった」「車1台で使われるプログラムは「約1千万行」」です。

 「この40年余りで生産は7倍に拡大したのに、人員は2倍にしか増えておらず、「品質が悪化した」と会社が連合トヨタ労組との懇談会で報告しています。

 わが党の志位委員長は2月8日の国会で「末端の下請けで溶接の単価が10年前には1センチ1円だったのが今は70銭(せん)と、3割もコストダウンを強制されたことをとりあげました。

(2~3面)はバンクーバー五輪特集。上村愛子さんのモーグル4位は「功績 “メダルに等しい”」、スピードスケート男子500の長島さんの銀、加藤さんの銅を「ライバル笑顔 お互いの存在を糧に」と詳報、フィギュア・ペアで4位となった川口さん・スミルノフさん(ロシア)を「みちがえた」「すばらしい」と。

(4面)は闇の「外交機密費」を「官邸上納認めたが」「使途なお秘密」です。「“調査しない”と岡田外相 野党時代と正反対」になりました。

(5面)は、消費税増税で「来月から議論始める」と管直人さん(副総理・財務相)が言い出したので「急展開」しています。「民主と自民は大合唱」していますが、共産党の市田書記局長は「大企業優遇税制と軍事費」という「2つの「聖域」にメス入れよ」と主張しています。

(7面)は、2月8日の衆院予算委員会での志位委員長の追求の結果、厚生労働省が「派遣期間の制限のない専門26業務」「違法派遣の是正へ通達」「悪質なら「行政処分」」「派遣業界に衝撃」。


(8面上)の「くらし彩々」は「トクする確定申告」で社会保険料控除、寡婦・寡夫控除、障害者控除などを解説しています。

(8面下)は「1週間のおかず」です。

(9面)は「住宅ローン」「変動金利型の落とし穴」をアドバイス。

(18~19面)は「内閣迷走 移設先まだまだ探す気ですか 米軍普天間基地」

(29面)は、『死者たちの戦後史』を書いた著者・北村毅さんが語る「沖縄がいま問う 「おまえは誰だ」と」。
 北村さんは「司令官の視点や生きている者の視点ではなく、私は、死者、弱者、力を奪われている人たちから戦争を見ようと思ったのです」と語っています。

(32面)「ハリケーンの常襲地 震災ハイチ」では元津田塾大学教授の岡部廣治さんが「「最貧国」生んだ大国支配の歴史」を語っています。

(35面)は「生活保護 老齢加算復活を」「復活した母子加算に続け」「収入が2割も減った」「節約でストーブがまん」「国訴え3年 解決急げ」



けいこ日記 2月25日(木) 市議会本会議で反対討論

2010年03月01日 | けいこ日記
けいこ日記 2月25日(木) 市議会本会議で反対討論

 2月議会の前半戦、平成21年分の補正予算、条例改正等の採決が本会議で行われました。会派を代表して私が反対討論を行いましたので、原稿をみてください。

 一般会計補正予算では外郭団体に派遣している職員の人件費に対して、神戸での事例があり、最高裁判所で違法判決が昨年12月に出されましたので、浜松市においても法にのっとって公金を支出するよう求めました。

 また、トビオの飛び込みプールの利用料が10倍にも値上がりすることになり、公立高校や私立高校の部活動が練習場として使っていますが、大きな負担になってきます。開設時の料金設定が安すぎたと担当課は言いましたが、スポーツ振興の観点からも大幅値上げは認められません。

 指定管理者の指定について公募により再指定をしていく17施設について反対しました。
公の施設の果たすべき役割を、しっかりと見据えてほしいものです。


 以下は反対討論の全文です。

                           2010年2月25日小黒啓子
2010年 2月議会反対討論(平成21年度関連)

 日本共産党浜松市議団を代表いたしまして、
第 1号議案 平成21年度浜松市一般会計補正予算(第6号)
第22号議案 浜松市都市公園条例の一部改正について
第32号議案 指定管理者の指定について
(浜松市男女共同参画推進センター)以下第36号議案を除き第33号議案から第49号議案については議案番号と施設名のみ読み上げます。

第33号議案 指定管理者の指定について浜松市浜北温水プール)
第34号議案 指定管理者の指定について浜松市三ヶ日B&G海洋センター)
第35号議案 指定管理者の指定について浜松市天竜B&G海洋センター)
第37号議案 指定管理者の指定について(松市奥浜名湖田園空間博物館総合案内所)
第38号議案 指定管理者の指定について(浜松市市民協働センター)
第39号議案 指定管理者の指定について(浜松市立勤労青少年ホーム、浜松市立浜北勤労青少年ホーム)
第40号議案 指定管理者の指定について(浜松市中沢墓園、浜松市三方原墓園、浜松市舞阪吹上墓地 、浜松市雄踏墓地、浜松市細江高台墓地、浜松市納骨堂)
第41号議案 指定管理者の指定について浜松市浜北温泉施設あらたまの湯)
第42号議案 指定管理者の指定について(浜松市農村環境改善センター) 
第43号議案 指定管理者の指定について(都田総合公園)
第44号議案 定管理者の指定について(安間川公園、ゆたか緑地)
第45号議案 指定管理者の指定について(佐鳴湖公園)
第46号議案 指定管理者の指定について(和地山公園、高丘公園、船越公園、相生公園)
第47号議案 指定管理者の指定について(引佐総合公園)
第48号議案 指定管理者の指定について
  (中区、東区、西区及び南区の区域内に所在する市営住宅及び共同施設)
第49号議案 指定管理者の指定について(浜松市立中央図書館駅前分室)

 以上19議案について反対の立場から討論を行います。

 まず、一般会計補正予算のうち、モザイカルチャー推進費中、MIH2009運営推進事業、39,401千円、老人福祉費中、シルバー人材センター支援事業費12,068千円はそれぞれ観光コンベンションビューロー内の、モザイカルチャー世界博協会と、シルバー人材センターへの派遣職員の人件費分の追加として計上されたものです。

 本市における外郭団体への派遣職員数は、平成22年1月1日現在、静岡文化芸術大学へ2名、浜松国際交流協会へ1名、浜松市文化振興財団へ4名、浜松市社会福祉事業団へ1名、医療公社へ1名、清掃公社へ2名、浜松地域テクノポリス推進機構へ5名、浜松観光コンベンションビューローへ7名、そして、シルバー人材センターに1名、合計しますと9団体24名の方が派遣職員としてそれぞれの団体へ派遣されています。
 派遣されている職員のみなさんの人件費は「公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律」の第6条1項「派遣職員には、その職員派遣の期間中、給与を支給しない」と規定されているとおり、市からは直接支給されておりませんが、その代わり人件費相当分を各外郭団体へ負担金、委託料、補助金などの名目で、市が負担をしています。

 神戸市では補助金として支出していた派遣職員の人件費に対して、神戸市の住民団体が「平成16年、17年に複数の外郭団体に支出した補助金のうち、派遣職員の給与分について、補助金の形で給与を支出したことは違法であるとして、約2億5千万円を返還する」よう、平成18年に提訴し、平成20年4月の1審の神戸地裁では「市は公益性を審査せず補助金を出しており、直接の給与支給と言われてもやむを得ない」として、神戸市長と2団体に対して、約2億1800万円を市に返還するよう命じました。
 その後、平成21年1月には大阪高裁でも市民団体側の請求を全面的に認めて全額を返還するよう命じています。

 また、神戸市長に対して計約45億円を市長と18団体に返還させる同様の訴訟に対しても平成20年4月に神戸地裁で47億7千万円の返還を市長らに命じました。
 そして、2審の大阪高裁でも平成21年11月27日に「派遣法が例外規定と定める給与支給可能業務に当たらない」と1審判決を支持し、約55億円余りを市に返還させるよう命じました。

 ところが神戸市は「公益的法人等への職員の派遣に関する条例」を改正して『派遣先団体から派遣職員に支給された給与の原資となった、市からの補助金、委託料、その他の支出に係る、派遣先団体又は職員に対する市の不当利得返還請求権及び損害賠償請求権は放棄する』と議会で議決し、返還を受ける権利そのものを放棄しました。
 それらの経緯から、2審の大阪高等裁判所では、この条例が効力を持つかどうかも争点になりましたが平成21年11月27日の大阪高裁では「改正された条例は、市が受けた損害を取り戻す機会を放棄しており、住民訴訟の制度を根底から否定するもので、議会の議決権の乱用に当たる」として条例は無効であると判断を下しました。その後、翌月12月10日に最高裁判所で上告が棄却され判決が確定しています。

 以上のような神戸での判決を機に、大阪府では派遣職員の給与は原則団体負担とし、派遣法に基づき例外的に府が給与を直接支給する場合の規定も明確にしました。
 本市において平成16年度に行われました、「外郭団体等における出納その他市民負担にかかわる管理について」の包括外部監査の結果報告で派遣人件費の負担について「浜松市は形の上では原則規定第6条1項の立場をとっているが、委託の段階で第6条2項の考え方を併用しているという向きもあり、1項適用でもあり、2項適用でもあるというような便法が法律解釈として成り立つとは思えない。現行の運用は趣旨から離れた解釈に基づく運用になっているのではないかと判断するものである」と指摘されているとおりです。

 今回の補正予算で計上されている2団体に対する派遣職員の人件費については、一連の裁判結果に反する公金の違法支出に該当し、認められません。
 判決に従い速やかに手立てを講ずるべきであると考えることから、本補正予算には反対いたします。

 次に第22号議案 浜松市都市公園条例の一部改正についてのうち、古橋広之進記念浜松市総合水泳場の飛び込みプールの練習利用に係る利用料金の改正について述べます。
 改正内容は10人まで1時間110円であったものを、1人1時間110円にすることから、新料金では10人で1100円と10倍もの大幅値上げとなります。
従来の利用状況から試算してみると、あるシンクロチームでは年間利用回数が102回あり、従来35,500円であった料金が258,000円、飛び込みの練習で使用している私立高校では33,500円が224,500円になり、水球等で利用している公立高校のクラブ等も20,900円が119,500円と大幅な値上となり、飛び込みプール全体の料金の試算では、見直し前の年間利用料金201,800円であったものが、見直し後は1,106,500円と約5倍になることもわかりました。
 飛び込みプールの利用については、飛び込み、シンクロ、水球など、高等学校の部活動やクラブチームの練習に専ら利用されています。
 将来の競技スポーツの振興には欠かせない練習場としての利用料は値上げせず利用者の負担軽減に努めるべきであり、また、開設後たった1年での料金の見直しになり、開設当初の料金設定が適正であったかどうかも疑問を持たざるを得ないことから本条例改正には反対いたします。

 最後に第36号議案を除く第32号議案から第49号議案までの指定管理者の指定について討論します。今回の指定管理者の指定に関する 17議案に関連する施設は、指定管理者を公募し選定しています。
 3年から5年という指定期間終了ごとに、競争入札をし、指定管理者を選定することで、公の施設としての公共性、安定性、継続性、専門性等が損なわれ、民間企業の参入により利益が確保できなければ施設からの撤退もあり、施設で働く労働者の安定雇用が損なわれる心配があります。
 指定期間に合わせた有期雇用、臨時や短期の非正規雇用等、官製ワーキングプアを生み出す要因があることや、市民や利用者との継続した信頼関係も築くことが困難となり、本来の「公の施設」の趣旨に反する事柄も発生します。

 広島市では昨年の4月に指定管理者制度が見直され、専門的知識や経験のある職員により継続・安定的なサービスを提供する必要があることを理由に、重要な施設を公募から非公募にきりかえたり、公募基準を経費節減重視から事業内容・専門性重視に大幅に変更することが行われています。
 公の施設の管理は基本的には直営で行うべきことから、指定管理者の指定についての17議案には反対をします。

 以上で反対討論を終わります。