念願の東京マラソンに初参加してきました!
東京マラソンは市民ランナーなら誰もが一度は走ってみたいと思う大会。
今年で6回目となる今大会の参加者は、なんと約36000人!
毎年応募はしているものの、なかなか当選しない。
今年の倍率は9.6倍という相変わらずの高倍率
しかし、今年は、なんと当選したのだ!
毎年、自分がマラソン大会のメインイベントと位置づけているのは青梅マラソン。
東京マラソンはその翌週開催だ。
しかし腹は決まっていた。
そう、思い切って青梅マラソンと東京マラソンの両方に参加することにしたのだ!
青梅マラソンはアップダウンがある30キロのレース、東京マラソンはフルマラソンでエントリー。
つまり両方に参加すると 8日間で72.195キロを走ることになる。
何度もマラソン大会の経験がある自分にとっても、これはかなりハードルが高い。
だからこそ、今年はこの2つの大会を走り切る体力作りを目指してきた。
すでに先週、青梅マラソンを完走している。
特に筋肉痛を引きずるわけでもなく、いいコンディションで東京マラソンを迎えることが出来た。
ハーフや青梅(30キロ)には何度も参加してきたが、実はフルマラソンの大会に参加するのは初めて。
過去に2度フルマラソンに申し込みしたが、不幸にも2回とも大会自体が開催中止となってしまったのだ。
つまり30キロ以上は未知の領域となる。
とはいえ先週の青梅もそこそこ満足の行く走りが出来たので、今回、完走の自信はある。
だから、ただ完走するのではなく、楽しみながら、走りきるのを目標とした。
さて、初のフルマラソン挑戦はどうなるのだろうか?
フルマラソンの部のスタート時間は 9時10分。
朝 7時30分頃には西新宿都庁前に着くことを目指して家を出た。
京王線の車両内では東京マラソン参加ランナーを多く見かけた。
東京マラソンでは参加者が極端に多いので、選手の当日受付はしていない。
開催直前の木曜日から土曜日に、ゴール地点となる東京ビッグサイトで受付を行っている。
その時にゼッケンやシューズに着ける IC チップを受け取る。
つまり多くのランナーがすでにシューズにチップをつけて会場を目指しているのだ。
だから、あああの人もこの人も東京マラソンを走るのか!なんてわかるのだ。
そんな人の中で、笹塚駅で都営新宿線に乗り換える人が結構多かった。
この人達は新宿南口から都庁を目指す人たちだろう。
自分はそのまま京王線で新宿駅まで行き、新宿西口から都庁を目指した。
都庁・高層ビル街に向かう新宿西口の通路にはリュックやスポーツバックを抱えたランナーたちで大混雑。
平日はスーツ姿のサラリーマン・OLで混雑する通路なので、ちょっと異様な感じがした。
都庁前に到着すると、そこから先は参加ランナーのエリアとなっていて、ゼッケンを提示して入場するようになっていた。
東京ビッグサイトでの選手受付時に、手荷物を預ける時に使う大きくて丈夫なビニール袋を受け取っている。
この袋にゼッケン番号が印刷されたシールを貼り、自分の荷物を入れてトラックに預ける。
選手エリアに入る前に手荷物はこの袋に入れておくようにというアナウンスが連呼されていた。
ゼッケンや袋に貼るシールには荷物を預けるトラック番号が記載されていて、その番号のトラックまで自分で運ぶ。
だからリュックだけでなく、上着等もここで脱いで袋に入れる必要がある。
うーん、結構寒いんだけど、ここで脱がなきゃいけないのか・・・。
選手エリアに入り、荷物を預けるトラックを探した。
トラックが並んでいるエリアに仮設トイレも並んでいて、お陰でこのあたりは大混雑。
やっと自分のトラックを見つけて、無事預入完了。
その後、大混雑しているトイレに行こうかなと思っていたら、スタートブロックへの誘導のアナウンスがあった。
すでにスタートブロックにはたくさんの方がスタンバイしていて、遅くなると移動できなくなる可能性があるとのこと。
仕方がないので、トイレは諦めて、スタートブロックを目指した。
自分はJブロックで、最後方のブロックだ。
Jブロックにつくと確かにすでに多くの方がスタンバイしていた。
ストレッチをした後に、スタートブロックに並んだ。
頭上ではTV中継用のヘリコプターが飛んでいる。
たいして体を動かした訳ではないので、待ってる間はとても寒い。
この状態で号砲まで30分ぐらい待つことになった。
そして、ついにスタートの時間になった。
号砲と同時に花火の音がして、歓声が沸きあがった。
「いよいよ始まったぞ!」
しかし、列が動かない・・・。
結局、2分半後くらい経ってやっと動き始めた。
しばらくは歩く速度くらいで進んでいく。
やがてスタートゲートに近づくと J-WAVE でお馴染みの DJ TARO の声が聞こえてきた。
彼がランナーを応援しつつ、コースに関するインフォメーションを紹介していた。
スタート地点では号砲直後に空中を舞い散ったと思われる花吹雪が、地面を埋め尽くしていた。
うーん、この花吹雪の中を走りたかったなぁ。残念!
結局、スタートゲートを通過出来たのは、号砲後15分程経過した後だった。
東京マラソン2012 公式サイトより転載
東京マラソン2012 公式サイトより転載
しかし、スタートゲートを通過後は、スムーズに流れるようになった。
参加人数は多いが4車線はあった?ので、割と走りやすい。
都庁を出てから、ゆるやかな下りとなる靖国通りを飯田橋を目指して走っていく。
体がすっかり冷え切ってしまっているので、このあたりはウォーミングアップを兼ねて走る。
両サイドの沿道から応援をしてくれる方々の「ガンバレー!」という声がこだまのように響いている。
思わずキョロキョロ周りを見回す挙動不審なランナーになってしまった。
5キロを通過してやっと体が温まってきたと思ったら、尿意を催してきた。
スタート前にトイレに行けなかったので仕方ない。
長い道のりなので、早めに寄っていった方が混まないだろうと思い、1回目のトイレに立ち寄った。
飯田橋手前のビルのトイレがランナーに提供されていて、そこを利用させてもらった。
すごく混んでいたわけではなかったが、それでも6~7分程度のタイムロスにはなっただろうか?
その後、すっきりした気分でランニング再開。
飯田橋を右折して、西神田を過ぎ竹橋を通過すると皇居に突き当たる。
そこで左折して皇居のお堀沿いをしばらく走る。
やがて10キロの部のフィニッシュとなる日比谷公園が見えてくる。
ここまで来たら、またもや尿意を催してきた。
あれっ、さっきトイレに寄ったばかりなのに早過ぎだろう!?
しかし、我慢し続けるのもつらいので、日比谷公園に設置されたトイレに寄った。
ところが、ここでは長い行列が出来ていた・・・。
結局、終わるまでに15分くらいはかかっただろうか。
またもや、大幅なタイムロスになってしまった・・・。
まあ、タイムのことはあまり気にせず、東京マラソンを楽しもう!
気を取り直して、ランニング再開。
ここからは日比谷通りを進み、芝公園や増上寺、東京タワーを右手に走っていく。
このあたりも沿道は応援してくれる方々で埋め尽くされていて、人が途切れることがない。
歩道に近い側を走り、笑顔でハイタッチし、ありがとう!と応えていく。
その後、第一京浜に入り品川で折り返し、また日比谷を目指す。
このあたりはほぼ真っ直ぐにひたすら走るのだが、ちょっと長く感じた。
「日比谷はまだか!?」
ようやく日比谷を過ぎたあたりで中間地点となった。
ハーフマラソンだったら、ここでゴールだ。
「あと半分か。まだまだいけるぞ!」
この後は数寄屋橋を過ぎ、銀座四丁目の交差点を左折するといよいよ銀座だ。
流石にこのあたりはショッピングに来ている人も多く、一番ギャラリーが多い場所だ。
見ず知らずのランナーにガンバレー!と声をかけてくれる。
そしてここ銀座では給水だけでなく、給食が提供された。
エネルギーを消耗した体にはここで提供されるバナナ、パン、レーズンなどが体に染みる。
「うまい!こんなにチョコパンがうまいとは!?」
給水が無くなったテーブルでは、ボランティアの方々がランナーの応援に回っている。
こういった方々にお礼をいいながら、流れるように連続ハイタッチをした。
しかし、この大会をサポートしてくれるボランティアの数の多さにあらためて驚く。
事務局が発表した数字では参加ボランティアの数は10726人!(うち都立高校生1453人)。
参加ランナーがこうして気持ち良く走れるのはこういった方々のおかげなのだ。
「ボランティアの皆さん、ありがとう!」
そのまま走り続け、京橋を抜けると正面に日本橋が見えてきた。
東野圭吾の『麒麟の翼』で一躍有名になった麒麟像がある。
ここを通れるのか!と思ったら、手前で右折。
その後、茅場町一丁目の交差点を左折し、新大橋通りを走り続けると右手に水天宮が見えてくる。
そのまま走り続け、浜町中ノ橋交差点で左折し、しばらくいくと25キロ地点となる。
「やっと25キロか・・・。」
さすがに足は重くなってきている。
給水、給食ともにきっちり取っているので、脱水やエネルギー切れの心配は無いだろう。
本大会の給水ポイントは全部で15箇所で、約2.5キロ毎に設置されている。
ハーフマラソンとかではだいたい5キロ毎に給水なので、必要充分な給水が可能だ。
スポーツドリンクを入れたボトルをつけて走ったが、まったく不要だった。
しかし、今日ほどたくさんのアミノバリューを飲んだ日はなかっただろう。
東日本橋、浅草橋、蔵前を通過すると2つ目の折り返し地点となる浅草だ!
このあたりが28キロ地点となる。
観光スポットの雷門を正面に右折すると正面にアサヒビールの本社の金色のシンボルが見える。
その左横にあるのは東京スカイツリー!だ。
まさに東京の名所巡りだなぁ。
一瞬目を奪われ、疲れていることも忘れることが出来た。
このあたりも地元下町の方々や観光者が溢れていて、熱心に応援してくれている。
手を振りながら、ハイタッチをしながら、笑顔でお礼を言いながら走り続ける。
「みんな、ありがとう!」
スカイツリーを正面に吾妻橋手前を右折し、再び銀座を目指す。
しかし、このあたりになると歩き出す人が目立ってきた。
沿道の人に励まされたり、道路脇で足を伸ばしたり、ポンポン叩いたり。
自分はまだまだ行けそうだ。
ペースもそう目立って落ちてはいない。
そしてやっと再び華やかな銀座に辿り着く。
ここでも手を振りながら、ハイタッチをしながら進んでいく。
沿道の方々、ボランティアの方々の応援にランナー達が笑顔で応え、手を大きく振る。
東京マラソンというイベントを通じて、一体感を感じる瞬間でもあった。
大会のキャッチコピーの通り、まさしく「東京がひとつになる日」って感じだ。
銀座を抜け、築地四丁目交差点で左折。
このあたりが35キロ地点だが、まだ7キロは残っている。
青梅マラソン30キロを経験しているが、このあたりは完全に未知の領域だ。
自分の足にどんな変化が現れるのか、予想がつかない。
やがて沿道の人々から「春日ぁー、春日ぁー、ガンバレ!」という声をよく聞くようになった。
まわりをキョロキョロすると、ピンクのモジモジくんスーツを着たオードリーの春日を発見!
どうも番組の企画でマラソンに挑戦をしていたらしい。
そのほかにも所々でオフィシャルと書かれたビブスを着てカメラを持っている人と一緒に走っているランナーを見かけた。
ああ、やっぱり有名人だったのか。
しかし、こんな至近距離で接近遭遇出来るのも東京マラソンならでは、かも知れない。
さて、入船橋を右折し、そのまま進むと佃大橋が見えてくる。
いよいよ終盤のベイエリア突入だ!
佃大橋は東京マラソンのコース中、最も長い上り坂らしい。
疲れもピークになっているのか、ここではかなりの人が歩いている。
ただ自分はまだまだ行けそうな感じで、走り続けてこの橋をパスし、もんじゃの町、月島に入った。
実はこのあたりで息子が応援すると言ってくれていたので、注意しながら走ったが結局発見出来ず。
長い時間待っていてくれただろうに、申し訳ない・・・。
後ろ髪を引かれつつ、春海橋を渡った。
いよいよ豊洲に突入した。
このあたりは橋が多く、アップダウンが続く。
再開発されたベイエリアのため、商業施設やタワーマンション等も多く、ギャラリーも多いエリアだ。
地下鉄豊洲駅前をパスし、最後の上り坂となる東雲橋に向かった。
ここにくるとほぼ全員が歩いているような感じだ。
そこをよけるようにして走り続けた。
あと3~4キロだ。がんばれ、俺!
38キロ地点あたりで会社の若手が応援してくれると聞いていたので、ふたたびペースを落としてキョロキョロしながら走った。
やがて自分の名前をを呼ぶ声が聞こえ、立ち止まって振り返った。
そこには一緒に仕事をしている見慣れた顔が手を振ってくれていた。
コースをちょっと戻り、彼と彼女にお礼をいい、記念に写真を撮ってもらった。
その後握手をして、ランニング再開。
東雲一丁目交差点を右折するとやっと40キロ地点だ。
あとは有明を通過して、ゴールの東京ビックサイトを目指すのみ。
このあたりで目の前をウェディングドレス?!で走る女性を発見。
仮装して走っている人は多いが、一際目立っている。
よくみるとタキシードを着た男性も一緒にいる。
みんなからおめでとう!と祝福されながら走っていた。
うーん、最高に幸せな瞬間なんだろうなぁ。末永くお幸せに・・・。
そしていよいよビックサイトが見えてきた!
スタート地点で聞いた DJ TARO の声が再び聞こえてきた。
最後にダッシュできるぐらいの余力は残っている。
ゴールゲートを目指して最後の力を振り絞り走り、両手を挙げてゴールを通過した。
「やったぁ、やったぞ! 初のフルマラソン、完走だ!!」
歓喜の瞬間だ。
まわりの皆さんも達成感でいい笑顔だ。
きっと自分もそんな顔をしているのだろう。
時計のストップウォッチとiPhoneのNIKE PLUSを止めた。
グロスタイムで 5時間34分、ネットタイムで 5時間19分だった。
どうもお疲れ様!
気がつくと足が棒のようになっていた。
足の筋肉が硬くなっていて、屈伸するにも時間がかかる。
ゆっくりと何回か屈伸運動をし、疲れた足の筋肉を揉みほぐす。
ここで記念に写真を撮ってもらい、Facebookで完走を報告した。
するとたくさんの友人から激励のメッセージが入っていた。
うれしいなぁ。みんな、ありがとう!
ゴールの余韻に浸っていたら、とても寒くなってきた。
汗が引き、気がつくと体は震えきっている。
「さて、それでは着替えるか」とゲートの先を進む。
ここでは完走の証となる、Finisherと書かれたタオルをボランティアが肩にかけ、記念のメダルを首にかけてくれた。
このメダル、ずしりと重い本格的なメダルだった。
それからバナナ、みかん、「東京水」、SOY JOY、エアーサロンパスの試供品ももらった。
その後、スタート地点の新宿西口で預けた荷物を受け取る場所に向かった。
すぐに自分の番号は見つかり、数名後ろで受け取りを待っていた。
自分の番となりゼッケン番号を言った瞬間、荷物を渡された。速っ!
疲れたランナーを待たせない無いようなボランティアの方々の配慮に頭が下がる。
心からありがとうと感謝の言葉を伝えた。
その後、更衣スペースで着替え、もらったエアーサロンパスを足に吹きかけ、帰宅の準備完了。
誘導に従って、出口に向かってしばらく歩いた。
ぐるっと回って気がつくと先程の更衣スペースと区切ったパーティション横を通ることに気がついた。
やっと外に出ると正面ではなく、海上バスが出る裏側に誘導され、りんかい線国際展示場駅まで寒いなか余分に歩くことになった。
ランナーはみな疲れているのに、なぜこういうことになるのか?
ちょっとがっかりだ。
本当に体力を使い切った人にはかなり酷だと思う。
最短距離で最寄駅に向かえるような配慮が欲しかったな。
さて、最後の最後で、ちょっと味噌が付いたが、東京マラソンはとても楽しかった。
青梅マラソンと2週連続の大会参加となったが、どうやら乗り切るだけの体力はついていたようだ。
初挑戦のフルマラソンでも最後まで走り続けることが出来たし満足のいく内容だった。
今回、タイム的には目標の5時間切りは出来なかったが、5時間切れそうな感触は得られた。
まあ、時間切りへの挑戦はまた今度まで預けておこう。
最後に沿道で応援してくれた方々、 Facebook やメールで応援してくれた友人たち、ボランティアとして大会を支えてくれたすべての皆さんに感謝を伝えたい。
お蔭様でとても楽しく東京マラソンを完走することが出来ました。
どうもありがとうございました!!
出来れば来年も走りたいぞ! 東京マラソン!
私は大会自体が初めて。初参加でフルマラソン。 ゴールの感動もだけど、ボランティアの方々や沿道の方々の声援が私の感動。マラソンは1人で走るもの、自分との勝負とか思ってたけど…。けしてそんな事ないって思いました。声援、支援を受ける度に自分を奮い立たせる事ができて、特に35キロ過ぎの極限状態の時の声援支援は泣きそうになるくらい。『1人じゃない!』って思いました。
来年も走りたいけど、抽選外れたら、ボランティアとい形でこの貴重な経験できた事に恩返ししたいと思ってます。
コメントありがとうございます。
同じJブロックからスタートと言うだけで同志のような感じがします。(^_^)
さて、実は私も同じことを考えていました。来年、抽選から漏れたらボランティアに応募しようかと。
何がしかの形でまた参加したいし、ボランティアの方々のサポートがありがたかったからです。
来年が楽しみですね!