記日きつい思れぐま気 from バンクーバー

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む30代男性の日常。バンクーバー関係ないことも多々あります。

千石先生逝去

2012-02-08 19:37:27 | Weblog
昨夜、千石先生が亡くなったとの報を聞き、かなりショックを受けました。ムツゴロウさんやさかなクンと並び、お茶の間に生き物の素晴しさを伝えてくれる貴重な方でした。僕は最近あまりテレビを見ないので千石先生の動向も知らなかったし、うっかり忘れたりしてたわけですが(←)、でもやっぱり偉大な方には変わらないわけです。
そんな千石先生についていまさらつらつらとネットで情報拾いをしていたら、こんなステキなインタビュー記事が出ていました。

学びの場.com

たとえば、自然観察会で子どもたちは、見つけたのが小さいコクワガタでもものすごく喜びます。今どきのお店には海外から輸入した大きくてかっこいいクワガタも売っていますけれど、子どもたちにとっては、小さくても自然の中で、実際にそこに棲んでいる虫を自分で見つけるほうが意味があるのです。体験を通じての理解は感動を呼び起こします。




チンパンジーでもサルでも、親は子どもにとりたてて何かを教えることはしていません。子どもは親のすることをじっと見ている。それを真似て覚えていくわけです。「お母さんがあの草食べているから、僕も食べてみよう」という感じにね。最初、子どもはその草を全部食べてみる。すると苦い部分があり「ペッ」と吐きだす。で、お母さんをもっとよく見てみると、太い茎は残しているなというふうに、だんだん学んでいくわけです。これが本当に子どもの血肉となる学びの基本姿勢なのかもしれません。


 
押しつけの逆で、親自身が苦手なものだからといって、子どもにも体験させないというのもよくない。以前、上野動物園の爬虫類館に行ったところ、3階の踊り場でアメリカ人の女性が真っ青になってうずくまっていたんです。心配になって声をかけたら、彼女は「大丈夫です。私は小さい頃、テキサスで部屋にガラガラヘビが入ってきて以来、爬虫類はまったくダメなんですが、子どもたちには見せたいと思ってここに来ました」というんです。すごいなあと思いましたよ。親が苦手でも、子どもには教育上見るチャンスを与えてあげたい、ということですから。そういう姿勢は大事だと思います。



うんうん、心から納得ですよ、先生。学ぶ場を与えた上で子供が拒否したのなら諦めますけど、僕はできるだけ娘に生き物とふれあい学ぶ場を与えられるようにしたいと思います。

最後になりますが、千石先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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