出雲大社ちかくの「眞名井遺跡」から出土した勾玉のレプリカを観察する機会があって、写真や実測図ではわからない頭部~尾部にかけての面取り具合を確認できた。
この勾玉は極上のロウカンヒスイであることを抜きにしても、独特のシュッとしたスマートさが魚が泳ぐような動きを生んでいて、北部九州と並んで勾玉の最高傑作のひとつだと思う。
山陰ではヒスイは加工されてなかったそうだが、北部九州の定形勾玉とは明らかに系譜がちがうし、見慣れた東部北陸の勾玉ともちがう系譜なので、西部北陸あたりでつくられたものか?作者はよほどの人物?・・・マジに会いたいと思う。
勉強のために模造を続けてきたが、必然性があっての出土品のカタチを真似しただけでは意味がなく、書道家の臨書のようにその内実を感じ取るべきもの。つまりは臨作だ。
常設展示されている出雲歴史博物館は照明が暗いのでわからなかったが、明るい場所ではホコリや指紋だらけで、縦半分に線がみえて樹脂製であることが判明し、神秘のベールが剥がれたけどw
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