limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
たまに、写真も掲載中。本日、天気晴朗ナレドモ波高シ

戦禍の足音

2016年12月21日 15時34分02秒 | 日記
今年、世界各国・各地域で目立ったこと。それは「分断」ではなかろうか。ヨーロッパでは、イギリスのEU離脱や頻発するテロの禍。その多くに中東からの難民・移民が関わっていた。つい先日もトルコで駐トルコロシア大使が暗殺されたばかりだし、ドイツで無差別テロがあったばかりだ。来年のEU各国での選挙で、極右政党がどう動き票を伸ばすか?予断を許さない状況だ。アメリカでは、白人至上主義が台頭しつつある。大統領選挙で国内は四分五裂。まとまる様相すらない。「カリフォルニア独立」を叫ぶ世論もあり、「分断」の傷は根深い。トランプ社長がどう頑張っても、背中には常に爆弾や銃や刃を意識せざるを得ないだろう。アジアでは、韓国の政治空白や中国の海洋進出、フィリピンの某大統領の暴言・暴走、北朝鮮の核開発等々、課題が山積している。日・米・中・韓・露の5か国が連携していかねば、どこかで破滅的な事象が起きかねないのだが、各国の足並みはそろわず、有効な対処は打てずにいる。中東の戦禍は、相変わらず熾火のようにくすぶり続けており、泥沼の戦闘は終結のめどすら立っていない。アフリカでも根強い争いが絶えてはいない。世界中がこれだけ不安定なのは、次なる大戦禍の始まりなのか?ひとたび導火線に火が付けば、たちまちにして世界戦争が起こるのではないか?そんな不安がよぎるは考えすぎだろうか?既に、アメリカの利上げで世界経済は変わりつつある。新興国の通貨は下落し、巨大なマネーはアメリカへ向かっている。富を持つものは益々利を手にし、持たざる者はひたすらに沈んでいく。経済も社会構造も「分断」が益々加速している。こうした構造が生み出す「負のエネルギー」はどこへ向かうのか?国を揺るがし、経済を揺るがし、バブルはやがて弾ける。その時、世界はどうなるのか?まだ、不確定要素も多々ある中、すべてを見通す力は自分にはない。ただ、予測不能な世界へ漕ぎだすという点では、多くの人と通じるものがある。どうか、一筋の光明が見える明日がまた来て欲しいと願わずにはいられない今日この頃である。