小黒啓子のブログ 日本共産党浜松市議会議員

政令指定都市・静岡県浜松市の中区から選出された市議小黒啓子のブログです。2003年4月に初当選。現在3期目。

けいこ日記 3月24日予告 嶋田市議の反対討論原稿です

2010年03月24日 | けいこ日記
今日の市議会での日本共産党・同僚市議の嶋田初江さんの反対討論原稿を掲載します。
今日の午後の初めです。
ぜひ傍聴においでください。 

平成22年2・3月議会 反対討論  嶋田初江  2010・3・24

 私は、日本共産党浜松市議団を代表して、
第95号議案 浜松市立図書館条例の一部改正について
第96号議案 浜松市子ども育成条例の制定について(原案及び修正案)
第97号議案 浜松市国民宿舎奥浜名湖条例の制定についての
3議案に対して、反対討論いたします。

 第95号議案は、中央図書館駅前分室とあわせて、平成23年1月6日に開館する流通元町図書館を指定管理者により運営・管理を行なわせる等、条例の一部改正案ですが、図書館の管理を公募により、指定管理者を選定することは、図書館の専門性・公共性・継続性が損なわれることから、反対いたします。  

 第97号議案は、国民宿舎奥浜名湖に平成23年度から指定管理者制度を導入するための、条例を制定するものであります。

 国民宿舎奥浜名湖の特徴は、地域密着型の宿泊・休養施設で、地域住民の暮らしを支える必要不可欠な施設となっています。

 細江地域に類似施設のないことから、地域住民は、法事や、老人会等の集会にも使用し、公民館的役割も果たしています。
 
 本提案は、「行革審」の意向に沿った方針であり、40年間健全運営してきたことを、ないがしろにするものであります。

 指定管理者制度は、管理者を公募するため、指定期間内での雇用が求められ経験豊かな職員の配置が困難となり、人的サービスの質の低下の恐れがあり、国民宿舎の目的である、健全なレクリエーションのための利用や健康増進のために、気軽に利用できなくなります。
 想定どおり収益が確保できなければ撤退する恐れも有ることから、国民宿舎奥浜名湖は公営で存続することを求めて、本条例案に反対します。

 第96号議案は、「浜松市子ども育成条例」の制定を目指すものでありますがこの、条例の制定にむけては、平成20年度から、市民・地域・学校・企業等から、アンケートやニーズ調査等を行い、9400名から意見をいただき、市長のマニフェストの実践である「(仮称)こども第一主義条例」から「浜松市子ども育成条例(案)」と、変更して、平成21年度9月議会の厚生保健委員会において、条例案の説明がされました。

 その、説明資料によりますと、今後、パグリックコメントを実施することにより、市民の皆様の声を条例に生かし、「浜松市子ども育成条例(案)」の制定を目指してまいりたいとあり、パブリック・コメントでは、市民135人12団体から340件もの多数意見が寄せられ、市民の意見によって、条例(案)から「子どもの役割」が削除され、条項等の順序が整理されて、今議会に、提案されました。

 自由民主党浜松の修正案は、原案に「国を愛する心」を加え「子ども・子育て支援団体、」を「子ども育成団体」に変える。
 ですが、原案の9条、(市民の役割)から「生きる力」や、「郷土を愛する心」を抜き出し、「郷土や国を愛する心をはぐくむ」を9条から、3条の基本理念に入れるということは、この条例を『愛国心育成条例』にしょうということです。

 修正案の協議の中で、「子ども育成団体」の定義の部分を「子どもの健全育成に携わる(たずさわる)団体」になりましたが、「子の健全育成に携わる団体」ということで、子育てサークルも自発的な団体も入るということになれば、原案にあった「子ども・子育て支援団体」とどう違うのでしょうか。

 市民参加のプロセスを経て、この条例案が提出されたにもかかわらず、審議の直前に、条例の基本的な性格を左右するような「愛国心」という言葉を入れ修正案が出されたことは、住民自治を否定するものではないでしょうか。

 修正するのであれば、市民皆さんに説明し、意見をもらう中で、民主的に進めることが大切ではないかと考えます。
 この条例案は、次世代育成支援行動計画の理念条例です、

 憲法19条に、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」とあります。良心・内心の自由を侵す、「国を愛する心」を入れ、市民に愛国心を強制すべきではありません、「愛国心」を入れ、民主的プロセスを踏まずに提案された修正案には反対です。

 当局から提案された、原案に対しては、わが国が、1994年に批准した、子どもの権利に関する条約に基づいた、「子どもの権利」が謳われていないということで、反対します。

 第96号議案は原案、修正案ともに、反対とします。