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Xscape / MICHAEL JACKSON (エスケイプ / マイケル・ジャクソン )

2014-06-01 23:44:02 | Music
POP/R&B

偉大なるキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンが亡くなってから早くも五年が経とうとしている。
そんな中、彼の未発表の音源を元にしたニューアルバム『Xscape(エスケイプ)』が5月21日にリリースされた。
彼の没後発表されたアルバムは『MICHAEL』に続いて2枚目となる。

この事実だけを聴くとマイケルの熱狂的なファン以外はまたマイケルで金儲けをしようとしているのか?などと思うかも知れない。
実際、自分もそう思った一人だ。
しかし、作品を聴いてみてそれは間違っていたと気付いた。
未発表と言ってもボーナストラックみたいな曲ばかりでは無く、素晴らしい曲ばかりだ。
まるでマイケルが自ら生前作成したアルバムのような素晴らしい作品となっている。

スタンダードエディションにはマイケルの未発表音源を彼にゆかりのあるプロデューサー達がコンテンポライズした8曲が含まれている。
デラックスエディションにはこれらに加えて、それらのオリジナル音源も収録されている。
ファンであれば原曲も聴きたいだろうし、それがどのようにコンテンポライズされたか比べて聴くことが出来るのだ。
またファーストシングルとなる「ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド」のジャスティン・ティンバーレイクとのデュエットバージョンも加えられている。
つまりこのエディションでは、この曲のオリジナル、マイケルのみのコンテポライズ版とジャスティンとのデュエット版の3つのバージョンが収録されていることになる。
さらに付属の DVD にはプロデューサー陣へのインタビューが収録されていて大変興味深い。
だから今回は迷わずデラックスエディションをオーダーした。

今回、デラックスエディションに収録されている曲は以下の通り。

1. ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド
2. シカゴ
3. ラヴィング・ユー
4. ア・プレイス・ウィズ・ノー・ネーム
5. スレイヴ・トゥ・ザ・リズム
6. ドゥ・ユー・ノウ・ホェア・ユア・チルドレン・アー
7. ブルー・ギャングスタ
8. エスケイプ
9. ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド(オリジナルバージョン)
10. シカゴ(オリジナルバージョン)
11. ラヴィング・ユー(オリジナルバージョン)
12. ア・プレイス・ウィズ・ノー・ネーム(オリジナルバージョン)
13. スレイヴ・トゥ・ザ・リズム(オリジナルバージョン)
14. ドゥ・ユー・ノウ・ホェア・ユア・チルドレン・アー(オリジナルバージョン)
15. ブルー・ギャングスタ(オリジナルバージョン)
16. エスケイプ(オリジナルバージョン)
17. ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド feat. ジャスティン・ティンバーレイク


先程触れたファーストシングルとなった「ラヴ・ネヴァー・フェルト・ソー・グッド」はポール・アンカとマイケルの共作だ。
ポール・アンカとの共作は「This is it」に続く2作目となる。
ちなみにピアノはポール・アンカ自身が弾いている。
ジョン・マクレーンがコンテポライズしたこの曲は、今再び流行しているディスコ調でアレンジされている。
オリジナルの録音は『スリラー』をリリースした後の1983年とのことだ。
ティンバランドがプロデュースした Feat. ジャスティン・ティンバーレイク版の方は更にディスコ・ソウル色が強い。
『オフ・ザ・ウォール』に収録されていた「今夜はドント・ストップ」を彷彿とさせる軽快なナンバーだ。
ジョン・マクレーンバージョンもいいが、個人的にはティンバランドバージョンの方がお気に入りだ。
以下はそのティンバランドによるジャスティンとのデュエット版の MV だ。


Michael Jackson, Justin Timberlake - Love Never Felt So Good



他にも「ラヴィング・ユー」も懐かしい感じがするミディアムテンポのラヴ・ソングだ。
この曲もティンバランドのプロデュースで、現代風な要素も加えられていてなかなかいい。

そして後期のマイケルらしい曲で気に入っているのが「スレイヴ・トゥ・ザ・リズム」。
マイケルが生きていたら、こんな感じのアレンジを好んでリリースしたんじゃないかと思う。
そしてこの曲には亡くなったはずのマイケル自身がステージでパフォーマンスする驚愕のミュージックビデオがある。
これは5/18にラスベガスで行われたビルボード・ミュージック・アワードのステージの模様で、ホログラムのマイケルがパフォーマンスするものだ。
まずは以下の映像を観て欲しい。


Michael Jackson - Slave To The Rhythm(+ 再生リスト)



ホログラムというと映画『スターウォーズ』に印象的なシーンがあった。
R2-D2が助けを求めるレイア姫の映像を映し出すのに使ったのがホログラムだった。
あのホログラムはノイズが混じった短い映像だったが、このマイケルのホログラムはどうだ!?
絵画に描かれたマイケルが動き出し、ステージで歌いながらダンスも披露する。
しかもムーンウォークまで見せるというファンも喜ぶ演出付きだ。
曲の終わりではまた絵画に戻って静止するというあたりもニクい!
現在のホログラム技術もここまで来たのかとただただ驚くしかない。
曲もマイケルらしいエッジの効いたクールが楽曲だ。
これを何も知らされずにライブでみたら、驚きと感動で鳥肌がしばらく収まらないだろう。

収録されている他の曲もクオリティが高い曲ばかりだし、マイケルの偉大さを再認識するのに相応しい曲ばかりだ。
やっぱりマイケル・ジャクソンってとても凄い人で、キング・オブ・ポップの称号が相応しい存在だ。
残念ながら未だ彼を越えるアーティストはまだ音楽シーンに現れていない。
本作はそんな事をあらためて実感出来るような素晴らしい作品だ。
King of POP, Forever !



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