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国民年金保険料未納者2532人に強制執行

2005-01-21 13:13:45 | Weblog
 ○ 社会保険庁は20日、国民年金保険料の未納者2532人に対し、財産差し押さえの前提となる最終的な督促状を送った、と発表した。 社保庁では、さらに納付に応じない場合は、早ければ今月中にも財産調査を行い、差し押さえを実施する。

<解説>
 納付率からしたら百万単位の未納者がいるわけですから、「たった」2532人に督促状を送ったということだけですが、未納者対策という意味での効果を狙ったものでしょうか。これから強制執行がどういう風に進展していくのか、見守りたいと思います。

 それより気になったのは、その次で「社保庁は、昨年10月に約3万人に対し、最終催告状を送り強制徴収の手続きに入った。今回督促状の対象となった未納者は、その後の戸別訪問に対しても納付に応じなかったり、一度は納付を約束したものの実行しなかった人。最終催告状を受けて保険料を納付したのは約1万4000人、他に約1万3000人は保険料の免除該当者だったり、戸別訪問などで接触ができなかった」

 説明が不十分でよくわからないのですが、3万人に最後は強制執行しますという旨の督促を出して、1万4000人は自主的に払ったということですね。で、問題なのは残りの1万3000人。
 この人たちは、解説によると、
 「戸別訪問で接触できなかった」
 「保険料免除該当者」
 人たちだそうです。 

 うーん。「保険料免除」の場合はその免除の情報が当然社会保険事務所が把握している(=基礎年金番号で名寄せしている)と思うのに。わからないんだろうか。免除というのは滞納とは全然違うのだから督促をするのは不思議です。
 ひょっとして、保険料の時効期間が2年ですが、今から2年前から1年前までは滞納してしまったけど、直近一年だけ免除で滞納ではないという風に、免除と滞納が混じっている人なのでしょうか。ただ、高額所得者から強制執行すると去年の新聞にはでていたし。あまりにも解説が簡単なので現実がわかりません。

 あと、戸別訪問で接触できなかった人は強制執行の対象外ってのも不思議です。
 偶然徴収担当者が本人と出会えたら、「強制処分」、出会えなかったら「強制処分なし」。確かにいきなり強制執行するのはまずいけど、どうも納得できません。
 確かに「払いますよ」の一言の言質をとっていないという弱いところもあるけど、言質が必要であるならば督促がこようが、「黙秘をしている」人には今後も何もお咎めなしということになるわけで、強制執行の方法にばらつきができて、不公平です。
 

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