離婚時年金分割－３ （週末投稿）

人間の欲というのは、本当に底知れません。昨日もいろいろ離婚時年金分割の誤解の面白い話を聞きました。
７０歳くらいの女性が、夫の年金目当てで今になってから結婚して、すぐ離婚したい。なんかそんな話を切りだしたとか。
　
　うーん、すんごい勘違いな気がする。てか、はっきり言って勘違い。
　どうも、夫は会社を退職しているのか、あるいは自営業なのか知りませんが、もう年金受給者の様子。
　だったら、どんなに頑張っても「年金分割」なんかしてもらえないんだけどねえ。
　夫がサラリーマンやっている＆婚姻している時代の年金を分割するんですよ。あんたにゃそんな時代ないでしょ。

　夫が資産家で８０歳妻が４０歳なんて場合はそのままずっと婚姻生活を継続して、「夫死亡時の遺産」や「夫の遺族年金」目当てというのはわかりますが（でもこの場合は介護が大変そうだけど）、７０歳だと年齢が年齢ですから、いくら膨大な遺産がはいる予定であってもあと夫が１０年くらいわずらって死亡したら妻は８０歳。こりゃまずいわなあ。
　それだと、夫の死亡後に手元にたくさん金があっても、もう旅行にもいけない美味しいものも食べられない可能性がある、ちょっと結婚しその後すぐ離婚で濡れ手で泡の年金獲得を考えたんでしょうけど、あさはかすぎ。

　とにかく、微妙な問題ですから「まずは人の気持ちの問題」で次に「遺産や年金の問題ありき」と考えないと、欲に目がくらめば、どうしようもないことになります。

　年金分割を待って、大幅に離婚件数が減っているらしいですけど、
　「我慢して損した、これだけしかもらえないのか」と嘆息する妻がたくさんいそうです。

　さてそろそろ来週あたりから本題にはいります。