ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

スーパー14第10週 クルセイダーズ戦とチーフス戦

2006-04-17 | スーパー14
ニュージーランドは今日までイースター・ホリデーの4連休でした。
「だからナニ?」ということはありません。スーパー14の試合は通常通り、サクサク進められました。ブルース対フォース戦以降、テレビ観戦した試合をサラッと振り返ってみます。

クルセイダーズ対チーターズ戦■53:17
「クルセイダーズが50点取るのは間違いないだろう」と思っていたら、本当に間違いありませんでした(笑)アーロン・メイジャーなど主力選手を数人休ませ、多少戦力を落としてきたものの、そこはさすがにクルセイダーズ、戦力に遜色ないのは立派です。

意外だったのは、最初から果敢な攻めできたこと。
このチームはいつも前半で様子見、後半でジリジリっ~と追い上げ、まったく疲れもミスもないまま、気がつくと大差で勝っているという、不気味にして底力のほどを見せ付けるチームなのですが、今回は前半からガンガンきました。これはチーターズ側も「見誤った」と認めるところで、後半戦に焦点を合わせてきた彼らは大いに外されました。
クルセイダーズは余裕で全勝を守って1位、チーターズは10位。

個人的には5番ブラッド・ミカが良かったです。
彼はNPCの所属はオークランドですが、スーパー14はドラフトでクルセイダーズに行っています。しかし、誇り高き赤ジャージを着るとなると、走って走って走って、さらに走らないといけないので、本当にどんどんプレーが洗練されていく感じです。オークランドの青白の段柄ジャージ(そうでなくても太って見える横縞!)でモサモサぁ~と走ったり、ラインアウトで重そぉ~にリフティングされたりしていたのとは雲泥の差。
一回り大きくなって、じゃなかった、一回りほっそりして帰って来てね♪

チーフス対ストーマーズ戦■30:20
「これはチーフスで決まりでしょう!いくら緊張感が80分持たないチームでも・・・」
と思っていましたが、前半は14:7でストーマーズのリード。新聞に「ブルドーザー」「破壊マシーン」と好き放題に褒められている(これでも´▽`?)シオネ・ラウアキが珍し~くケガで休場しているのも、ちょぉぉっとばかり心細いか?

まとまりがない割には、それを補うほどの個人技もなく、形勢が不利になってくると途中で投げ出さんばかりにメルトダウンしてしまうのがチーフス。

応援だけはピカ一でも、ファンがプレーするわけじゃなし・・・

(←何世代にも跨る熱い応援。子どもが多い球場には未来を感じます)

しかし、先週のチーフスは違いました。
チーム全体に妙な落ち着きがあり、ホームのハミルトンではないマウント・マウンガヌイの地方球場にやってきた選手とファンの間には、強い自信が立ちこめていました。相変わらずカウベルがガランガラン鳴り響き、ピッチを取り巻く黒いツナギにアフロヘアのおニイさんたちが応援の音頭を取り、マスコットが走り回り・・・どこにあっても、とってもチーフスでした♪
(初めて見た時はギョッとしてもだんだん愛くるしく見えてくる、不思議なマスコット。ホントにお人形がほしいよ~♪→)
(チーフスの熱い応援についてはコチラをどうぞ)

「このままメルトダウンするよりもガツンと一発、行きそー♪」
と、観ているこちらまで、期待ムンムン。今年は特別にハリケーンズを応援していますが、そうでなければ常にNZチームびいきですからね~、相手がNZ以外のチームとなると俄然応援に力が入るってもんです。

予想通り、後半は全体がぐっと締まり、ミスも少なく、キックも決まり、トライも2本決まって、
いぃ~感じ♪ 
時間が経つにつれ、どんどん自信をつけ、波に乗っていくのがわかりました。こうなると、ストーマーズには付け入るのが難しく、終了まであと10分というところで比較的簡単なペナルティー・キックを外してしまったところで、「勝負あり!」という感じでした。

実際、その直後にチーフスが3本目のトライ+キックを決め、得点差を10点と広げ、ストーマーズは得点7点差以内で獲得できるボーナス・ポイントも逃してしまいました。
チーフスは22ポイントで、シャークス、ブルース、ハイランダーズに並んで6位。
これに23ポイントのブルスも加え、本当にどんぐりの背比べ。

しかし、四強はクルセイダーズ、ワラタス、ハリケーンズ、ブランビーズでほぼ決まりのようで、どんぐりたちがここから頭ひとつ飛び出るのは、自力ではかなり難しそう。
でも、何が起きるかわからないのが勝負の世界。
まだまだわからないですよ~(えっ?わかる´▽`?)

「ハイランダーズ対ハリケーンズ戦」「ワラタス対ブランビーズ戦」は、また次回。(つづく)


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