ゆのひらんおばちゃん Part3

創業70年の土産屋を 2023年3月末で閉めました。『夫婦で余生を どう生きるか』を模索していきます。

取材

2022-10-05 | 
水害後 取材人が続々とやってきます。

テレビ、ラジオ、新聞各社です。前回の水害の時は 夫は区長で、しかも水害の被害者(隠居)でしたから よく取材を受けました。

今回は今の区長さんが大変そうです。各報道の対応はもちろん、市や県との連絡、今回はラジオの事前録音もあり うちのテーブルで取材を受けていました。

地元の人も固辞することなくインタビューを受けています。


先日は玄関に若い男性が来て『石畳を二往復しましたが、人がいないので インタビューお願いします』と言います。顔も映るというので夫を差し出しました。

橋本橋の上でお願いしますと言うので橋に移動しました。

一人でカメラとマイクを使うので えらくカメラが近いな。



遠くから取材に来て『撮れ高』が無いとかわいそうです。ましてや 娘の勤める放送局なので 尚更です。親の気持ちとは そういうものです。

椎茸様 様

2022-10-05 | 

台風14号が過ぎて 下の道路が不通となり、 来店客は1日数人で それも地元の方だけだったり…

それでも、頭を下げて入れる程度にシャッターを開けていました。旅館なら休業中にして来訪を断れるでしょうが うちはそうはいきません。

遠回りでも 椎茸を求めに来られる方、それも遠方からみえて閉めていたら最悪です。地元の高齢者がパンやカップ麺を求めに来ます。郵便車や宅配の車は遠回りで 休まず来ています。

そんな時 宮崎のお得意様から 7キロの注文。それも100gづつの包装です。




なんのことはありません。ちゃちゃちゃと作ります。はい いっちょう出来上がりって感じです。38年やってますから 100gを計るのに あまり誤差がでません。100gを 一発で計ることも。

テレビで「つぶれない店の理由』などという番組がありますが 当店がつぶれない理由は椎茸の店頭販売と全国発送です。

原木産椎茸の春と秋の入手と その保存法、そして主人の丁寧な選別のおかげです。一年中かかりきりです。






しかし 問題が生じています。自然環境の変化、そして生産者の高齢化による廃業が続いています。久住のWさんとは父の時代からの お付き合いですが、昨年から ほだ木の駒打ちを止めました。子供さんは跡を継がないそうです。

反して『菌床栽培』の椎茸が増えています。


菌床栽培が悪いというわけではありません。作る側にしてみれば一年中、倉庫やビニールハウスの中で 安定供給が出来ます。しかし自然の中で育てられる原木産に味や風味が勝るはずがありません。

両親の時代から約70年間 自然の中で育つ美味しい『原木産椎茸』にこだわって販売してきました。いまさら変えるつもりはありません。

さて 当店の行く末はどうなるでしょうか・・・