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大久保バプテスト教会 聖書の学び

大久保バプテスト教会で祈祷会に配信されるメルマガを掲載しています。
聖書の学びを御一緒に

メルマガ#51 使徒行伝15章22節~35節

2009-05-13 18:14:40 | 聖書
 みことば:「ユダとシラスは、彼らも預言者であったので、多くの言葉をもって兄弟たちに勧めをなし、また力づけた」使徒15:32 岩波訳

 前回、ユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンの主にある交わりが祝福されるようにとヤコブの提案がなされたことを学びました。

ヤコブは、ユダヤ人が神のみ前につねに大切にしていること、

1)偶像に供えた肉は食べない、

2)性的不道徳をさける、

3)絞め殺して血抜きしていない動物の肉は食べない、

4)血を食べない

という4つの禁令を理解してもらい、また避けてもらう教令/お願いをしようと提案しました。


この提案は、ユダヤ人と異邦人の交友を傷つけることなく、異邦人への伝道を守る為の最善の提案でした。

エルサレム教会のクリスチャンたちはこれに賛同、採択し、書簡の形で発布します。

これは「使徒教令」とも言われます。

この書簡をエルサレム教会を代表するバルサバ・ユダとシラスに託し、パウロたちと一緒にアンテオけ教会へ派遣します。

この書簡を受け取った異邦人クリスチャンの兄弟姉妹は安堵し、喜び、エルサレム教会からの勧めを受け入れたと31節にあります。

 書簡の内容をみましょう。まず異邦人クリスチャンたちを兄弟(姉妹)と呼びます。

私たちは、主イエス様によって神の子とされ、神の家族となさせていただきました。

人種とか血筋は関係ないのです。主イエス様の十字架の血潮によって神の家族の一員とされています。

神様の愛は血筋よりも強いのです。

 異邦人クリスチャンたちに「割礼」を強要し、彼らの心を騒がし乱した人たちのことを「わたしたち使徒たちの指示もない」人たちと使徒たちが呼びます。

「乱した」というギリシャ語は「略奪する/横領する」、「破壊する」という意味があります。

私たちも教会を破壊したり、大切なものを教会から略奪しようとする者を警戒し、お互いの信仰と心が守られる様に祈りましょう。

 エルサレム教会の使徒たちは使徒パウロとバルナバのことを「主イエス・キリストのために命を投げ出した」兄弟たちと呼びます。

イエス様は私たちを救う為に命を投げ出してくださいました。私たちは小さな者ですが、それでも献身してゆけるように祈り、主の導きを祈りましょう。

 28節に「聖霊と私たちとは」とあります。

自分たちが決議したことは聖霊の力と導きによってである、

つまり神様の力が与えられてできたことと証しします。

聖霊が大久保教会を守り導いてくださるように心を尽くして祈りましょう。

 エルサレム教会から派遣されたユダとシラスはただエルサレム教会と使徒の意向を伝えただけでなく、多くの言葉を持って異邦人クリスチャンたちを励まし、力づけたとあります。

教会の交わりも同じです。主イエス様にあって、互いに寄り添い、言葉を交わし、励まし合い、祈り合い、力づけることなのです。

 エルサレム教会での使徒会議から2つのことが学べます。

一つは、聖霊なる神様が異邦人伝道を導いておられるとエルサレム教会と使徒たちが信じて受け入れていること。

神様のお導きにオープンであるということです。

主なる神様のお導きを求め、聖霊の導きに従うクリスチャンの群れには一致があるということです。

主の御言葉に聞き従い、聖霊のお導きに心を開く教会に一致と成長と伝道の収穫があるのです。

 もう一つは、エルサレム教会の使徒とリーダーたちにも世界伝道へのスピリットがあったということです。

律法と割礼を重んじ、伝統と言い伝えに固執し、異邦人にも強要するような頑さがあったら、キリストの福音は前進しなかったでしょう。

聖霊の励ましと導きと力によって彼らの心が柔らかく、また広くされ、異邦人を受け入れたことによって全世界へと神様の愛が、キリストの福音が広まったのです。

私たちも聖霊という神の働きと力を祈り、聖霊の力強い導きに信仰をもって従いましょう。

大久保教会と私たちの成長は、聖霊の力が注がれる時にあるのです。

 週の後半も主が共にいて一人ひとりを守り導いて下さいますようにお祈り致します。

 主に在りて 大久保教会 牧師 河野信一郎