縄文人(見習い)の糸魚川発!

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青大将死す・・・名優 田中邦衛さんを偲ぶ

2021年04月03日 08時57分44秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
青大将;「ボクのパパ、自動車会社の社長なんですっ!」
 
スミちゃん;「そう・・・」
 
青大将;「ボクも大学を出たらパパの会社の副社長になるんですっ!」
 
スミちゃん;「へぇ・・・すごいわねっ・・・」
 
青大将;「いやぁ、それほどでもっ!」
 
若大将に惚れるスミちゃんに一目ぼれした青大将が、初対面のスミちゃんを口説く時のセリフは、若大将シリーズの人物模様を端的に表したシリーズの屈指の名ゼリフで、ちゃんとCDに収められている。
 
黒いスラックスと白いワイシャツ姿でバスで大学に通う若大将は、中流家庭の硬派な体育会系のイメージ。
 
対して、当時人気のあったVANジャケット姿でオープンカーに乗って大学に通う青大将は、軟派な金持ちのバカ息子イメージ。
 
奇妙な友情で結ばれた真逆なタイプの男友達とヒロインの恋の鞘当て、これぞ青春映画の王道。
 
「海の若大将」のキャンパスは慶應大学をイメージした架空の京南大学水産学部だったが、映画を観て進学希望をした受験生もいたくらい、活き活きとした大学生活が描かれている。
このセリフも田中邦衛さんだから面白いし、田中さん独特の天然のおかしみ味は、黒澤明監督作品「椿三十郎」のシリアスな場面でもいかんなく発揮されていた。
 
健さんや文太さん主演の東映映画では、狡猾で残忍な敵役が多かったナ。
 
「北の国から」では実直朴訥な男を演じて当たり役になったが、中学生くらいの時にクイズ番組「ぴったしカンカン」にゲスト出演した時の田中さんは、「北の国から」の主人公、五郎そのままだった。
 
名優死す・・・淋しいですねぇ。

アメリカの人種差別事件に思う・・・モハメッド・アリとビートルズ

2021年04月01日 17時40分18秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
アメリカの路上で、立派な体格の黒人男性が通りすがりのアジア系の女性を蹴り倒して重傷を負わせた痛ましい事件が報道されたが・・・。
 
70年代に出版されたモハメド・アリの自叙伝には、自身のサクセスストーリーと照らし合わせて、白人社会で差別され続けてきた黒人の恨み節といっていいくらいに書かれている。
 
白人社会に迎合するかのような言動を見せる黒人ボクサーには「お前はアンクル・トムだ!」と罵倒し、試合中も容赦なく悪口雑言とパンチを浴びせたが、白人であっても英国人のビートルズとは相性が良かった。
中学生の時に買った「フォークヒーロー・モハメド・アリ」に載っていた4人のビートルと、カシアス・クレイ時代のアリの写真には「5人目のビートルズ」とキャプションされていた。最初は白人の成功者というだけでビートルズを斜めに見ていたアリは、アリのファンでもあった気さくな4人の人柄に打ち解けて、お互いに際どいジョークを応酬。そして自らポージングして記念撮影をした。
 
ビートルズのアメリカライブの時、黒人がコンサート会場に入れないと知ったメンバーは、「肌の色で差別するなんて馬鹿げている」と出演拒否の声明を出し、慌てたプロモーターが人種に関わらず入場を認めた。
 
その恩恵を受けて生でビートルズを聴けた中に、後に「天使にラブソングを」で主役した少女時代のウーピー・ゴールドバーグがいた。
 
白人ミュージシャンが人種差別に抗議したのはビートルズが最初とされ、アパルトヘイトで名高い南アフリカには呼ばれてもいかなかった。
 
しかしその代償として、彼らはアメリカの保守系キリスト教団体を含む保守層から廃絶運動の対象となり、特にビートルズ解散後にベトナム戦争の反戦コンサートをしていたジョン・レノンは、後々までFBIの監視下に置かれることになった。
 
アリやビートルズが人種差別を批判してから50年、問題はより複雑化しているのか?
 
ほんとうに痛ましい。
 
#人種差別問題 #モハメッドアリとビートルズ #人種差別に反対した最初の白人ミュージシャンはビートルズ