ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

すべては帝王のために

2006-01-16 | セブンス
■お知らせ■
これ以前のエントリは以前のブログから移行させたものです。
徐々に全69エントリ@@を移行させていきますね。ふぅ~´。`A


7人制ラグビーの全国大会「ナショナル・セブンス」が終わりました。
全国から集った地方代表がしのぎを削り、オークランドが最上位グループであるカップ戦で優勝。病気のため同行できなかったエリック・ラッシュ監督はさぞや嬉しかったでしょう。

オークランドは初日の特徴のない試合運びから一転、2日目には非常に切れのいい動きになっていてビックリ。
「MVPかな?」
と思われた、デビッド・スミスが大活躍。(選ばれませんでしたが)

「この大会って、彼のためにあるようなもんだよね。」
テレビを観ながら、夫がポロッともらした一言にドキリ。まさに、その通り。
「たったひとりに捧げられた全国大会って?」

ティジェンス@香港セブンス少なくとも有力選手にしてみれば、チームのため以上に彼のために戦っている面があったかも。
その彼とは、
NZセブンスの帝王、ゴードン・ティジェンス監督です。
(2004年の香港セブンスにて→)

国内セブンスはこの大会をもってオフシーズンに入りますが、国際セブンスはまさにこれからが佳境。つまり、この大会は国内の総仕上げと国際大会に出場する選手の選考会を兼ねているのです。

特に今年は、3月に英連邦諸国のオリンピック、4年に1度の「コモンウェルス大会」があり、ティジェンス監督にはここでの、
「3連覇達成を花道にセブンス引退、15人制の監督へ転身」
という強い希望があります。

そのため、今年は彼にとっても選手にとっても非常に重要な年なのです。チームが優勝できなくても、ファインプレーを手土産に国代表となり、さらに認められれば、15人制のヒエラルキーを、
NPC→スーパー14と上って行くことができるかも!

実際、イサイア・トエアバのように、セブンスからNPCの数試合を経ただけで、去年11月のグランドスラム・ツアーで弱冠19歳にしてオールブラックスに大抜擢されたシンデレラボーイもいます。

今年は、たくさんの有力選手がスーパー14に移ったり、日本へ行ったりで、“新人の大量採用”が期待できることもあり、選手の意気込みも一段と強かったでしょう。

夜にはさっそく、ナショナルチーム結成のための4日間の選考合宿参加メンバー31名が発表されました。さすがセブンス!
監督の一存で決まるんでしょう、すご~いスピード決定@@
ここからさらに17人が選抜されることになります。

個人的に気になった、
ウェリントンのトゥ・ウマガ-マーシャルはケガのため選考漏れ。
同じくウェリントンのナイジェル・ハントは今年も選ばれました。
(雰囲気がピリ・ウィープそっくり!NPCのポジション、年齢まで一緒!)

オークランドのデビッド・スミスやサウスランドのタニ・プキは意外にも選考外。スタンドプレーよりチームプレー重視? 

プキはなんとな~く「タマちゃん」こと、今年からスーパー14デビューする、ウェリントンのタマティ・エリソンを彷彿とさせる華があったんですが、華よりダンゴ(あれ?字違い´。`?)

そうそう、昨日言ってた「サウスカンタベリーのきこり軍団」。
テレビ放映された準決勝には残っておらず観られませんでしたTT

彼らはトンガから呼ばれたプレーヤーで、サウスカンタベリーのある町できこりをしながら集団生活をしているそうです。試合があるたびに山を下り、
チェーンソーをボールに持ち替え夢に向かって走るのです。
オシゴトもプレーもがんばって~♪

さ、お次はウェリントン・セブンスです!行きまっせ~♪