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大久保バプテスト教会 聖書の学び

大久保バプテスト教会で祈祷会に配信されるメルマガを掲載しています。
聖書の学びを御一緒に

メルマガ#52  使徒行伝15章36節~40節

2009-05-20 18:15:00 | 聖書
 みことば:「パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みに委ねられて出発し、シリアとキリキアをめぐりながら、教会を力づけた。」使徒15:40 岩波訳


 今夜と明朝の祈祷会は、使徒行伝15章36節~40節を学びます。

ここは、使徒パウロたちの第二回目の伝道旅行の序章部分になります。

今回の伝道旅行の目的は、第一回目の伝道旅行で訪れた町々を再訪し、力づけることでした。

パウロの提案にバルナバも賛成したのですが、同行するスタッフの人選でトラブル発生!

 パウロとバルナバは、これまでのパートナーシップを解消し、それぞれの道を行くことになりました。

そもそもの原因は、第一回目の伝道旅行の途中のパンフリアで離脱したマルコと呼ばれるヨハネを再度同伴させようというバルナバの提案にパウロが異論を唱えたからです。

一回離脱し、「働きを共にしなかった者」は信用できない、使い物にならないとでも考えたのでしょうか。

理由は明記されていませんが、激論が起こり、バルナバはマルコ・ヨハネを連れて、パウロはシラスを連れて行くことになりました。

パウロとバルナバのコンビ解消の原因は、バルナバの従弟マルコ・ヨハネを同行させるか否かだけでなかったようです。

興味のある方は、ガラテヤ2:11から13を読んでください。

 私たちは、このコンビ解消を非常に残念なことと捉えやすいです。

伝道の力の減少、伝道旅行にマイナスになったのではと思いやすいですね。

しかし、これも神様の御手の中で起こった出来事です。決してマイナスにならないのです。

 伝道にプラスになったことを今回の出来事から学びましょう。

1)伝道隊が一つから二つになった(パウロのグループとバルナバのグループ)、

2)働き人が二人から四人になった(マルコ・ヨハネとシラスの加入)、

3)パウロが回れなかった町をバルナバが回った(クプロ)。

そして、それぞれの場所でクリスチャンたちが励まされ、力づけられた。

つまり、神様がパウロとバルナバにお与えになった目的は果たされたのです。

そしてこれからも果たされ続けるのです。

 バプテストは、セパレティスト(分離する者たち)とからかわれ半分、皮肉半分によく言われます。

互いの意見を持ち合い、時に激論になることもあります。

その結果、分離してきました。

私たちは、「激論」とか「分離」と聞くとマイナスのイメージを持ってしまいます。

しかし、私たちのイメージではなく、神様の御旨、ご計画を第一にしてゆきましょう。

教会のイメージを良くするために神様の御旨が蔑ろにされては本末転倒です。

神様が大久保教会を新宿の地に建てられているその目的を知り、神様のご意志を優先し、キリストのからだなる教会を建て上げて行く業に参与して行きましょう。

 週の後半も主が共にいて一人ひとりを守り導いて下さいますようにお祈り致します。


 主に在りて 大久保教会 牧師 河野信一郎