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離婚時年金分割ー2 (週末投稿)

2005-08-06 18:50:35 | 離婚時年金分割
 離婚時の財産分与がどの程度なのか、わしが実際に離婚問題に首を突っ込んだことがないのでわかりません。が、
 この資料によると、20年以上で平均728万円ですか?

 そうすると、前は否定的でしたが、思った以上に年金分割の影響は大きい(というか、離婚時に年金分割の話は避けて通れないということになるかもしれません)

 40年会社にお勤めになったご主人の年金は、めちゃくちゃ大雑把に200万円。国民年金が80万円、厚生年金が120万円(年額です)くらい。

 婚姻期間が30年として 半分の分割となると 
 120 × 3/4 × 0.5 = 45万円(年額)

 1年間の年金でみるとそんなにはないようです。
 ところが余命で累計額を考えてみると大違い。
 女性は65歳から平均22年生きます。なので、65歳で離婚したとして45万円をずっと貰うとするならば(加給年金の問題は別として)45×22=990万円。

 てことはもうこの時点で、上の728万円を上回っている上に、「国が年金を支給する」わけですから、安全性と確実性も抜群。圧倒的に有利になります。

 年金は1年だけの支給をみると「大したことはない」のですけど、これを老後ある年齢から一生涯貰うという仮定でみると、想像以上の額になると思います。

 もう1つの例で、夫給与40万円の方で10年で離婚 ものすごくざっぱに言うと、ここの部分で夫の年金は30万円(年額)分くらい増える。離婚のときそれを半分っこすると年額で15万円(現在価格水準)の年金が妻に行きます。(額はあくまでざっぱな額です)
 年金だけみたらなーんだ15万円か。ですけど上のように22年間貰う。そう考えると重みが全然違う。
 15×22=330万円 上の5-10年の離婚の場合の平均額の財産分与分がもらえてしまう。

 段々考えていくと、これは離婚時の財産分与のサブテーマじゃなくて、メインテーマになるかもしれないなあ。 そう思い始めてきました。

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