START TO 2012 「ともに走ろう！Challenge 10K」

昨日、味の素スタジアムで開催されたイベント、『START TO 2012 「ともに走ろう！Challenge 10k」』に参加してきた。
このイベントは東京マラソン財団が主催するオフィシャルイベントで、東京マラソンを盛り上げていくためのファンイベント的なものだ。
走る距離は10Kmとちょっと控えめ。
10Kmという距離はフルマラソンやハーフを走る自信がないという人でもなんとかなるかも？という距離だ。
こういったイベントをきっかけにマラソン人口の底上げをしていこうという趣旨もあるのだろう。
一方、すでにいろいろなマラソン大会に参加しているランナーからすると、普段の練習でこれくらいは走っているから、中途半端な感じがするかも知れない。

そこでこの大会ではそういったランナーが喜ぶ参加者特典を準備していた。
そう、1時間30分以内でゴールした人の中から、抽選で 5名に東京マラソン2012に参加出来る権利を与えるというものだ。
ご招待ではないので参加費は負担することになるが、募集より前に競争率の高いこの大会への参加権利を掴めるというのは非常に魅力的だ。

本大会の参加者募集は5月23日から6月5日まで行われた。
マラソン人口の増加に伴い、昨今のマラソン大会の募集は半年から数ヶ月前から行われることが多い。
だから今回のような直前で短期間も募集は珍しい。
しかも参加費は4800円とちょっと高めの設定だ。
とはいえ、地元で実施するランニングイベントなので、参加することにした。

事務局は参加者6000人をもくろんでいたようだが、結果的には当日のゼッケンナンバーは2092までだった。
あら、やっぱり・・・。まあ、当然かな？というのが素直な感想だ。

心配された天気だが、雨にはならず曇りだった。
天気予報によると午後3時ごろからは雨になるようだが、その頃には大会も終わっているので問題ない。
ランナーにとっては晴れるよりは曇りで暑くない方が走りやすいので喜ぶべきだろう。

味スタまでは徒歩で向かったが、参加ランナーらしき人はそう多くは見かけなかった。
受付でゼッケン、計測用ICチップ、参加賞を受け取った。
参加費が高めなのでちょっと期待した参加賞だったが、薄いタオルハンカチだった。
通常マラソン大会の参加賞はTシャツとか、スポーツタオルが多いんだけど・・・。

スタンドに入る入口近くでは東日本応援朝市が開かれていた。
規模的には決して大きくはないが、新鮮な野菜や特産品が並ぶ。
お土産として、りんごやトマト、ずんだ大福などを買った。
一緒に走るランニングクラブの方々と合流し、スタジアム内に入った。

FC東京の試合の時と違って、使用するスタンドはほんの一部のみだった。
フィールド内ではワォーミングアップをする人がまばらにいる。
考えてみれば、5万人収容できる味スタを2000名ちょっとで利用するのだから参加費も高くなるわけだ。
ある意味、とっても贅沢な話だ。

スタンドに荷物を置いて、フィールドに下りていった。
真ん中の天然芝フィールドは立ち入り禁止だが、人工芝エリアでは利用可能だ。
いつもスタンドから観ている味スタのフィールドを走れるなんて貴重な体験だ。
フィールドからスタンドを見るとこんな感じになる。

フィールドにはステージが設けられ、女性アーティストによるミニライブも開催された。
ランナーはストレッチをしたり、軽く走ったり、ライブを観たりして出走時間を待っていた。

さて、今回のコースはこんな感じだ。


コースマップ



味の素スタジアムから武蔵野の森公園への往復を２周走るコースだ。
公道は一切使わず、味スタの周りと調布飛行場と野球場・サッカー場の間を通る歩道を使っている。
アップダウンはほとんどない。
地元なので、味スタから武蔵野の森公園にかけては走ることも多いが、こんな歩道があったのは知らなかった。

出走は2100名程の参加者を4回に分けるウェーブ・スタート形式だ。
自分は11時45分にスタートする第4ウェーブが割り当てられていた。

ストレッチをしていたら、第1ウェーブで出走したトップのランナーがゴールした。
ブラスバンドの演奏がゴールを演出している。
その後、続々とランナーが帰ってきた。

そのうち第4ウェーブの出走時間が近づいてきた。
第4ウェーブは他のウェーブより100名弱ぐらい多いグループだ。
スタジアム内のフィールドの一角で集合したが、スタート地点はスタジアムの外だ。
集合後、スタート地点に移動し、号砲を待つ。
11:45分に予定通り号砲が鳴り、いっせいにスタートした。

コースは公園内の歩道などを主に使っているのでちょっと狭い。
特にスタート直後からしばらくは団子状態が続き走りづらかった。
武蔵野の森公園内に入ったあたりから、やっと走りやすくなってきた。
Fun Runと言っても距離が長くはないので、いつもよりはペースが速い。
10Kmだと最近は1時間4～5分で走ることが多いので、今日は1時間以内でのゴールを目標とした。

給水は2箇所に設置されているため、2周すると4回給水できる。
通常のマラソン大会だとだいたい5Km毎ぐらいに給水所が設けられる。
冬のマラソン大会と比べると、汗をかく量が多いのでありがたい。

あっというまに１周目をクリアし、2周目も終わりに近づいても足が重くなることもない。
だからスタジアム内に戻ってきてゴール地点までは、ラストスパートでダッシュをすることが出来た。
こんなに全速力で走ったのも久しぶりだ。

そしてついにゴール。

他の大会ではゴール後は余力が無くてふらふらとするだが、今回は全く問題無し。
ゴール後ICチップを返却し、記録証を受け取る。
目標の1時間内をクリアし、55分ちょっとでゴールすることが出来た。
良かった、良かった。
その後、よく冷えたアミノバリュー、ノンアルコールビールのKIRIN　FREEとおにぎりを１つずつもらった。

スタンドに戻り、おにぎりを食べながらFREEを飲んだ。
マラソン大会後の打ち上げで飲むビールは格別だが、ノンアルコールとは言え、完走後ビールをもらったのは初めて。
正直、生ビールには敵わないが、よく冷えていた分おいしくいただけた。
マラソン大会にノンアルコールビールの組み合わせはアリだね！

最後に参加者がステージ前に集まり、2012年の東京マラソンの参加資格の抽選となったが、残念ながらカスリもしなかった。
この特典はうれしいが、5名は少なすぎるなぁ。
もっと増やしてもいいんじゃない？　東京マラソン財団さん！！
また今年も10倍ほどの倍率に、運を天に任せるしかなさそうだ。

この大会、のんびりとした大会なので、それなりに楽しめた。
でも、来年も必ず参加したいかというとそうでもない。
まあスタジアムまで自宅から歩いていけるというのはいいんだけど。
来年のことは来年考えましょ。

5月の武相マラソンを走った時に今シーズンを締めくくる大会だと考えていたが、結局、本大会にも急遽参戦となった。
まあ、これはタイトル通り2012年シーズンのキックオフ・ランと位置づけることにしよう。
今年こそは東京マラソン、走りたいなぁ・・・。


START TO 2012 「ともに走ろう！Challenge 10k」開催要項